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	<title>安全管理 &#8211; 石川達之ホームページ</title>
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	<title>安全管理 &#8211; 石川達之ホームページ</title>
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	<item>
		<title>睡眠不足が招く労災事故～眠りの質が命を守る</title>
		<link>https://tatsusan.com/suimin-rousai/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 09 Apr 2026 05:28:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[労働安全衛生]]></category>
		<category><![CDATA[メンタルヘルス]]></category>
		<category><![CDATA[労災防止]]></category>
		<category><![CDATA[安全管理]]></category>
		<category><![CDATA[心の健康]]></category>
		<category><![CDATA[職場の安全]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suimin-1024x576.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>消防士として、２４時間勤務の交替制で働いてきました。 夜、仮眠室で横になっても、出動ベルがいつ鳴るかわかりません。 「今夜は何事もない平和な夜でありますように」 そう祈りながら目を閉じる。 でも、体は緊張したまま。ようや [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suimin-1024x576.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p class="wp-block-paragraph">消防士として、２４時間勤務の交替制で働いてきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">夜、仮眠室で横になっても、出動ベルがいつ鳴るかわかりません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「今夜は何事もない平和な夜でありますように」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">そう祈りながら目を閉じる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">でも、体は緊張したまま。ようやくうとうとしかけたところで、大音量の出動指令。</p>



<p class="wp-block-paragraph">飛び起きて、火災出動であれば防火衣を着て、数十秒で消防車に乗り込む。<br>救急出動であれば、救急服を着て、救急車へ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな毎日を２０数年続けていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">勤務交代後は、いつも自宅でゆっくりできるか、というとそうではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">非番日にも訓練があったり、医師を講師に迎えての講習を受講したり、予防査察に出かけたり、行事がたくさんありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私は消防生活の大半を「予防係」という係を担当していて、火災があれば消火活動はもとより、火災原因調査も担当していました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">連続火災が発生したときなど、非番日も含め、連日長時間の調査を続けたこともありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">若い頃はそれでも疲労の回復も速く、当番明けの朝も元気で、そのまま趣味のギターを弾いたり、同僚と出かけたりしていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ところが、年齢を重ねるにつれて、当番明けの日がどんどんつらくなっていきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">仮眠時間はあるものの、熟睡はできないし、かといって家に帰って横になっても、今度は変に目が冴えて眠れない。<br>昼間は、常時だるさを感じながら生活していました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして何より怖かったのは、そんな状態の自分が「みんなと同じだからまだ大丈夫」と思い込んでいたことです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">睡眠は「時間」だけでは語れない</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kishou-1024x576.jpg" alt="朝、寝床の枕元の目覚まし時計" class="wp-image-8400" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kishou-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kishou-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kishou-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kishou.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">では、どのくらい眠ればいいのでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">厚生労働省が公表した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、年齢別の睡眠時間の目安が示されています。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>成人（２０～５０代）</strong> ── <strong>６時間以上</strong>（適正範囲は６～８時間。７時間前後が最も健康リスクが低い）</li>



<li><strong>高齢者（６０代以上）</strong> ── 個人差が大きく、一律の基準は設けられていない。<strong>床上時間（寝床にいる時間）が８時間以上にならないこと</strong> が目安</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener">厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">年齢を重ねると基礎代謝が下がり、体が必要とする睡眠時間も自然に短くなっていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>２５歳で約７時間</strong>だった必要睡眠時間が、<br><strong>４５歳では約６.５時間</strong>、<br><strong>６５歳では約６時間</strong>になるという報告もあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ですから、「６時間しか寝ていない」ということが、ただちに問題というわけではありません。<br>個人差も大きく、５時間で十分な人もいれば、８時間必要な人もいます。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>では、この目安以上の睡眠時間を確保しておけば大丈夫か？</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>実は、そうではありません。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">睡眠で本当に大切なのは、 <strong>「時間」だけではなく「質」</strong> です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">たとえば、７時間ベッドに入っていても、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても疲れがとれない感じがしたり、日中にぼんやりすることが続いているなら、 <strong>睡眠の質が落ちている</strong> 可能性があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">厚生労働省のガイドでも、睡眠時間の確保と同時に <strong>「睡眠休養感」</strong> ── つまり、眠りによって心身が回復できているかどうか ── を重視しています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">出動がなければ、仮眠時間は確保されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防士もそれぞれ違いがあって、いつだって横になったらすぐ眠れて、出動指令が入れば、すぐに活動モードに入ることができるという職員もいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">仮眠すべきところを熟睡し過ぎて、覚醒するまで時間のかかる職員もいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私の場合は、出動ベルがいつ鳴るかわからない緊張の中で横になり、眠ったとしてもとても浅い眠りでした。<br>現場活動を終えて戻ってきても、体は興奮したままで、起床時間まで眠れないこともよくありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「あくまで仮眠なんだから、熟睡するもんじゃない」といえばそうなんですが、こんな質の睡眠では、たとえ仮眠時間をフルに眠ったとしても、</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>時間だけを見れば「寝ている」。でも、体も心も回復できていない</strong>　という状況です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これは消防士だけの話ではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>悩み事があって、布団に入っても考え事が止まらない。<br>夜中に何度も目が覚めて、朝までうとうとを繰り返す。<br>目覚ましが鳴る前に目が覚めて、暗い考えが頭を巡る。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">こうした <strong>「眠れているようで、眠れていない」</strong> 状態が続くと、少しずつ、確実に、心と体の力が削られていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかも厄介なことに、 <strong>本人はそのことに気づきにくい</strong> のです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">一晩徹夜すれば、「今日は寝てないから調子が悪い」と自覚できます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">でも、毎日少しずつ睡眠の質が落ちている場合は、 <strong>「ちょっと疲れているだけ」「歳のせいかな」</strong> で済ませてしまう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これを <strong><span class="swl-marker mark_yellow">「睡眠負債」</span></strong> と呼びます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">借金と同じで、少しずつ積み重なっていることに本人が気づかない。気づいたときには、取り返しのつかない事態になっていることがある。</p>



<h2 class="wp-block-heading">睡眠の質が落ちているサイン</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/nemurenai-1024x576.jpg" alt="睡眠不足の中年男性" class="wp-image-8401" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/nemurenai-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/nemurenai-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/nemurenai-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/nemurenai.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">自分の睡眠の質が落ちていないか。次のような症状がないか、振り返ってみてください。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>入眠障害</strong> ── 布団に入ってもなかなか寝つけない</li>



<li><strong>中途覚醒</strong> ── 夜中に何度も目が覚めてしまう</li>



<li><strong>早朝覚醒</strong> ── 朝早く目が覚めて、それから眠れない</li>



<li><strong>熟眠障害</strong> ── 眠っているはずなのに、疲れがとれない</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">消防の２４時間勤務では、この４つすべてを経験しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">出動ベルへの緊張で寝つけない（入眠障害）<br>深夜の出動で目が覚め、戻ってきても眠れない（中途覚醒）<br>交替勤務で体内時計が狂い、明け方に目が覚める（早朝覚醒）<br>仮眠はとれたはずなのに、朝になっても体がずっしり重い（熟眠障害）</p>



<p class="wp-block-paragraph">そしてもう一つ、大事な判断基準があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>日中に強い眠気を感じるかどうか。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">日中にしっかり覚醒して過ごせていれば、睡眠の時間も質も足りていると考えてよいでしょう。<br>逆に、午前中からぼんやりする、会議中にうとうとする、運転中に眠気が襲ってくるなら、それは体からの警告です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">厚生労働省の「令和５年版 過労死等防止対策白書」のデータは、そのことを裏づけています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">日本の就業者の <strong>約７割が、理想の睡眠時間を確保できていない</strong> と回答。<br>そして、理想の睡眠時間より <strong>２時間不足している人のうち、約３割にうつ病や不安障害の疑い</strong> があり、 <strong>３時間不足になると３７.１％</strong> にまで増加するという結果が出ています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35671.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener">厚生労働省「令和５年版 過労死等防止対策白書」</a>）</p>



<h2 class="wp-block-heading">睡眠の問題が招いた重大事故</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suiminbusoku-1024x576.jpg" alt="明け方の高速道路" class="wp-image-8402" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suiminbusoku-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suiminbusoku-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suiminbusoku-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/suiminbusoku.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">睡眠の問題が引き起こした事故は、私たちの身近な現場だけではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>２００３年、JR山陽新幹線で、運転士が居眠りをしたまま時速２７０キロで約８分間走行する</strong> という出来事がありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">岡山駅の約１００メートル手前で自動列車制御装置（ＡＴＣ）が作動して停車しましたが、もしこの装置がなければ大惨事になっていたかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この運転士は、後に <strong>睡眠時無呼吸症候群（ＳＡＳ）</strong> と診断されました。<br>眠りが浅い自覚症状が数年前からあったにもかかわらず、そのまま乗務を続けていたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h15kou_haku/h15gait2.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener">内閣府 交通安全白書「睡眠時無呼吸症候群（ＳＡＳ）問題対策」</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>２０１２年には、関越自動車道で高速ツアーバスが防音壁に衝突し、乗客７人が亡くなり、３９人が重軽傷を負う</strong> 大事故が起きました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">運転手は事故の約２０分前から激しい眠気を感じていたにもかかわらず、運転を続けていたことがわかっています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03analysis/resourse/data/h24_2.pdf" target="_blank" rel="noreferrer noopener">国土交通省「自動車運送事業に係る交通事故要因分析検討会報告書」</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph">これらの事故を受けて、国土交通省は２０１８年に規則を改正し、バス・タクシー・トラック事業者に対して、<strong>乗務前にドライバーの睡眠不足の有無を確認し、睡眠不足のおそれがある場合は乗務させないことを義務づけました。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/resourse/data/seminar009.pdf" target="_blank" rel="noreferrer noopener">国土交通省「睡眠不足に起因する事故の防止対策」</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、 <strong>睡眠の管理は、個人の問題ではなく、組織の安全管理として位置づけられるようになった</strong> のです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これは運送業だけの話でありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">建設現場でもそうです。<br>高所作業で安全帯の確認を忘れる。<br>丸鋸の刃の回転が止まる前に手を出してしまう。<br>フォークリフトの後方確認をしないまま動かしてしまう。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>その瞬間の判断力を奪っていたのが、睡眠の質の低下だったとしたら。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">救急隊員として現場に駆けつけたとき、労災事故にあわれた方やその職場の関係者から話を聞く機会が何度もありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><a href="https://tatsusan.com/anzenkouen/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「いつも安全には気をつけているのになぜ？安全大会で話すこと」</a>でも書きましたが、ケガをされた方から直接聞いた言葉の中には、こういうものがありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「考え事をしていてベルトコンベアーに手を挟まれた」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「悩み事があって、一瞬ぼんやりしてしまい、丸鋸で手を負傷してしまった」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">精神的なストレスによる抑うつ状態で高所から転落した方もいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">家庭内の問題で眠れない日が続き、いつもやっていた機械の点検を怠ってしまった方もいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（関連記事：<a href="https://tatsusan.com/rousai-mental/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「労災事故の奥にメンタル面の問題が」</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">公式の労災統計には、「不安全な行動」「不安全な状態」という分析はあっても、<strong>なぜその行動をとったのか、その人の心がどんな状態だったのかまでは記録されません。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">でも、現場で関わってきた私には、その奥にある <strong>「眠れなかった夜」</strong> が見えていました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">睡眠不足と悩みの「悪循環」</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/01/yakin-1024x576.jpg" alt="仮眠室で自分の人生について考える消防士" class="wp-image-7886" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/01/yakin-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/01/yakin-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/01/yakin-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/01/yakin-1536x864.jpg 1536w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/01/yakin.jpg 1600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">ここで、もうひとつ大事なことをお話ししたいと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">睡眠不足だけが不注意につながるわけではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">悩みや不安にとらわれていて事故につながるケースも少なくないことは、先ほどの事例からもおわかりいただけると思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">では、「睡眠不足」と「悩みや不安」は、別々の問題なのでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>私は、この二つは切り離せないものだと思っています。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">悩みや不安が大きく、深くなると、人は眠れなくなります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">布団に入っても、頭の中で同じことがぐるぐる回り続ける。<br>目を閉じているのに、心は休まらない。<br>そんな経験をされた方は多いのではないでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、眠れない夜が続くと、今度はふだんなら消化できるはずの小さな悩みが、やけに大きく感じるようになります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">いつもなら「まあ、なんとかなるか」と思えることが、「もうダメかもしれない」に変わってしまう。<br>簡単に払拭できるはずの不安が、心の中に居座って離れなくなる。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>悩みが眠りを奪い、眠れないことがさらに悩みを大きくする。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">この悪循環に一度はまると、自分の力だけで抜け出すのはとても難しくなります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私自身、消防時代に経験がありました。仕事のことで気がかりなことがあると、仮眠室で横になっても頭の中はそのことでいっぱいで、眠りにつけない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">翌朝、寝不足のまま仕事をしていると、ふだんなら気にもしないような上司のひと言にカチンときたり、些細なミスを必要以上に引きずったりする。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「ああ、いつもの自分じゃないな」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">そう感じたときには、すでに悪循環の中にいたのだと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">救急現場で出会った労災事故の方たちも、おそらく同じだったのではないでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">悩みがあって眠れない。眠れないから判断力が落ちる。<br>判断力が落ちているのに、本人は「いつもどおりやっている」と思い込んでいる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、この悪循環がさらに深まっていくと、やがて心そのものが蝕まれていきます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">眠れない夜が続くと、心の病気につながる</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="960" height="503" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/02/tsurai.jpg" alt="消防署の仮眠室で頭を抱える消防士" class="wp-image-8113" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/02/tsurai.jpg 960w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/02/tsurai-300x157.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/02/tsurai-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">厚生労働省の「こころの耳」では、 <strong>「不眠のある人はない人に比べ、うつ病を発症するリスクが高い」</strong> ことが報告されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad002/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">厚生労働省「こころの耳」うつ病の主な症状と原因</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">疲れているのに眠れない。眠れないから心身のエネルギーが回復できない。回復できないから、ますます些細なことが重く感じる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">先ほどお話しした悪循環が、さらにもう一段深いところまで進んでしまった状態です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、ここが最も大事なところなのですが、</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>うつ病になりかけていることに、本人はなかなか気づけません。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">悪循環の中で少しずつ心のエネルギーが削られていく場合は、本人の中では <strong>「ちょっと疲れているだけ」「歳のせいかな」</strong> という感覚なのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">先ほどお話しした「睡眠負債」と同じ構造です。<br>毎日少しずつ削られるものには、人は気づけない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私は消防時代、妻が心の病気になった経験があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">最初のサインは、やはり「眠れない」でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">夜中に何度も目が覚める。朝早く目が覚めて、暗いことばかり考えてしまう。<br>でも日中は普通にしているように見えるので、私も最初は気づけませんでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「最近、眠れてないみたい」</strong> と妻がぽつりと言ったとき、もっと早く気づいてあげられなかったことを悔やみました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これは、職場でも同じことが起こります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">いつも元気だった同僚が、少しずつ口数が減っていく。表情が暗くなる。ミスが増える。遅刻するようになる。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それでも本人は <strong>「大丈夫です」</strong> と言います。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>大丈夫じゃないときほど、人は「大丈夫」と言うものです。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">「大丈夫？」と聞いて「大丈夫」と返ってきたとき、その言葉をそのまま受け取っていいのか。<br>この難しさについては、以前新聞のコラムにも書きました。→<a href="https://tatsusan.com/daijyoubuha/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「大丈夫」は自分に言おう</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">周囲が気づいてあげることの大切さ</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kaiwa-1024x576.jpg" alt="職場で声をかける男性二人" class="wp-image-8404" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kaiwa-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kaiwa-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kaiwa-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kaiwa.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">うつ病の兆候は、本人よりも <strong>家族や職場の仲間のほうが先に気づける</strong> ことが多いのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">厚生労働省の「こころの耳」では、家族が気づくべきサインとして次のような変化を挙げています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">体の変化</span></strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>睡眠パターンの乱れ（夜中に目が覚める、朝早く起きてしまう、寝つけない）</li>



<li>食欲の変化（急に食べなくなる、あるいは食べすぎる）</li>



<li>疲れがとれない、体がだるい</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">心の変化</span></strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>気分の落ち込みが続く</li>



<li>今まで楽しめていたことに興味がなくなる</li>



<li>イライラしやすくなる</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">行動の変化</span></strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>会話が減る</li>



<li>「会社に行きたくない」と漏らす</li>



<li>否定的な発言が増える</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad005/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">厚生労働省「こころの耳」ご家族の方へ：ご存知ですか？うつ病</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>これらの変化が１０日から２週間以上続いている場合は、注意が必要です。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">職場でも同様に、次のようなサインに気をつけてほしいと思います。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>遅刻や欠勤が増えた</li>



<li>ミスや事故が目立つようになった</li>



<li>周囲との会話が減った</li>



<li>表情が暗く、元気がない</li>



<li>頭痛やめまいなど、体の不調を訴えることが増えた</li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">（参考：<a href="https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad006/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">厚生労働省「こころの耳」上司・同僚の方へ：ご存知ですか？うつ病</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">大切なのは、 <strong>「普段のその人」からの変化</strong> に気づくことです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もし気になることがあれば、声をかけてみてください。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「最近、ちゃんと眠れてる？」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">たったこの一言でいいのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「がんばれ」は要りません。「気合で乗り切れ」も要りません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「眠れてる？」と聞くだけでいい。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">その一言が、本人にとって「自分のことを気にかけてくれている人がいる」という安心感になります。<br>そして、「実は最近あまり眠れてなくて……」と打ち明けるきっかけになるかもしれません。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「眠り」を守ることも安全管理</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/minnadekakunin-1024x576.jpg" alt="建設現場の朝礼" class="wp-image-8403" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/minnadekakunin-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/minnadekakunin-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/minnadekakunin-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/minnadekakunin.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">安全管理というと、ヘルメット、安全帯、安全靴、KY活動（危険予知活動）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もちろん、それらはどれも大切です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">でも、どんなに安全装備を整えても、それを使う人間の判断力が鈍っていたら、事故は防げません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「眠り」を守ることは、立派な安全管理です。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">朝礼で「体調はどうですか」と確認するとき、 <strong>「昨夜はちゃんと眠れましたか」</strong> という一言を加えてみてください。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「眠れていない」と正直に言える空気をつくること。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは、以前の記事（<a href="https://tatsusan.com/kakushigoto/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「職場の安全は隠し事をなくすことから」</a>）でもお話しした、 <strong>「ミスを隠さない空気をつくること」</strong> と同じことだと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「眠れていない」と言ったら怒られる。サボっていると思われる。そんな職場では、誰も本当のことを言えません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「眠れてないなら、今日は少し気をつけような」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">そう言ってもらえるだけで、どれだけ救われるか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、もしかしたらその一言が、 <strong>うつ病の早期発見</strong> につながるかもしれない。 <strong>労災事故の予防</strong> につながるかもしれない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">睡眠の問題は、本人だけの責任ではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>職場全体で「眠り」を守る。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">それが、全員が今日も無事に家に帰るための、もう一つの安全管理です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">今日からできる「眠りの質」を上げる工夫</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kuraibed-1024x576.jpg" alt="薄暗いベッドサイド" class="wp-image-8406" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kuraibed-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kuraibed-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kuraibed-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/kuraibed.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">完璧な睡眠を目指す必要はありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ほんの少しの工夫で、眠りの質は変わります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">１．毎朝、できるだけ同じ時間に起きる</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">休日に寝だめをしたくなる気持ちはよくわかります。でも、体内時計を整えるためには、起きる時間を一定にすることが一番効果的です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">２．寝る１時間前からスマホを手放す</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">スマホの画面から出る光が、眠りを促すホルモン（メラトニン）の分泌を妨げます。布団に入ってからのスマホは、「眠るな」と脳に命令しているようなものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">３．昼間の仮眠は２０分以内にする</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">仮眠は短いほうが効果的です。６０分以上の仮眠は、目覚めた後にかえってぼんやりしてしまう「睡眠慣性」が起こり、作業効率が下がることがわかっています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">４．夜勤明けはサングラスをかけて帰宅する</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">朝の強い光を浴びると、体内時計がリセットされて目が覚めてしまいます。夜勤明けにそのまま眠りたい場合は、帰宅時にサングラスをかけ、自宅ではカーテンで遮光すると効果的です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">５．「眠れない」が２週間続いたら、かかりつけ医に相談する</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">「たかが不眠」と思わないでください。２週間以上続く不眠は、心や体のSOSです。今の睡眠薬は適切に使えば安全なものが多く、専門家に相談することは決して大げさなことではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防時代、自分自身に言い聞かせていたことがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「仮眠室では、たとえ眠れなくても横になれ。目を閉じて、体だけでも休めろ」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">消防士時代は、勤務中の訓練に加え、夕方の自主トレでランニングや筋トレもやっていたので、体は確実に疲労しています。<br>完全に眠れなくても、暗くして横になっているだけで、体の疲労はいくらか回復しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「眠れない」と気持ちが焦ると逆効果になります。<br>完璧を求めず、 <strong>「少しでもマシにする」</strong> という感覚で取り組んでみてください。</p>



<h2 class="wp-block-heading">おわりに</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/ashanogenkan-1024x576.jpg" alt="夜明けの住宅の玄関先" class="wp-image-8405" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/ashanogenkan-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/ashanogenkan-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/ashanogenkan-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2026/04/ashanogenkan.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">消防を退職して１５年が過ぎました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">あの頃の自分に言ってやりたいです。 <strong>「おまえ、相当無理してたんだぞ」</strong> と。</p>



<p class="wp-block-paragraph">でも、当時は気づけなかった。「まだ大丈夫」と思っていた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">だからこそ、今、現場で働いているあなたに伝えたいのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「ちゃんと眠れていますか？」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">もし眠れない夜が続いているなら、どうか一人で抱え込まないでください。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、あなたの隣にいる人が少し元気がないように見えたら、声をかけてあげてください。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「眠れてる？」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">その一言が、誰かの命を守るかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全とは、今日も無事に家に帰り、ぐっすり眠って、明日の朝を元気に迎えること。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それが、一番大切なことだと思っています。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p class="wp-block-paragraph">この記事でお話しした「睡眠と安全」「心の健康と事故防止」については、安全大会の講演でもお伝えしています。<br>消防士時代の現場体験と、講演内容に沿ったオリジナルソングの弾き語りを交えた講演です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">→&nbsp;<a href="https://tatsusan.com/anzen/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">安全大会講演の詳細はこちら</a><br>→&nbsp;<a href="https://tatsusan.com/contact/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">講演のご依頼・お問い合わせ</a></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>慣れが招く危険！消防士の視点から学ぶ安全管理の重要性</title>
		<link>https://tatsusan.com/yudan/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 08 Aug 2024 07:38:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[労働安全衛生]]></category>
		<category><![CDATA[メンタルヘルス]]></category>
		<category><![CDATA[労働災害]]></category>
		<category><![CDATA[労災事故]]></category>
		<category><![CDATA[安全管理]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=7037</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/narekiken-1024x576.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>どんな職業も、経験を積むことで技術を向上させ、効率を高めていきます。 建設業、土木業、製造業など、重機や製造機器などの取り扱いや、高所での作業等、安全管理がとても重要になる職業です。 研修などの受講の機会も多く、常日頃か [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/narekiken-1024x576.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p class="wp-block-paragraph">どんな職業も、経験を積むことで技術を向上させ、効率を高めていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">建設業、土木業、製造業など、重機や製造機器などの取り扱いや、高所での作業等、安全管理がとても重要になる職業です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">研修などの受講の機会も多く、常日頃から安全に取り組んでいらっしゃることと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">かつて私が働いていた消防も、警察官や自衛官と同様に、常に死の危険と隣り合わせで業務を行っている関係上、安全管理は最重要課題です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな危険と隣り合わせの職業では、経験は命を守る大切な武器となります。<br>しかし、その豊富な経験が、時として自分自身を危険にさらす場合があることをご存知でしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">火災現場で焼落物をよけながらの消火作業、二次災害の危険が伴う人命救助の重圧、そして日々の訓練。<br>それらを積み重ねた経験は、危険を回避しながら効率的に作業を進めることに繋がります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし一方で、その経験が<strong>「慣れ」</strong>になってしまい、時として重大な事故につながりかねない状況を作り出すこともありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私が消防局に在籍した３２年の間にも、全国の消防の事故に関するニュースを何度も見てきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">交差点での救急車の衝突事故</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">ストレッチャーから傷病者の転落事故</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">はしご車訓練中の転倒事故</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">ヘリコプターから救出中の要救助者の墜落事故</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">もちろん、それらの事故がすべて<strong>「慣れ」</strong>によるものだと、断定するつもりはありません。<br>中には不可避な状況での事故もあったかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、明らかに<strong>「慣れ」</strong>が悪い結果に結びついた事例もあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">あなたが働いている業種の事故事例などについては、私より遥かによくご存知だと思います。<br>ですから、消防士としての事故事例や、労災事故でわかったことなどを中心にお話します。<br>異なる業種でも参考にしていただけると思いますので、最後まで読んでいただけたら幸いです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">慣れが安全を脅かす</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/rope-1024x576.jpg" alt="屋内進入する消防士" class="wp-image-7039" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/rope-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/rope-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/rope-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/rope.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">私たちは日々の業務をくり返すうちに、作業に慣れていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">慣れることで効率は上がりますが、同時に大きな危険も潜んでいます。<br>それは、「油断」という名の落とし穴です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【消防活動の実例】</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">2000年に、静岡県内の大規模な製造工場で火災がありました。<br>消火作業中に、消防隊員３人、警察官１人が死亡し、４人が負傷した痛ましい事故となりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">当時、テレビで大きく報道されたので、ご記憶にある方も多いと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後の調査で、亡くなられた４人が、緊急脱出用のロープをつけずに工場内に進入していたことがわかりました。<br>さらに、屋内進入した４人に対して、空気呼吸器は２台だけだったことも分かりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私がいた消防局では、建物火災で出動する場合は、屋内進入する隊員は、全員空気呼吸器を背負って活動をはじめます。<br>そして、退出ロープの結着は、火災時には濃煙で視界がきかなくなり、さらにブレーカーが落ちて照明が消えるので、必ずやるものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">逃げ遅れの捜索も手探りでやるので、発見時や退出時には屋外にいる隊長にロープをひっぱることで合図を送ります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>・空気呼吸器を２人しか着装していなかったこと<br>・脱出用ロープをつけていなかったこと</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">どういう事情でそうしたのかは、現場にいなかった者には事実はわかりません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もしかすると、最初は煙も少なく、ヘッドランプの光だけで大丈夫だと思っていたところ、急に濃煙が立ちこめてきたのかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どちらにしても、消火作業、救助作業に携わる者は、原則を必ず守らないと命を奪われる危険が常につきまとうことには間違いがありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">常に気持ちを新たにして、日々の業務に臨むことの重要性に、あらためて気づかされました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、どんなに慣れた作業でも、一つ一つの動作に意識を向けること。<br>これは、安全を守るための基本中の基本です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">慣れに流されず、常に警戒心を持ち続けることが、自身の安全、そして市民の生命を守ること、無事に家族の待つ我が家へ帰ることにつながるのです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ベテランの落とし穴</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kintore-1024x576.jpg" alt="筋トレする男性の後ろ姿" class="wp-image-7040" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kintore-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kintore-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kintore-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kintore.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">どんな業種でもそうですが、消防の世界において、経験は何物にも代え難い貴重な財産です。<br>しかし、その経験が時として危険な落とし穴となることがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">特に消防士は、勇猛果敢であることに誇りを持ちます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして、体力があること、運動能力が高いことに誇りを持ちます。<br>職業的に、そうであることが望ましいのですが、誇りが「過信」になると、とても危険な状況を生み出すことになります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この過信は、以下のような形で現れることがあります：</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【危険の過小評価】</strong><br>「これくらいなら問題ない」と、潜在的な危険を軽視してしまう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">火災現場は、ここまでは安全という標識があるわけではなく、現場の状況はよく急変します。<br>「これくらい大丈夫」が、文字通り命取りになりかねません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【マニュアル軽視】</strong><br>「経験上、こうしたほうが早い」と、安全手順を省略してしまう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防の現場活動はスピードが要求されます。<br>ですから、救助訓練大会は、確実な安全確保をしつつのスピード競技になります。<br>しかし、スピードを最優先してしまうがために、大前提の「安全確保」を省略してしまい、実際の事故に繋がる危険性があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【体力の過信】</strong><br>「まだまだ若い者には負けない」と、無理な活動を行ってしまう。<br>実際に、連日筋トレに励み、若者に負けない体力の持ち主も多いのですが、それでも反射神経など、自分で意識しないところで減退しているものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全に対する考え方も日々進化しています。<br>まず自分自身の安全を確保するのが大前提で、言い換えれば、自分を守ることができなければ人を救うことはできないのだという考え方になってきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">現代では当たり前の考え方ですが、それでもまだまだ気持ちのどこかに「過信」が残っているかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全管理において最も重要なのは、自分の限界を知り、それを正直に認めることです。<br>そして、どんなに経験を積んでも、基本に立ち返る謙虚さを持ち続けることが、真のプロフェッショナリズムなのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">新たな安全対策に関する記事を<a href="https://tatsusan.com/anzentaishitsu/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「安全な職場はどう作る？「ミスは敵ではない」</a>に書いています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">気をつけていたつもりの「健康」</h2>



<p class="wp-block-paragraph">安全管理というと、ヘルメットや安全帯の着用、マニュアルの遵守など、目に見える対策に意識が向きがちです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、救急隊員として数多くの労災事故現場に出動してきた経験から、私が強く感じてきたことがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>労災事故にも交通事故にも、メンタル面の影響が関わっている事故が少なくない。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">家庭の心配事を抱えたまま現場に出る。 </span><br><span class="swl-marker mark_yellow">睡眠不足が続いている。 </span><br><span class="swl-marker mark_yellow">職場の人間関係で悩んでいる</span>。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">そういった心の不調は、本人が自覚しないうちに判断力を鈍らせ、注意力を奪っていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">体の健康診断は定期的に受けていても、心の健康には気をつけていない、という方は多いのではないでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私自身、消防士時代に妻が心の病気になった経験があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">家族の心配事を抱えながら、火災現場や救急現場で冷静な判断を求められる。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>頭ではわかっていても、心と体がついてこない。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな状況のとき、ふだんなら絶対にしないようなミスをしそうになったことがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">あのとき気づいたのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「気をつけていたつもり」の安全。 でも、心の健康には気をつけていなかった。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">これが、実は一番危険な落とし穴なのかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全対策というと、どうしても作業手順や設備の話になりがちです。 <br>でも、その手順を守るのも、設備を正しく使うのも、結局は<strong>「人」</strong>です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その「人」の心と体が健全でなければ、どんなに優れた安全対策も機能しません。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><span class="swl-marker mark_yellow"><strong>疲れたら休む。 悩みがあれば誰かに話す。</strong></span> <br><span class="swl-marker mark_yellow"><strong>眠れない日が続いたら、無理をしない。</strong></span></p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな当たり前のことが、実は命を守る安全対策の一つなのです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">消防の事故と他業種の事故の共通点</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kousho-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-7041" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kousho-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kousho-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kousho-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/08/kousho.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">消防士の世界で起きる「慣れ」や「過信」による事故は、実は多くの業種に共通する問題です。<br>ここでは、消防士の経験から得られた教訓を、他の業種どのような共通点があるかを具体的に見ていきましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【建設業との共通点】</strong><br>建設現場では、高所作業や重機の操作など、常に危険と隣り合わせです。<br>例えば、ベテラン作業員が安全帯の着用を怠る、という事例は、安全管理の研修会や安全大会などでよく取り上げられています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">2020年の台風19号による浸水被害を受けた福島県いわき市での救助活動中に、消防ヘリから女性が落下して亡くなるという事故がありました。<br>救助される際、ヘリ側のワイヤと救助機材をつなぐフックが掛けられていなかったため、女性が約40メートルの高さから誤って落下した事故です。<br>救助手順の確認を怠ったことが原因とされています。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【製造業との共通点】</strong><br>工場での機械操作において、熟練工が安全装置を無視して作業を効率化しようとする事例があります。<br>かつて救助隊員として、ベルトコンベアを作動したまま点検をしていて巻き込まれたという労災事故で出動したことがありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これは消防士がマニュアルを軽視する事例と同じ根を持っています。<br>スピードを重視するあまり、消防自動車が完全に停止する前に、飛び降り転倒してしまった事故がありました。<br>結果的に、消火作業に着手する時間が大幅に遅れることになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どんなに経験を積んでも、安全手順を省略しないという原則を守ることが、事故防止につながります。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【運輸業との共通点】</strong><br>長距離トラック運転手が「慣れた道だから」と警戒を怠り、事故を起こすケースがあります。<br>これは消防士が経験による過信から危険を過小評価することと同じです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">雨天や積雪時の救急車や消防車の走行中の事故を、テレビニュースで目にすることがあります。<br>実際に、私も乗車していた消防車が、積雪時の道路のカーブでスリップし、あわやガードレールと衝突寸前だったという経験をしたことがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どんなに熟知した路線でも、その日の天候や交通状況は常に変化していることを念頭に置き、警戒を怠らないことが大切です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これらの例から分かるように、「慣れ」や「過信」による危険は、あらゆる業種に共通して存在します。</p>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ</h2>



<p class="wp-block-paragraph">安全管理において最も重要なのは、次の4点です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">常に初心を忘れず、基本に立ち返る謙虚さを持つこと</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">自分の限界を知り、それを正直に認めること</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">どんなに慣れた作業でも、一つ一つの動作に意識を向けること</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong><span class="swl-marker mark_yellow">体だけでなく、心の健康を整えることが安全の土台であること</span></strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">安全と健康は、切り離せないものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">体のコンディションが悪ければ、ふだん通りの動作ができない。 心のコンディションが悪ければ、ふだん通りの判断ができない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どちらが欠けても、<strong>「気をつけていたつもり」の安全</strong>は、簡単に崩れてしまいます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全は、個人の努力だけでなく、組織全体で取り組むべき課題です。</p>



<p class="wp-block-paragraph"> 作業手順の確認だけでなく、<strong>「最近、眠れてる？」「何か困ってない？」</strong>と声を掛け合える関係が、実は最も強い安全対策になるのだと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全管理に終わりはありません。<br> 心と体の健康を大切にしながら、共により安全な職場、より安全な社会の実現に向けて、歩みを進めていきましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【安全大会講演】救急現場から学ぶ心の健康と安全意識</title>
		<link>https://tatsusan.com/anzenishiki/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 Jul 2024 06:13:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[労働安全衛生]]></category>
		<category><![CDATA[講演レポート]]></category>
		<category><![CDATA[チームワーク]]></category>
		<category><![CDATA[メンタルヘルス]]></category>
		<category><![CDATA[労働災害]]></category>
		<category><![CDATA[安全管理]]></category>
		<category><![CDATA[安全衛生]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=6644</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/5621deba8a18b839c7a4321764bb05e8-1024x576.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>32年間の消防士としての経験を基に、安全衛生大会で講演を行っています。講演では労働災害現場での活動や、消防士自身の安全管理について話し、心身の健康が安全に重要であることを強調しています。特に「慣れ」と「油断」の危険性や、心の健康が事故防止にどれほど重要かを実例を交えて説明し、参加者に新たな気づきを与えることを目指しています。また、チームワークとメンタルヘルスの重要性を強調し、心の健康を保つための方法についても触れています。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/5621deba8a18b839c7a4321764bb05e8-1024x576.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p class="wp-block-paragraph">32年間消防士として活動してきた経験を、安全衛生大会でお話をさせていただいています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防士として労働災害現場で活動した経験をお話しますが、それだけではなく、常に命の危険と隣合わせの状態で活動していましたので、消防士自身の安全管理についても話しています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">過酷な現場の状況によっては、安全が危機にさらされるという経験もしました。<br>さらに、消防士自身の心身の健康状態によっても、安全が左右されることも経験しました。<br>労災現場でも、怪我を負った人がメンタル不調であったケースも経験しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">2024年6月21日の「株式会社 高野組 第38回安全衛生大会」で講演をやらせていただきました。<br>その講演内容の心の健康と安全意識の重要性について、消防士の視点からお話したいと思います。</p>



<h2 class="wp-block-heading">なぜ安全大会で救急現場の話をするのか</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="800" height="533" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/stage.jpg" alt="安全大会で講演する石川" class="wp-image-6646" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/stage.jpg 800w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/stage-300x200.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/stage-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">様々な業種の安全大会でお話をしますが、それぞれの会社で安全についての研修は行われ、特有の事故事例についても学習されています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">労災事故で救急や救助で駆けつけて活動する消防士の視点から、安全についての話をすることで、新たな気づきを得ていただくことができるのではないかと考えました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それも単なる「事故事例集」や統計の数字ではなく、事故現場で見たリアルな現実を伝えることで、安全の尊さや、事故の恐ろしさを強く認識していただきたいという思いで、実際の体験をお話しています。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>「慣れ」と「油断」に危険がひそんでいる</strong></h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="800" height="450" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/koujyoukasai.png" alt="レック株式会社の静岡第二工場火災の記事" class="wp-image-6647" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/koujyoukasai.png 800w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/koujyoukasai-300x169.png 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/koujyoukasai-768x432.png 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">どんな業種でも同じだと思いますが、消防でも経験は大きな財産です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防隊、救急隊、救助隊の活動も、隊長の指揮下で行われます。<br>豊富な知識と経験があってこそ、的確な指揮命令が下せます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">一方、ベテランになればなるほど、自分の経験や知識を過信し、安全に対する意識が低下してしまう危険性が伴います。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「今まで大丈夫だったから、このくらいなら大丈夫だろう」</strong><br>という油断に繋がる恐れがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「基本」を忘れる、あるいはあえて省略することで、大きな事故を引き起こす危険があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">建設現場や土木現場での作業も、とても細かい安全基準が定められています。<br>「基本」が身についていれば、想定外な事態にも対処できるのですが、慌てると基本を忘れがちになります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それだけではなく、身体能力の高い人が高所作業などで、能力を過信するあまりに「基本」を忘れて大胆な行動を取り、大きな事故に至った実例もあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">高所作業だけではなく、消防士３人と警察官１人が亡くなったという痛ましい事故がありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">2020年7月5日出火したレック株式会社 静岡第２工場の火災です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防局の調査委員会の検証で、以下の事実がわかりました。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>脱出用ロープが装着されていなかった</strong></li>



<li><strong>２台の空気呼吸器を４人で共有していた</strong></li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">脱出用ロープとは、消防隊員、救助隊員が屋内進入して活動する時に、足に結索するロープのことです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">火災になるとブレーカーが作動し、電気を遮断してしまうので、昼間でも大きな工場の内部は暗くなります。さらに火災の濃煙が立ちこめたら、ヘッドランプの明かりではまったく視界がきかなくなります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな時でも、ロープを引いて脱出経路をたどることができたり、要救助者の発見を室外にいる隊員に知らせることができます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">つまり、文字通り命綱となるロープが装着されていなかったわけです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">現場の状況がわからないので簡単には断じることはできませんが、空気呼吸が人数分なかったというのも、普通であれば考えられないことです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私がかつて所属していた地方の消防でも、建物火災の場合は、よっぽど小さな部分焼火災であれば別ですが、基本的に空気呼吸器を背負って活動を開始します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">調査委員会は、消防局の活動要領が徹底されていなかった可能性があると指摘されています。<br>これは他人事のように簡単にスルーできない事実です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どんな業種であっても「基本」を忘れる、「基本」をあえてやらないという状況があり得るのではないかと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">日頃から、「慣れ」と「油断」に気をつけ、「基本」を押さえながら業務を進めて行きましょう。</p>



<h2 class="wp-block-heading"><strong>安全には心身の健康が必要</strong></h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="800" height="450" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/sinsinkenkou.png" alt="工事現場で元気がよく働く若者社員" class="wp-image-6648" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/sinsinkenkou.png 800w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/sinsinkenkou-300x169.png 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/sinsinkenkou-768x432.png 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「基本」を忘れる、あえてやらないのは、自身の能力を過信する場合だけではなく、自分でも気づかず結果的にそうなってしまう場合もあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは心身の健康状態に問題がある場合です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">体の健康状態に異常がある場合の安全面の問題は想像がつきますが、かつては意外に問題にされなかったのは心の健康問題です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私が消防士だった頃は、肉体的な病気や怪我についての研修会は、ひんぱんに医師を講師に招いて開催されていました。<br>ところが、メンタルヘルス的な面についての研修会はまるでありませんでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな時期に出動した労災事故現場でわかった事は、メンタル不調が原因での事故が多かったということです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">労災事故現場で救急隊や救助隊として活動しますが、原因調査もやりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>考え事をしていてベルトコンベアーに手を挟まれた<br>悩み事があって、丸鋸で手を負傷してしまった</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">いろんなケースがありましたが、考え事・心配事・悩み事があったり、不眠などのメンタル不調があると、自己コントロール能力が低下し、自分の感情や行動のコントロールができなくなることがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">他にも、</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>視野が狭まる</strong></li>



<li><strong>集中力の欠如</strong></li>



<li><strong>判断力の低下</strong></li>



<li><strong>意欲の減退</strong></li>



<li><strong>疲労の蓄積</strong></li>



<li><strong>反応速度の低下</strong></li>
</ul>



<p class="wp-block-paragraph">など、自己の原因となりうる状態になります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">定期的なメンタルチェック以外にも、日々蓄積するストレスを有効に発散していくことがとても重要となります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全衛生大会で話したメンタルヘルスが安全に及ぼす影響についてこちらにも書いています。<br><a href="https://tatsusan.com/torikumi/">「安全」への取り組みは地味だが一番大切なもの</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">心の健康とチームワーク</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="800" height="450" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/health.png" alt="惨事ストレス解消法「人と話すこと」のスライド画面" class="wp-image-6649" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/health.png 800w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/health-300x169.png 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/health-768x432.png 768w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">心の健康を保つためのストレス発散方法に「人と話す」ということがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">職場では、同僚と話すことでチームワークも強くなり、同時に自分自身のメンタルヘルスにも効果があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防の例ですが、惨事ストレス対策についてよく話し合いの場が持たれました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">自然災害のあった被災地での活動や、大事故の救助活動などで、心に大きな傷を受けるいわゆる「惨事ストレス」の対策の中には、人と話すことが盛り込まれています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ストレス管理教育やカウンセリングなどの必要性に加えて、</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>デブリーフィング（事後分析会議）</strong><br>（救助活動後にチームで集まり、経験や感情を共有することで、心理的負担を軽減）</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>ピアサポート</strong><br>（同僚や同じ経験を持つ仲間が互いに支え合う支援の仕組み 共感や理解を共有することで、孤立感を減らす）</p>



<p class="wp-block-paragraph">などの取り組みが勧められています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">同じ環境で同じ体験を共有した者同士が話しあうことで、<br><strong>「こんなにつらい思いをしたのは自分だけじゃないんだ」<br>「感情が不安定になるのは自分だけじゃなくて、自然な事なんだ」</strong><br>と思えることで、孤立感がなくなり、支え合うことでよりチームワークが強化されて、メンタルの回復も早くなると言われています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">実際に、大災害で活動した後の救助隊員が集まって、本音で話し合う場を持ったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">お互いに泣きながら、<br>「自分だけが消防士らしくなく、いつまでも悲しんでいるのだと思っていたけど、悲しむのは当たり前のことなんだ」<br>「月日が経っても忘れられなくて苦しい思いをしていたのは、自分だけではなかったんだ」<br>とわかったことで、気持ちが楽になり、仕事への意欲も回復したそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">普段から、ちょっとしたことで声を掛け合ったり、悩みを話すことが、心の健康やチームワークにはとても大切だということがよくわかります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">まとめ</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="700" height="397" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/family.jpg" alt="温かい家族のイラスト" class="wp-image-6650" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/family.jpg 700w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/07/family-300x170.jpg 300w" sizes="(max-width: 700px) 100vw, 700px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">心身の健康が安全の基本です。自分自身の健康管理を徹底し、異常を感じたら早めに対処することを心掛けましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「自分だけは大丈夫」</strong>という過信は捨てましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">事故は誰にでも起こりうるという意識を持ち、常に危険を予測し、安全対策を徹底しましょう。<br>声かけや確認を徹底し、チーム全体で安全意識を高め合いましょう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">最後に、３２年間勤務した消防の現場活動で学んだことをお伝えしたいと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「現場から無事に帰ることが、　職場の繁栄と家族の幸せ」</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">この日の講演でも、歌を交え、職場と家庭の平和の大切さをお伝えしました。<br>安全大会では珍しいのですが、講演終了後に歌のアンコールをいただきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ご安全に！</p>



<figure class="wp-block-table is-style-regular min_width30_"><table><thead><tr><th class="has-text-align-center" data-align="center">項　目</th><th class="has-text-align-center" data-align="center">内　容</th></tr></thead><tbody style="--tbody-th-color--bg:var(--color_deep02);--tbody-th-color--txt:var(--swl-text_color--white)"><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">タイトル</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">株式会社 高野組 第38回安全衛生大会</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">日　時</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">2024年6月21日（金）</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">演　題</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">救急現場から学ぶ心の健康と安全意識</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">場　所</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">鳥取県湯梨浜町はわい長瀬 ハワイアロハホール</td></tr></tbody></table></figure>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e3%83%81%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af/" rel="tag">チームワーク</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%83%98%e3%83%ab%e3%82%b9/" rel="tag">メンタルヘルス</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%8a%b4%e5%83%8d%e7%81%bd%e5%ae%b3/" rel="tag">労働災害</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%89%e5%85%a8%e7%ae%a1%e7%90%86/" rel="tag">安全管理</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%89%e5%85%a8%e8%a1%9b%e7%94%9f/" rel="tag">安全衛生</a></div>


<p class="wp-block-paragraph"></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「安全管理の落とし穴」安全にチームワークは不可欠</title>
		<link>https://tatsusan.com/anzennootoshiana/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 10 Jun 2019 04:16:36 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[労働安全衛生]]></category>
		<category><![CDATA[講演レポート]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[労災事故]]></category>
		<category><![CDATA[安全管理]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3515</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/ashiba.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>この記事では、安全管理におけるチームワークの重要性について書いています。安全大会講演では、消防士として多くの労災事故現場に出動してきて、チームワークのほころびが事故を引き起こすことを経験しました。日頃からコミュニケーションをとり、笑顔で接することが大切であることを実例とともにお話しています。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/ashiba.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p class="wp-block-paragraph">誰だって<strong>「安全」</strong>に気をつけています！</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>「事故ったっていいや」</strong><br>なんて思っている人はいません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ふだんの車の運転でも、勤務中の作業でも、誰もが<strong>「安全に」</strong>と思っています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それでも、毎日のように悲惨な交通事故や、勤務中の過失による事故のニュースが流れます。<br>安全に気をつけているつもりでも、<strong>起こるはずのない事故が、現実に起きてしまうこと</strong>があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防士時代にたくさんの労働災害事故現場に、あるときは救急隊員として、あるときは救助隊員として、またあるときは消防隊員として出動してきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私が３０年あまり勤務した消防は、田舎なので、現場に知り合いがいるケースもけっこうありました。<br>事故状況を調査しているときや、後日怪我をされた本人から、いろいろとお話をうかがうことも多かったのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">起こるはずのない事故が起きてしまった原因を、統計上の原因分類の、さらに奥の事情を聞くことで、知ることがありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">毎年、安全大会の講師としてお声をかけていただいています。<br>建設土木業、製造業など、業種はさまざまです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">講演では、私が消防士時代に出動した労災事故についてお話しています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">事故原因となった<strong>「不安全行動」</strong>に、メンタル的なことが関係している事故が少なくないという話もします。<br>統計上の数字では感じ取れない、労働災害現場の生の体験をお伝えしています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">安全大会で実際にあった労災事例を話す</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="640" height="480" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/marunagakensetsu.jpg" alt="丸永建設安全大会の会場" class="wp-image-1753" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/marunagakensetsu.jpg 640w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/marunagakensetsu-300x225.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">２０１９年７月５日に、島根県安来市の<strong>丸永建設株式会社安全大会</strong>で、実際にあった事例をお話しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">演題は<strong>「救急現場が教えてくれた安全管理の落とし穴」</strong>でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">消防では、機材の破損事故や、紛失事例などがあると、上司が厳しく注意します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">注意されることで、署員全員がピリッと気を引き締めます。<br>そこは大事なところではありますが、あまりにしつこく厳しすぎ、ことに個人攻撃的になるとどうなるかというと、署員は守りに入ってしまうのです。<br>自分までミスを犯してはいけないから、必要最低限のことだけしか手を出すまい、という考えになってしまいがちなのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">実際に、私のいた頃、ミスを犯した職員を徹底的に厳しく叱るため、職場内のムードは暗く重い空気になった時期がありました。<br>ふだんは明るく話す署員同士が、みょうにぎくしゃくした関係になってしまいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんなときほど、事故が増加しました。<br>あろうことか、機材の紛失や、破損が続発しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">上司の叱責の度合いはより強くなり、さながら負のループに陥ったかの様相を呈していました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">チームワークのほころびに忍び寄る事故</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="640" height="457" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/kyuujyokunren02.jpg" alt="レンジャー訓練中の消防士" class="wp-image-1755" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/kyuujyokunren02.jpg 640w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/kyuujyokunren02-300x214.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">ずいぶん前のことですが、チームワークがほころびかけた時に、実際に現場活動中に事故が起こりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今まであれば、互いに声をかけあい、注意しあって活動していたのに、ぎくしゃくした関係が続いていたために、マニュアルによる最低限の安全基準さえ守っていれば自分の過失を問われることはないだろう、という思いになっていたようです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、現場の状況は刻一刻と変化します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">一人では目配りできない死角が生じ、小さな事故になってしまいました。<br>本来なら隊員同士が多方向から注視して、声をかけあって活動するところが、最低限の安全確認で収めてしまったのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">不幸中の幸いで、小さな事故ですみましたが、まかり間違えば命を失いかねない事故につながった可能性もあります。<br><strong>日頃のチームワークが、事故を未然に防ぐことにつながる</strong>のだ、ということを思い知らされた事例でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">普段からコミュニケーションがとれていれば、現場で大声で指示を出しても、部下たちはスムーズに動いてくれます。<br>どんな的確な指示でも、普段から会話がなくて意思の疎通がとれてなければ、相手によってはパワハラだと感じてしまいます。<br>そう感じると、普段は難なくとれていた行動も、急にぎこちなる場合があります。<br>事故は、そんなちょっとした瞬間のすき間に入り込み、状況を一気に悪化させます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">職場の朝礼では<strong>「挨拶の励行」</strong>と掛け声をかけているのにもかかわらず、挨拶されても返さないような人もいます。<br>まずは大きな声で挨拶したり、天気の話など日常の何気ないことでも口にし合うことは、とても大切なことです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>建設業</strong>と<strong>消防の業務</strong>とはかなり相違のある業種ですが、どちらも他の業種にくらべて危険度が高く、<strong>「安全」</strong>に対しての心がけは同じだと思います。</p>



<h2 class="wp-block-heading">笑顔の安全大会に</h2>



<p class="wp-block-paragraph"></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="640" height="480" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/marunagakensetsu02.jpg" alt="丸永建設の安全大会の懸垂幕" class="wp-image-1754" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/marunagakensetsu02.jpg 640w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/marunagakensetsu02-300x225.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph"><strong>チームワークを良好に保つには、日頃のコミュニケーションがとても大切になります。</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">部下や同僚がミスを犯したら、責め心のない厳しさで注意し、<strong>決して個人攻撃にならないように</strong>配慮することが大事になります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ふだんから思いやりのある言葉かけを忘れないようにしたいものです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">安全大会の講師依頼をいただくとき、<br>「例年、とにかく硬い話が多くて、職員が退屈してしまって、集中して聞いてくれないんです」<br>というお話をよく聞きます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">チームワークには厳しさも必要ですが、忘れてならないのは笑顔です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この日は、社員さんたちの笑顔があふれた安全大会となりました。</p>



<figure class="wp-block-table is-style-regular min_width30_"><table><thead><tr><th class="has-text-align-center" data-align="center">項　目</th><th class="has-text-align-center" data-align="center">内　容</th></tr></thead><tbody style="--tbody-th-color--bg:var(--color_deep02);--tbody-th-color--txt:var(--swl-text_color--white)"><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">タイトル</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">丸永建設株式会社安全大会</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">日　時</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">2019年7月5日（金）</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">演　題</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">「救急現場が教えてくれた安全管理の落とし穴」</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">場　所</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">島根県安来市今津町　安来市学習訓練センター</td></tr></tbody></table></figure>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%8b%e3%82%b1%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3/" rel="tag">コミュニケーション</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%8a%b4%e7%81%bd%e4%ba%8b%e6%95%85/" rel="tag">労災事故</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%89%e5%85%a8%e7%ae%a1%e7%90%86/" rel="tag">安全管理</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>労災事故の奥にメンタル面の問題が</title>
		<link>https://tatsusan.com/rousai-mental/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 07 Jul 2017 05:16:57 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[労働安全衛生]]></category>
		<category><![CDATA[講演レポート]]></category>
		<category><![CDATA[メンタルヘルス]]></category>
		<category><![CDATA[労働災害]]></category>
		<category><![CDATA[安全管理]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3527</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/rousaijiko01.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>この記事は、消防士として労働災害現場に出動してきて、労災事故の背後にはメンタル面での問題が少なくないと感じました。都会と違い、地方では労災現場でも関係者が知り合いがいる確率が高く、実情を聞くことでメンタル面での問題が浮き彫りになることがあります。メンタルヘルスに十分配慮することも安全には欠かせません。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/rousaijiko01.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p class="wp-block-paragraph">労働災害に救急隊員や救助隊員として出動してきた一消防士の印象では、<strong>労災事故の「不安全な行動」の奥には、メンタル面での問題がある</strong>場合が少なくない、と感じてきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">７月１日は、米子市で<strong>イワタ建設株式会社</strong>様の安全大会での講演でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ここ数年は、労災事故・交通事故ともに救急搬送件数は減少傾向にあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私のかつて勤務した消防局は、鳥取県の３つの消防局の中でも、一番人口の少ないエリアを担当している関係で、出動件数も他局よりかなり少ないです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">数ある救急出動事故種別でも、労働災害の件数は多いほうではありません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">昨年平成２８年の救急出動件数を見ましても、</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>急病　　　3,608,222件<br>一般負傷　 847,568件<br>交通事故　　476,634件</strong><br>など上位３種に対して</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>労働災害　　 50,785件</strong><br>という件数です。<br>これはあくまで全国の出動件数の累計の数字です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これが鳥取県になりますと、<br><strong>労働災害　　 　174件</strong><br>と、とても小さい数字になります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それでも実際に出動してきた私の印象では、「少なくない」と感じていました。<br>救急隊員にとっては、一件の労働災害の出動が記憶に残ります。<br>なぜなら、日常的に出動している急病や一般負傷などとは違って、一件の現場が印象に強く残るからです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">労災の事故原因の奥にメンタル面の問題があった、と感じるのには理由があります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">上記の労災出動件数でも分かるように、鳥取県は日本一人口の少ない県です。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="640" height="418" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/Communication02.jpg" alt="安全大会で歌う石川" class="wp-image-1649" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/Communication02.jpg 640w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/Communication02-300x196.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">私のいた鳥取県中部消防は、さらにその中でも一番小さなエリアを担当しています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">都会と違い、労災現場でも関係者が知り合いである確率が非常に高く、現場で警察刑事課の方と一緒に状況を聞き取りしている段階で、「不安全な行動」に至った原因と思われることを話されることが往々にしてあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">あるいは後日、事故にあわれた方本人と話す機会があることもあり、メンタル面での不調についてお聞きしたこともありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>悩み事からの睡眠不足や集中力の欠如<br>精神不安定状態</strong></p>



<p class="wp-block-paragraph">など、家庭の問題や職場の人間関係など、その奥にはいろいろな問題を抱えていらっしゃったようです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">メンタルヘルスが、いかに安全に不可欠なものであるのかを、ひとつひとつの事例が教えてくれました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんなお話をさせていただき、メンタルヘルスについて、チームワークの重要性についてお話させていただきました。<br>終始真剣に聞いていただけて、講師としてやり甲斐を感じさせていただきながら話ができました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">こちらの記事にメンタル面の問題から危険な事故に結びつく事例について書いています。<br><a href="https://tatsusan.com/torikumi/">「安全」への取り組みは地味だが一番大切なもの</a></p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-table is-style-regular min_width30_"><table><thead><tr><th class="has-text-align-center" data-align="center">項　目</th><th class="has-text-align-center" data-align="center">内　容</th></tr></thead><tbody style="--tbody-th-color--bg:var(--color_deep02);--tbody-th-color--txt:var(--swl-text_color--white)"><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">タイトル</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">イワタ建設株式会社 安全大会</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">日　時</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">2017年7月1日</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">演　題</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">「消防現場で学んだ安全意識と心の健康」</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">場　所</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">鳥取県米子市　ウェルネスイン伯耆路</td></tr></tbody></table></figure>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%83%98%e3%83%ab%e3%82%b9/" rel="tag">メンタルヘルス</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%8a%b4%e5%83%8d%e7%81%bd%e5%ae%b3/" rel="tag">労働災害</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%89%e5%85%a8%e7%ae%a1%e7%90%86/" rel="tag">安全管理</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
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