ようやく朝晩が涼しくなり、昼間も日陰だと涼しい気候になりました。

人一倍暑がりな私にはとても嬉しい状況です。

35度を超える猛暑の日には、消防車のサイレンが聞こえると、前職の頃の感覚が蘇ってきました。

火災、災害出動には防火衣を着て出動するんですが、猛暑の中、防火衣を着るだけで全身汗びっしょりになっていました。

火災と確定しない段階での出動も多く、「偵察出動」「警戒出動」などでも当然防火衣を着ます。

自動火災報知器が鳴動したことによって、警備保障会社からの通報で出動することがよくありました。

実火災じゃなく、感知器の誤作動ということがよくありました。

感知機も、熱感知器、煙感知器、炎感知器と種類があり、それぞれの種類でさらにいくつかの感知方法があります。

雨漏りだったり、虫が入ったり、原因はいろいろなのですが、結構その誤作動で出動することになるんです。

で、いくら誤作動だったとしても、いったん防火衣を着た段階で全身汗びっしょりです。

夏は着替えの下着、作業服をたくさん準備していました。

それでも追いつかず、署の洗濯機で洗濯していました。

炎天下での林野火災など、体力の消耗著しいものがありました。

山の傾斜を登って行く段階で、直射日光を浴びてめまいがしたり。

私が現場活動していた頃は、去年・今年の夏みたいに30度後半まで温度が上がることはなかったのですが、今年などは大変だと思います。

あの暑さの感覚が蘇ってきたと同時に、119番受信の庁舎内放送の音声を思い出しました。

音感というか、音に対する鋭敏さがある職員とない職員がいて、119番受信の放送が自動的に始まる数秒前にスイッチが入る「カチッ」というすごく小さな音が聞こえるのです。

その段階で、「あっ、入った!」と何人かが声に出すのですが、ほかの大半の人は「?」な状態でした。

聴力の違いなのか、感覚の違いなのか、分からない人にはまったく分からない音だったようです。

仮眠室で寝ている時にも、その「カチッ」という音で目覚めて起き上がるので、いざ出動という時のスピードに違いが出ます。

ムクっと起き上がって、靴下を履いて、走ってロッカーまで行き、防火衣を着て、車庫のシャッターを開ける者、車両の車輪止めを外す者と分かれてすごいスピードで動きます。

が、速度に個人差がものすごく表れるんですね。

遅れを取りたくないために、靴下はそれぞれ左右を分けて靴に入れておき(救急出動の場合)、眼鏡も取りやすいところに置いておきました。

私の場合、靴下が問題でした。

5本指ソックスという健康的かつ快適な種類を愛用しているんですが、いざ出動という時にこれほど時間のかかるものはありません。

まさか石田純一みたいに素足に靴というわけにはいかないので、夜の出動用に普通のソックスを準備するようになりました。

なんでこの暑い夏にわざわざ訓練会なんかやるんだよ、と誰もが疑問に思う時期に、職場内対抗想定訓練が開催されていました。

各署、各当番ごとにその練習に励んだものですが、フラフラでした。

昼間の猛暑の中で練習して、夜に出動があった時はもうたいへんでした。

さらに、私がいた係は火災原因調査も担当していたので、夏はもう長時間サウナ地獄でした。

こうやって猛暑のインドアライフが送れるって、じみじみいいなぁ、と思う今日この頃のわたくしであります。

涼しいというだけで極楽気分の昨今です。

今や非常呼集の心配もなく、涼しさとビールの極楽ジョイントで、ハートフルライフなのですが、残念なことが一つだけあります。

それは・・・身体のある部位が豊満になり過ぎ、夏物スーツのズボンがことごとくはけなくなってしまったという悲しい現実に気づいてしまったことです(笑)