あなたは、お世話になった人に感謝の思いを伝えていますか?
大切な家族や友達に「ありがとう」を伝えてますか?

思いはあっても照れくさくって言い出せなかったり
毎日忙しくて、そんなことを考えている暇もなかったり

感謝が心に満ちてくるような心の余裕がない日々が続いていたりするのかもしれません。

幸せになりたければ、心から感謝すること。

心からの感謝を、相手に伝えることで幸福感が増す。

相手に伝えなければ、感謝の思いを持っているだけでは幸福感は生まれない。

そんなことが調査や研究の結果わかってきました。

「感謝すること」が大切だと頭でわかっていても、そうそう簡単に感謝の念を持てない時期もあります。

なんで自分だけがこんな思いをしなければならないんだろう
どうして誰も自分のことをわかってくれないんだろう

そんな思いが胸の中がいっぱいに渦巻いている時期だってあります。

朝の通勤風景

今は、講演で「感謝」について話す機会が多くなりました。
そんな私ですが、小さい頃からひねくれて育ち、感謝などできない人間でした。

小学生のときは宿題をまるでやっていかない生徒で、ほぼ毎日担任の男の先生に横っ面をひっぱたかれていました。(今なら大問題ですが)
それもこれも、悪さばかりしてまったく勉強しようという姿勢を見せなかった私が原因でした。

何をやっても面白くない、不平不満の毎日でした。
先生にありがとうも、親にありがとうも、友達にありがとうも、伝える気など微塵もありませんでした。

社会人になって就職しても、自分で選んで与えられた仕事だと思えませんでした。
就職難の中で、食べるために仕方なくこの仕事についたんだ、とずっと考えていました。

愛する人と結婚しても、何年かすると一緒にいることが当たり前になってしまい、言わなくてもいいことを言うようになりました。
言ってあげなくてはいけない言葉を口にしなくなりました。
自分のことをいつも最優先に考えていました。

そんな私の心が変化したのは、子どもが生まれてきてくれたことと、消防現場の体験がきっかけでした。

出動してきた現場は、そんな中途半端でいい加減な私自身の考えを、根底から打ち砕くようなショッキングな光景が広がっていました。

泣き叫ぶ人々の姿
血まみれになりながら、愛する家族を気づかう姿

滅菌ガーゼや三角巾が真っ赤に染まるのを見つめながら、「自分は今まで何をやってきたんだろう」そう自問しました。

交通事故現場

救急車の中で揺られながら負傷者の胸部を、汗だくになって圧迫しながら蘇生することを祈り続ける長い時間。
死亡時刻を医師から告げられ、無言でうなだれて病院をあとにする息苦しい時間。

そんな時間を過ごすうちに、自分の中の何かが、大きく変化していました。

保育園から帰ってきた我が子が、この世に生まれてきてくれたこと
目の前に存在してくれていること
愛する妻が笑いかけてくれること
話しながら家族いっしょにごはんを食べること

なんでもない平凡な日常の一瞬一瞬に対して、感謝の念が湧いてくるようになりました。

仲のよい親子

それでも、生きていくといろんなことがあります。

予期せぬ不幸な出来事が襲ってくることもあります。
苦しくなって、心の余裕がなくなって、感謝の思いが薄らいでしまうこともあります。

そんなときこそ、「ありがとう」と感謝の言葉を口にすると、投げやりになりそうな気持ちが少しずつ前を向いてくれます。
心の余裕がないときは、ほんの小さなものでもいいので、「感謝」を探してみましょう。

ゆううつな朝や、心が重い夜にあらためて伝える「感謝」は、少しずつ心を軽くしてくれます。