「あの時、もっと声をかけてやればよかった」

「悩み事があったみたいだったのに、もっと気をつけてやればよかった」


いろんな業種の労災事故に現場に出動してきました。

都会と違い、鳥取県の3つの消防局の中でも一番小さな消防局で現場活動してきました。
田舎だからこそ、後日、関係者とたまたま出会って話す機会も多くありました。

そんなときに、何度かそんな言葉を聞くことがありました。

不安全行為に結びつく要因に、そんな心の問題も含まれていても、統計上の数字には表れてきません。

そして、事故現場の真の悲惨さは、その場に居た者にしかわかりません。

だからこそ、私が伝えなくては!

そんな思いが、私の中には強くあります。





7月20日に、建設業労働災害防止協会 姫路分会様の第7回安全衛生大会で安全管理と心の健康の話をしました。

この日は、安全大会の第2部が、全国土木施工管理技士会連合会のCPDS認定講習2ユニットということで、その2つめを担当させていただきました。


救急・救助隊員、隊長として出動してきた労働災害、交通事故現場の体験を通して、日々無事であるための安全の大切さについてお話しました。

実際の事故現場の様子は、「心の健康」「子育て」「人権」テーマの時には、具体的な内容や負傷の状況など、あまり具体的に話さないようにしています。
ケガの話を聞くだけで、気分が悪くなる方もいらっしゃるから、というのがその理由です。






しかし、建設業は、他の業種と比較して労働災害の件数が多い業種です。
安全管理教育も徹底され、安全意識がとても高い業種でもあります。

ですから、この日はあえて具体的な事故内容をお話しました。

事故事例についての解説は毎年聞かれているとは思いますが、さすがに事故現場の生々しい話や、ケガの状況、搬送中の救急車内でのやりとりなど、事故の具体的な悲惨さについては聞かれる機会はなかったと思います。





二百数十人の方が、最後まで高い熱量でもって真剣に聞いて下さって、講師としてとてもやり甲斐を感じさせていただきました。

地味ではある「安全」への取り組みがあってこそ、幸せというものが存在しているということを、私も忘れずにいたいとあらためて思いました。

ずいぶん早い時期からご依頼をいただき、講演内容のすり合わせ等、何度も連絡をいただき、いろいろとご配慮いただいた事務局の皆様に感謝申し上げます。