プラス言葉って、それだけとらえるととても素晴らしいものです。

しかし、ポジティブシンキング万能主義の人が、周囲の人の心を傷つけていることもよくあることです。

本人は傷つけたことにまるで気づいてないケースがほとんどのようですが。

元気な時はポジティブシンキングで、プラス言葉でさらに進化していくことはとてもいいことだと思います。

しかし、人の心にも、陰と陽があって、マイナスを否定することも実は不自然なことだと思います。

マイナスをしっかりと受け止めて、そこからプラスに向かって行くのであればいいんでしょうが、往々にして、わき目も振らずに「プラス思考」志向になりがちのようです。

それってとても不自然だことだなあ、とずっと前から思っていたんですが、以前「ポジティブ心理学」関係の本を読んでいた中に、「このことだ」と思う内容の本がありました。

ノースカロライナ大学教授の心理学者バーバラ・フレドリクソン氏の本によれば、

病気の子供を持つ母親が、

「末の子どもを育てるのは大変だけど、自分の役割にいい側面を見出している」

「困難に立ち向かううちに、隠れていた自分の強さを発見したし、神への信仰も深まった」

と語ったそうですが、

彼女の体は、副腎皮質ホルモンの値が終日上がりっぱなしで、冠動脈性疾患を起こす危険性があったそうです。

つまり、彼女はそういうプラス思考の言葉を口にしながらも、本心からそうは感じていなかった。

愛想笑いも、本当に楽しんでいない「偽善のポジティビリティ」となるそうです。

その「偽善のポジティビリティ」は、人の怒りの感情と同様に冠動脈性疾患を起こす危険性を持っているそうです。

その章末には、

「身体は偽善を見抜き、それを罰するのです」

と書かれていました。