
人間の生きようとする力のすごさは、救急隊員・救助隊員として、また消防隊員としても実感します。
意識を失いながらも、必死に生きようとしてうめき、苦しむ姿は、人間本来の生きる力を目の当たりにしている思いでした。
必死に呼吸を続けようとする姿の前に、肌の色の違いも、国籍も、病気のあるなしも、なにもかも消し飛んでしまいます。
同じ人間として生きようとしている必死な姿に、
「頼む、助かってくれ!」
と祈りながら、汗だくで手当をしながら、あるいはCPRをしながら搬送しました。
そんな話を、10月22日(日)鳥取市気高町の逢坂小学校体育館での人権講演会でしました。
逢坂小学校の参加日の後の講演会で、逢坂地区公民館も含めた逢坂地区人権教育推進協議会の主催でした。
実はこの日は、台風の接近中で大雨でしたが、たくさんの方が来られました。
小学校の生徒さんから地域の皆さんまで、という幅広い年齢層の方に聞いていただくので、現場の具体的な描写は避けてお話させていただきました。
低学年の生徒さんも、みんな最後まで真剣に聞いてくれました。
みんな同じ命を生きる人間なんだ
ということを歌や話で自然に感じてもらえてたら、講師としては最高に幸せです。