「どうしてこんなことになってしまったんだ!!」
そんな嘆きの言葉を耳にする現場に出動してきました。
毎日、聞かされた注意喚起の言葉
毎日、唱和してきた安全標語
「十分気をつけていたつもりだったのに・・・」
労働災害事故での救急搬送件数は、年々増加しています。
安全で何事もない日々が続くと、何事もないことが当たり前になってしまい、ないがしろにしているつもりはなくても、自分でも気づかぬうちに意識が薄れている場合があります。
その上に、心配事があったり、不愉快なことを考え続けていたりすると、注意力が散漫になることがあります。
車の運転だって、十分気をつけているつもりなのに、一瞬のすきをついて危険が迫ってきたという経験を、おそらく多くの方がされているんではないでしょうか。
後悔しないように、日頃から心配事を無くしたり、コミュニケーションを良好に保つことを意識していたいものです。
「体の健康」も、同じことが言えるようです。
「安全」と同じように、健康な状態がずっと続いていると、ついつい健康なことが当たり前になって、体や心のメンテンナンスを怠ることになりがちです。
不摂生しているつもりがなくても、今年の夏のように、連日の暑さの中で、ついつい作業やレジャーに夢中になり、水分や塩分補給を怠る人も少なくありません。
熱中症については、連日テレビニュースやバラエティー番組でも取り上げているので、知識はあるのに、やっぱり熱中症になって病院に運ばれる人はあとをたちません。
「安全」も「健康」も、どこかに
「自分だけはだいじょうぶ!」
という油断があると、危険が迫ってきます。
「十分気をつけていたつもり」の「つもり」を止めて、チェックすることを欠かさないようにしたいものですね。