高校の先生に心の元気を

家庭では、親が元気じゃないと子育てもなかなかうまくいかないことが多くなります。
学校では、先生の心身の元気がなくなれば、生徒に向きあうことも困難になってしまいます。

誰もが推察するように、教師という仕事はストレスが多い業種です。
教育に真剣に向き合えば向き合うほど、時間も労力も費やすことにもなります。

生徒に向きあうことだけではなく、教師間、あるいは保護者との関係、事務量の問題など、年々たいへんになっているとよく聞きます。

私の親戚にも教師をしている者が何人かいます。
その中の一人が心の病気になり、長期の自宅療養期間を過ごしました。

会いに行ったとき、
「自分でも、どの出来事がきっかけになったかわからない。気がついたら心が苦しくなって仕事に行けなくなってた」
と言いました。

ショッキングな出来事を体験していなくても、人間関係がこじれていなくても、日々のストレスが蓄積し、体力が低下していけば、誰もが心の病気になる可能性があります。

悲しい、苦しい、つらい、そんな感情に無理にフタをしても消えることはなく、かえっていつまでも尾を引くことに。

悩みやしんどさを誰かに話すことや、愚痴をこぼすことはマイナス思考だと考え、そんな思いを振り切るようにプラスな言葉を口にしても、つらさは癒されることはなく、よけいにストレスを蓄積させることになります。

そのためには、日頃からストレス解消することを意識することはもちろんですが、感情を発散することも大切になります。
ドラマを見て泣いたり、バラエティーを見て笑ったりすることもストレス発散になりますが、悔しいことや悲しいことがあれば、泣いたり愚痴をこぼしたりということも重要なストレス発散になります。

9月13日は、学校法人翔英学園 米子北高等学校の人権教育職員研修会で先生方を前にお話をさせていただきました。
7年前には全校生徒対象で講演をさせていただいた学校です。

先生という職業柄、なんでも完璧を求められてしまう面があるかもしれませんが、どんなことでも完璧なんて存在しません。
周囲の協力を仰ぐことが必要なときもあるでしょう。
自分に寛容であることも大切です。

この日の講演タイトルは「救急現場で学んだ人生の大切なこと」です。

私が救急隊員として出動してきて、心が悲鳴を上げて苦しんでいる人の姿をたくさん見てきました。
いつも講演会で、消防士時代に私が現場で気づかされた

幸せは つかむものではなく 気づくもの

という言葉を紹介しました。

自殺未遂経験者は、「理想の幸福感」「現実の幸福感」の差が大きいという調査結果があります。

「目の前にある幸福に気づくということが本当の幸福を知ることだ」と思い知らされた現場のエピソードをお話しました。

一時間の講演中、大勢の先生方に、時に笑い、時に食い入るように真剣に耳を傾けていただきました。

先生方が、生徒たちに多くの元気を与える様子を思い描きながら帰途につきました。

項 目 内 容
講演会タイトル 米子北高校 人権教育職員研修会
日 時 2022/9/13(火)
演 題 「救急現場で学んだ人生の大切なこと」
場 所 鳥取県米子市 学校法人翔英学園 米子北高等学校