「話を聞いて泣きそうになりました」

講演の感想文にそう書いてくれたのは、島根県立横田高校の生徒さんでした。

先月末に講演したときの感想文を、担当の先生が郵送してくださいました。
講演会に参加した生徒全員分の感想文を、かなり時間をかけて読みました。
文章を書くのなんて大変だろうと思うのですが、皆さんがびっしりとたくさんの思いを書いてくれていました。

読みながら、いろんなことで心を曇らせたり、苛立ったり、鳥肌立つくらい感動したりした多感だった高校時代の自分自身を思い出しました。
プライバシーの問題もあるので、いただいた感想文の中からいくつか部分的に引用させていただきます。

人権講演会では、「命の大切さ」について、ショックを受けた自尊行為現場の話を交えながら話します。

おそらく生徒のみんなは、毎年人権についての話を聞いていて、「命の大切さ」と聞いても紋切り型の内容としか予想してなかったのでしょう。
「『命の大切さ』なんて決まり文句の講演だと思っていましたが、実際の現場の話を聞き、これまでにないくらい考えさせられました」
という感想がありました。

「今まで深く考えたことのない『命』について深く考えた一時間でした」
という内容もありました。

中には、
「タイトルから重い話が続くのかと思ったら、とてもユーモラスな話で楽しく聞くことができました」
と書いてくれた生徒さんもいました。

悩み多き年ごろなので、悩み事を抱え過ぎないように、心配事を一人で抱えてしまわないようにと、メンタルヘルスの話もしました。

「今も悩みがあるが、ためこまずに相談しようと思った」
「自分には相談できる親や友達がいるので、幸せだと思いました」
「日々の幸せの中で幸せを見つけることは誰にもできるので、実践してみようと思いました」

と書いてくれた人も。

消防士時代の出動体験のエピソードを話しました。
言葉にはすごい力があって、使い方を誤れば、たったひと言で人を死へ突き落すこともあるということ。
愛する人を心から思う叫びに、心を震わされたこと。
そんな話が心に届いたのか、
「無神経な言葉で相手の心を傷つけないようにしようと思いました」
「相手の心を考えながら、言葉をかけていこうと思いました」

ということをたくさんの人が書いてくれていました。

今回も、歌を3曲歌いました。
生ギターでの弾き語りも珍しがって、楽しんでくれたようです。
「ステージ前にギターが置いてあったので、講演がはじまる前からとても楽しみでした」
「歌とギターがとてもステキでした」
「歌う元消防士さん、かっこよかったです」
「歌がよかった。歌詞が心に響きました」

とても嬉しい感想でした。

両親に「ありがとう」を伝えて私の体験談と、「里帰り」という歌を歌ったあとに、
「みなさんも、恥ずかしさを乗り越えて、ぜひお父さんお母さんに『ありがとう』を伝えてあげてください」
とお願いしました。
「県外から来ているので、親に連絡を入れようと思いました」
「親にありがとうを伝えようと思いました」
「親がしてくれることを当たり前だと思っていました。感謝を伝えようと思いました」

きっと笑顔の親子が増えるだろうなあ、と読みながら心があったかくなりました。

お礼の言葉や励ましの言葉もたくさん書かれていました。
「たくさんの人を元気にしてあげてください」
「僕も人に幸せを与えられる人になりたいと思いました」
「今日の講演会で感じたことを、これからに活かしていきたいです」

ほかにも、詳しくは引用できませんが、
「今日の講演を聞いてすごく泣きたくなりました。でも、心が軽くなった気がしました」
という感想もありました。

1時間、しっかりと耳を傾けてくれて、いろいろ思い、考えてくれたのだと思うと、何度も読み返しながら涙が流れそうになりました。
もっとがんばっていこう、と元気にさせていただきました。