その中の1社では、90分の歌入り講演をやりました。
建設会社さんはほぼ9割男性なので、そこのところで笑いが起こります。
「そんなこと言えるわけないじゃん」
という感じなんでしょうか。
「年を取れば取るほど、「愛してるよ」のひとつも言いましょうよ」
ますますニヤニヤ笑いです。
「奥さんに『愛してるよ』と言ってあげてる方いますか?」
まぁ、見事に手が上がりません。
もしかすると、同僚に笑われるのが嫌で上げない方もいるかもしれません。
逆効果になる場合がありますからね。
『あんた、なんかやましいことしているの!?』なんて」
最初のハードルを越えたら、だんだん自然体で言えるようになるのですが。
快適な日常生活を送るのに、パートナーとの良好な関係は不可欠です。
夫婦喧嘩が尾を引いて、職場に行っても気持ちのどこかに晴れないものがあれば、それがミスを誘引するかもしれません。
「熟年離婚」という言葉は、単なる流行語ではなく、私たちの身近でもよくある出来事になりました。
私は定年目前という年齢になりましたが、同級生の女性何人かから「熟年離婚願望」を聞かされました。
ぜひ、照れくささを乗り越えて、言葉にして伝えてください。
「日本人だから『愛しているよ』は、さすがに抵抗ある」
とおっしゃる方は、もっとさりげない感謝の言葉からはじめましょう。
「今日もごはんがおいしいよ。ありがとう」
からスタートしてみてください。
「長くこの大会をやってますが、最初から最後まで居眠りがなかった講演は初めてです。
ほんとに面白かったです」
と言っていただきました。
まずは退屈せずに聞いていただき、講演が終了して帰宅したから効果を発揮する講演にしたいと思い、磨きをかけています。