社会福祉法人職員研修会

2012年11月6日は、社会福祉法人健推会の職員さんの研修会の講師を務めさせていただきました。

今では(2020年3月)、社会福祉施設の職員さん、介護老人福祉施設の職員さん、看護師さんやドクターも参加されるような講演会や研修会で話す機会も増えましたが、この研修がそのスタートでした。

研修会は、後半シリアスな話もたっぷりして、歌いました。
消防士時代の現場体験、そして家族のうつに関する話を中心に進めました。

私の妻がうつになったのは、2006年(平成18年)でした。
うつがどんなに苦しいものか、当時はわかりませんでした。
苦しそうにしている妻の心を楽にしたくて口にする言葉が、すべて思いとは逆にしか働きませんでした。

どんなふうに接したらいいんだろうかと、書店に行ったり、アマゾンで検索したりしましたが、うつの薬剤についての本だったり、医師のうつ体験記だったりして、ほとんど参考になる本はありませんでした。

細川貂々さんの「ツレがうつになりまして」が、妻の発病の同時期に刊行されていましたが、当時はまだ話題になってなくて、アマゾンの検索にもひっかかっていませんでした。

妻に対して私が言った言葉が、うつで苦しんでいる心を更に苦しめていたことについて、お話しました。

「それは、君の考え方がおかしい。考えすぎだし、そこまで生真面目に考え過ぎることはない」
などという言葉を口にしていたのです。

妻は、私にジャッジしてもらおうなんて思っていなかったのです。
妻は、私に具体的な解決策を聞き出そうとしていたわけではなかったのです。
ただ、「つらいね」「苦しいんだね」と、共感して欲しかったのです。
それなのに、ことさら彼女の苦しみを際立たせるようなことばかりを言っていたのです。

施設の利用者さんと接する上で、まずは共感してあげることがどんなに重要なのか、お話させていただきました。
さらに、利用者さんとだけではなく、上司部下の関係でも、同僚の関係でも、同様にまず「共感」してあげることが大切だということもお話しました。

kenshu

家族、友人、知人にメンタルの病気をお持ちの方もおられ、いろいろお話を聞かせていただきました。
機会があれば、もっと研修会でも話したいと思いました。

講演でも歌が入るのは珍しいかもしれませんが、研修会ではまずないのではなでしょうか。
歌を聞いて少しでも心が動けば、私の話を記憶にとどめておいていただけるのではないかと思います。

お昼過ぎの一番眠い時間でしたが、あんなに大きな声で歌えば居眠りもできないかも、と思わないでもありませんが、皆さんじっくり聞いてくださいました。