シートベルトしていない事故にゾッとした救急隊員

今年も春の全国交通安全運動がはじまりました。

我が家の近所で、よくシートベルト着用違反の取締がよくあります。
警告を受けている車が、いまだにけっこうな台数あることに驚きます。

鳥取県交通安全協会の交通安全ソングを作ったこともあり、交通安全に関心大であるところから、交通違反の状況はどうなんだろうと内閣府のホームページを見てみました。

平成30年中における車両等の道路交通法違反(罰則付違反)
点数告知に係る違反の取締り件数,座席ベルト装着義務違反が70万4,865件

予想した以上に多い数字に驚きました。

私個人でいえば、シートベルト着用義務化以前からしていました。
なぜかというと、シートベルトをしていない車の交通事故現場にたくさん出動し、悲惨な現場を数多く見てきたからです。

実際に私が目にしてきた光景をお伝えすることで、その怖さの一端を知っていただきたいと思います。

以前は座席ベルト装着が義務化ではなかった

交通安全のためにシートベルト着用

若い世代の方は、物心ついたころにはすでにシートベルト義務化になっていて、
「えっ! シートベルトしなくてもよかった時代があるの?」
という感じかもしれませんね。

かく言う私も、いつ義務化になったのかまるで記憶に残っていないので、Wikipediaで調べてみました。

1992年(平成4年)11月1日 : 一般道での運転席・助手席でのシートベルト着用義務化(罰則あり)。
2008年(平成20年)6月1日 : 全座席のシートベルト着用義務化(高速道路・自動車専用道のみ罰則あり)。

後部座席も着用義務化になってかなり月日がたってました。
それでもなお、未着用の人が多いということんなんですね。

シートベルト未着用衝突事故の怖さにゾッとした

交通事故で知るシートベルトの重要性

シートベルト義務化になる前から、交通事故で救急搬送するときには、警察官から
「負傷者はシートベルトをしていましたか?」
と、聞かれるので、負傷者を車外に出すときには忘れないようにしっかりと記憶するようにしていました。

シートベルト着用している場合の事故でも、衝突時の衝撃によって、負傷者の胸にシートベルトの跡が内出血して帯状の痣のように残っていることもありました。
それを見ただけでも衝撃のすごさが推察できました。

怖かったのはシートベルトをしていない場合の衝突事故で、衝突の衝撃で頭部がフロンガラスに激突し、あの硬いフロントガラスを突き破っっていたというケースでした。
頭部からかなり出血があって意識がないというケースがよくありました。

当時は、シートベルト着用が義務化になっていないし、エアバッグなんてついているのは高級車のみという時代でした。
そんな時代ですから、フロントガラスを突き破らないまでも、ハンドルに胸をぶつけて意識不明というケースも多かったですね。

シートベルトをしないで失明した人

シートベルトを着用して交通安全

シートベルト着用義務化以前は、シートベルト着用している人のほうが少なく、死亡事故がとても多かったと感じます。

シートベルト未着用の場合、衝突の衝撃で、車外に投げ出され死亡していたというケースもありました。

軽自動車の単独事故で、救急車が現場到着したときには、開いたドアから腕がはみ出ていて、
車内を見ると、乗車していた4人の若者がほぼ即死状態だったというケースもありました。

ある事故では、高齢者の女性が運転していて衝突した事故で、意識はあってしゃべれる状態でした。
その女性が、
「すいません、なんだか目が見えないですけど。鼻水が流れて止まらないし」
と話すので、顔をみると、目と鼻から大量の血が流れていました。
鼻水ではなくて、眼球を突き破られた出血が鼻から流れていたのです。

頭部がぶつかって割れたフロントガラスの断面に顔面の目のあたりに刺さったのです。
シートベルトさえしていれば、少なくとも失明する危険性はなかったはずです。

この頃は、おそらく同じように眼球を損傷するような事故が多かっただろうと思います。

義務化していない時代でも、そんな光景を目の当たりにすると、シートベルトをしないという選択肢はなくなります。

しっかりとシートベルト装着して、今日も安全運転でまいりましょう!