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	<title>家族 &#8211; 石川達之ホームページ</title>
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	<title>家族 &#8211; 石川達之ホームページ</title>
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		<title>明るくふるまいながら、心の中は苦しかった―あの経験を今、講演で話している</title>
		<link>https://tatsusan.com/kokorokurushii/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 15 Nov 2025 05:13:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[心の健康]]></category>
		<category><![CDATA[うつ病]]></category>
		<category><![CDATA[メンタルヘルス]]></category>
		<category><![CDATA[夫婦]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/firerman-1024x536.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>かつての私は、消防署では常に明るい性格で通っていました。冗談を言って場を和ませ、後輩たちからも「元気ですね」と言われる存在。 しかし実際には、心の中で大きな苦しみを抱えていました。うつ病で苦しむ妻のことを思うと、胸が締め [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/firerman-1024x536.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>かつての私は、消防署では常に明るい性格で通っていました。<br>冗談を言って場を和ませ、後輩たちからも「元気ですね」と言われる存在。</p>



<p>しかし実際には、心の中で大きな苦しみを抱えていました。<br>うつ病で苦しむ妻のことを思うと、胸が締め付けられ、職場だけは明るくふるまっていなければ自分まで壊れてしまいそうでした。</p>



<p><strong>「私なんか生きている意味がない」</strong></p>



<p>夜勤中の仮眠室で見た、妻からのメッセージ。その言葉は目に焼き付き、今でも忘れることができません。</p>



<p>その後、私は消防局を早期退職し講演家として活動しています。</p>



<p>かつて妻を支えることもできず、自分自身も消えてしまいそうだった経験を、今では多くの方々にお話しし、感謝の言葉をいただけるようになりました。</p>



<p>もしあなたが今、困難な状況の中にいるとしても、その経験はいつの日か、必ず誰かの力になります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">署への道のりで現実に引き戻された</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/2-1024x576.jpg" alt="救急車内から見る夜の町" class="wp-image-7996" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/2-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/2-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/2-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/2-1536x864.jpg 1536w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/2.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p id="ef64d003-2e4b-4329-a352-1ea9d6aee41f">救急出動の指令が入れば、過酷な現場作業に全神経を集中させる。</p>



<p id="dc14a998-c30e-4207-9889-9bcb29940311">交通事故現場で汗だくになりながら油圧拡張機などを使って作業を進め、つぶれた車両から負傷者を救出する。</p>



<p id="a019dccd-302f-4291-bdac-d02a8449dd9d">体力も神経も消耗する現場活動でしたが、苦しかった日常生活から、その間だけは逃れられました。</p>



<p id="f239cb09-fa08-4b20-a688-dad5be6dabc1">負傷者のバイタルを確認しながら救急車へ収容。</p>



<p id="93266606-dd52-4def-815a-19dc1c8e9a89">そんなハードな現場が、自分が生きていることの唯一の証明であるように思えました。</p>



<p>活動を終え、消防署へ戻る車内。街の明かりが目に入ると、一気に現実へと引き戻されます。</p>



<p><strong>「今、妻は一人で家で何をしているだろう」</strong><br>辛そうな表情を浮かべる妻の姿が脳裏に浮かび、胸が苦しくなりました。</p>



<p>妻がうつ病と診断された時の衝撃。 当時は一般向けのうつ病に関する情報が少なく、専門的な医学書しか見つかりませんでした。</p>



<p>妻の笑顔は消え、会話も少しずつ減っていきました。<br>いつも耳には、妻の深いため息が聞こえていました。</p>



<p>職場ではジョークを言っては笑いを取っていましたが、この悩みを誰にも打ち明けられませんでした。<br>弱い部分を見せることへの躊躇と、同じような悩みを抱えている者はいないだろうと思っていました。</p>



<p>ポジティブに考えれば解決する、という単純な話ではありません。<br>ポジティブでいようとする努力が、よけいに心を苦しくしました。<br>ただ、自分の心が崩壊しないよう、外では笑顔を作り続けていました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/3-1024x576.jpg" alt="携帯を見つめる男性" class="wp-image-7997" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/3-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/3-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/3-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/3-1536x864.jpg 1536w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/3.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>仮眠中に受信した妻からのショートメール。</p>



<p><strong>「苦しい、目がまわる。どうしていいのかわからない。お父さん、助けて」</strong></p>



<p>その夜も眠れずに眉間に苦しそうなシワをよせて、息苦しそうにしながらメールを打ったのでしょう。</p>



<p><strong>「私なんか生きている意味がない」</strong></p>



<p>ガラケーをたたんでも、その文字列は網膜から消えませんでした。</p>



<p>自分たちの人生って、いったい何だったんだろう。<br>笑ったり泣いたりしながら二人の息子を育て上げ、夫婦二人だけの生活になった矢先のことでした。</p>



<p>つき合い始めた二十歳の頃の妻の笑顔が、暗闇に浮かびました。<br>私のジョークに笑う妻の顔。</p>



<p>なんでこんなことになってしまったんだろう。<br>何度振り返っても、何も解決しないのに、いろんな出来事をクヨクヨと思い出していました。</p>



<p>表面上は笑顔でも、心には常に重い鉛のような感覚がありました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">時間が運んできた本物の笑顔</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/4-1024x576.jpg" alt="笑顔で話す夫婦" class="wp-image-7993" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/4-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/4-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/4-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/4-1536x864.jpg 1536w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/4.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>妻が再び笑えるようになるまで、長い年月を要しました。</p>



<p>しかしその時間は、決して無意味ではありませんでした。<br>二人で笑い合える時間の尊さを、深く理解できるようになったのです。</p>



<p>時間が止まったかのように重かった日常が、ゆっくりと進みはじめました。</p>



<p>やがて、32年間務めた消防職を離れる決断をしました。</p>



<p>妻の健康が回復してくれたことで、無理に笑顔を作る必要はなくなりました。</p>



<p>ただ今度は、別の理由で笑顔でいたいと思うようになりました。</p>



<p>妻との心のつながりを深めるため。<br>これから出会う人々と、心を通わせるため。</p>



<p>※妻の心の病気との関わりについて<a href="https://tatsusan.com/profile/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「プロフィール」</a>にも書いています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">経験を講演という形で届ける活動</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="1000" height="523" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/06/namida.jpg" alt="石川の講演を聴いて涙する参加者" class="wp-image-7902" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/06/namida.jpg 1000w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/06/namida-300x157.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/06/namida-768x402.jpg 768w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>現在、学校、企業、行政機関、福祉関連施設など、多様な場所で講演をさせていただいています。</p>



<p>講演では、消防士として32年間で経験した様々なエピソードをお話しします。<br>命に関わる現場での学び、極限状態での意思決定、仲間との信頼関係。</p>



<p>そして同時に、家族の精神疾患にどう対応すべきか悩み、試行錯誤しながら学んでいった体験も、重要なテーマとして扱っています。</p>



<p><strong>「うつ病を防ぐために、何ができたのか」</strong><br><strong>「心を病んだ家族への接し方で、本当に必要なことは何だったのか」 </strong><br><strong>「自分自身を守るには、どうすればよかったのか」</strong></p>



<p>当時は答えが見つかりませんでした。</p>



<p>しかし現在は、実際の家族体験と、後に学んだ心理学の知識を組み合わせて、お伝えできます。</p>



<p>こうした接し方の本質は、特殊なスキルではなく、<strong>普段の人間関係や、子どもとの関わりにも応用できる普遍的なもの</strong>だと分かりました。</p>



<p>手探りで歩んできた道のりが、今では同じような悩みを持つ方々の助けになっていることを実感しています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">多彩なテーマでの講演活動</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="536" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/09/kouen3-1024x536.jpg" alt="高知県大豊町での講演風景" class="wp-image-7824" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/09/kouen3-1024x536.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/09/kouen3-300x157.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/09/kouen3-768x402.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/09/kouen3.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>私がお話しするテーマは、メンタルヘルスだけではありません。</p>



<p><strong>人権に関する講演</strong>では、消防の現場で関わった多様な人々から学んだ、<strong>他者を尊重する姿勢</strong>、現場で感じた<strong>「人間が本来持っている生きようとする力」</strong>についてお伝えします。</p>



<p><strong>自殺予防の講演</strong>では、身近な人が苦しんでいる時、家族や友人としてどう寄り添うべきか。<br>自損行為（自分を意図的に傷つけてしまう行為）の救急現場で、肌で感じた言葉の重要性など、現場体験と私自身の経験を織り交ぜながらお話します。</p>



<p><strong>安全大会</strong>では、安全管理についてだけではなく、過酷な環境でも折れないメンタルの育て方と、健康維持の実践的な方法をお話しします。</p>



<p><strong>子育てに関する講演会</strong>では、消防現場で体験した自損行為現場での活動経験と、私たち家族の実際の経験から得た学びを共有しています。<br>精神的に苦しむ家族との向き合い方で学んだことは、子育てや日常の人間関係にも深く関わっていることに気づきました。</p>



<p>出口の見えない暗いトンネルをさまよった夫婦の経験が、今では多くの方の希望となっていることを、アンケートの感想文で知らされました。<br>あの苦しみがあったからこそ、聴いてくださる方の心を軽くし、一歩前に進むきっかけとなれることが、今では私のライフワークとなっています。</p>



<p>講演の後、目に涙を浮かべながら<strong>「気持ちが楽になりました」「救われた気がします」「ありのままの自分でいいと思えました」</strong>と言ってくださる方に、背中を押されながら、これからももっと多くの方に講演を聞いていただくために全国どこへでも出かけていきます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">講演は、心を共有する時間</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="536" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/kouengo-1024x536.jpg" alt="石川の講演が終わったあと参加者と談笑する風景" class="wp-image-7998" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/kouengo-1024x536.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/kouengo-300x157.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/kouengo-768x402.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/11/kouengo.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>講演とは、講師が一方的に話すものではなく、参加される方々と共に考え、心で共有する体験だと考えています。</p>



<p>もしあなたが今、苦しい状況にあるとしても、過去に辛い経験をしてきたとしても、その痛みは無駄になることはありません。 その体験は、必ずいつか、誰かを救う力へと変わります。</p>



<p>今はそれが見えなくても大丈夫です。時が経った時、あなたが通り抜けてきた暗いトンネルの経験が、同じ道を歩む誰かにとっての希望の灯りとなります。</p>



<p><strong>人生で経験した痛みも喜びも、全てが誰かへの贈り物となる。</strong></p>



<p>私はそう確信し、これからも語り続けていきます。</p>







<p>その後、同僚と思いを共有できた体験：<a href="https://tatsusan.com/talk-to-someone/">つらい気持ちを誰かに話したら心が軽くなった｜ひとりで抱えなくていい</a></p>



<p>講演のご依頼やお問い合わせは、<a href="https://tatsusan.com/contact/">こちらのフォーム</a>からお気軽にご連絡ください。</p>




]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>やりたいことをやる人生にしよう｜消防士が命の現場で学んだ後悔のない生き方</title>
		<link>https://tatsusan.com/yaritaikoto/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 12 Sep 2023 01:33:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[感謝]]></category>
		<category><![CDATA[生きがい]]></category>
		<category><![CDATA[脱サラ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/hope.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>消防士時代、定年退職を目前に他界した先輩姿を見て、人生の残りの時間をどう過ごすかを真剣に考えた体験。人はいつ死ぬか分からない。だからこそやりたいことをやり、後悔のない人生を歩もうというメッセージを込めました。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/hope.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p><strong>やりたいことを１ミリもやらずに死ぬのか</strong></p>



<p>ふいに、そう思う瞬間がありました。</p>



<p>やりたいことがある。<br>でも、今から始めるのは遅すぎるんじゃないか。</p>



<p>生活費や住宅ローン、教育ローンの返済を、ずっと実行できないとの言い訳にしてきたことに気づきました。</p>



<p>そんな私の背中を押したのは、職場の先輩の死でした。 定年退職を目前にして癌が見つかり、退職辞令は病院のベッドの上で受け取ったそうです。 その数カ月後に他界。</p>



<p>文字通り寝食を共にした先輩でした。</p>



<p><strong>「石川君、本当に今のままで後悔しないのか？」</strong></p>



<p><strong>「人間はいつ死ぬかなんて分からないぞ。やりたい事をやれよ」</strong></p>



<p>仮眠室で横になっていると、頭の中で先輩の声が聞こえました。 それは自分が勝手に作り上げた空耳かもしれませんが、妙にリアリティーのある声がいつまでも耳に残っていました。</p>



<p><strong>関連記事：</strong> <a href="https://tatsusan.com/freshstart/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">50代からの人生再出発。人生はいつでも変えられる</a></p>



<p>先輩の死が私を動かしたのは確かです。 でも、先輩の死だけではなかった。</p>



<p>消防士として３２年間、救急現場で何度も見てきた光景—— それが、もうひとつの後悔を、私に突きつけていたのです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">救急現場で突きつけられた「命の時間」</h2>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="640" height="427" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/fire-engine.jpg" alt="煙の中の消防車" class="wp-image-5338" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/fire-engine.jpg 640w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/fire-engine-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></figure>
</div>


<p>救急現場や救助現場でショッキングな光景を目にするたびに、人間はいつ死ぬのか分からないことを見せつけられてきました。</p>



<p><strong>「朝、起きたら、隣で寝ていた主人が息をしていないんですよ」</strong></p>



<p><strong>「仕事に行かなきゃいけないのに起きてこないので、起こしに部屋に行ってみたら、動かないんです」</strong></p>



<p>そんな１１９番通報を受けて、救急出動することが何度もありました。</p>



<p>えー、眠ってるんじゃないのか？<br>そう思うくらい安らかな表情で目を閉じている人もいました。</p>



<p><strong>「昨夜は、いつもと変わりなかったので、まさかこんな・・・」</strong></p>



<p><strong>「どうにかならないんですか？　助けてください！」</strong></p>



<p>若い人もいれば、高齢の方もいました。<br>家族の反応もまちまちでした。</p>



<p>数分前まで呼吸をしていた人を心臓マッサージしながら搬送した末、結局亡くなった人もいました。</p>



<p>そのたびに思いました。</p>



<p>明日が来ることを、誰も保証してくれない。 <br>確率が低いというだけで、若ければ死なないというわけじゃない。</p>



<p>よく考えてみれば当たり前のことなのに、いつしか忘れていたのです。</p>



<p><strong>関連記事：</strong> <a href="https://tatsusan.com/accident-life/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ほんの一瞬でこの世からいなくなった若者たち｜救急隊員が抱えた無力感と命の尊さ</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">救急車の中で見えた、２つの後悔</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="559" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/10/kyuukyuusha02-1024x559.jpg" alt="夜中に走行する救急車" class="wp-image-7912" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/10/kyuukyuusha02-1024x559.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/10/kyuukyuusha02-300x164.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/10/kyuukyuusha02-768x419.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2025/10/kyuukyuusha02.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>命の現場では、家族の絆も見えてきました。</p>



<p><strong>「この人を何とか助けてやってください。この人がいなくなったら、私は生きていけないんです！」</strong></p>



<p>泣きながら夫の手を握る妻の姿がありました。</p>



<p>どれだけ大切な存在か、どれだけ支えられてきたか。 その言葉から、長い年月を共に過ごしてきた夫婦の歴史が見えました。 <br>きっと、普段はそんなことを口にする人ではなかったのだと思います。</p>



<p><strong>「お母ちゃん、死なないで！ 苦労ばっかりかけて、何もしてあげてないのに」</strong></p>



<p>泣きながら母親に声をかける女性の姿がありました。</p>



<p><strong>「何もしてあげてないのに」</strong><br>その言葉が、救急車の中に響いていました。 </p>



<p>もっと早く、もっと何かをしてあげたかった。 <br>感謝の気持ちはあったのに、言葉にも行動にもしてこなかった。 <br>そんな後悔が、その一言に凝縮されているようでした。</p>



<p><strong>「お母ちゃん、いっぱい愛してるよ」</strong></p>



<p>意識が薄れていく母親に、必死で声をかけ続ける娘の姿もありました。</p>



<p>救急車の中で、その短い時間に、家族の関係性や人生の縮図が見えることがありました。</p>



<p>そして、何度もそんな光景に立ち会ううちに、気づいたのです。</p>



<p>泣き崩れる家族の姿に共通していたもの、<br>それは、<strong>「伝えておけばよかった」</strong>という後悔でした。</p>



<p><strong>ありがとう、と言っておけばよかった。 <br>大切だよ、と伝えておけばよかった。 <br>もっと一緒にいる時間を作ればよかった。</strong></p>



<p>そして、私はもうひとつの後悔にも気づきました。</p>



<p>この救急車の中で泣いている人たちは、たぶん、やりたいことも後回しにしてきたのではないだろうか。</p>



<p>もっと自分らしく生きておけばよかった。 やりたかったことを、やっておけばよかった。<br>そんな後悔を同時に抱えている人が、少なくないのではないか。</p>



<p>救急車の中で泣き崩れる家族の姿を見るたびに、この２つの問いが胸に突き刺さりました。</p>



<p><strong>やりたいことを、いつまで先延ばしにするのか。</strong></p>



<p><strong>大切な人に伝えたい想いを、いつまで言葉にせずにいるのか。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">この２つの後悔は、つながっている</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="950" height="518" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/choushoku.jpeg" alt="テーブルの上の朝食" class="wp-image-7954" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/choushoku.jpeg 950w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/choushoku-300x164.jpeg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/choushoku-768x419.jpeg 768w" sizes="(max-width: 950px) 100vw, 950px" /></figure>



<p>何度もそんなことを考えたのですが、現場活動が終わり、日常生活に戻るとしだいにそんな思いも薄らいでいきました。</p>



<p>そんなことをくり返しながら、日々が過ぎていきました。</p>



<p>でも、救急現場での経験を重ねるうちに、少しずつ見えてきたことがありました。</p>



<p><strong>「やりたいことをやらなかった後悔」</strong>と<strong>「大切な人に想いを伝えなかった後悔」</strong><br>この２つは、バラバラの話ではなかった。</p>



<p><strong>どちらも、「先延ばし」が生んだ後悔だったのです。</strong></p>



<p>やりたいことがあるのに、「いつかやろう」と先延ばしにする。 <br>感謝の気持ちがあるのに、「わざわざ言わなくても」と先延ばしにする。</p>



<p>明日があると思っているから、先延ばしにする。 <br>でも、明日が来ない人を、私は何人も見てきた。</p>



<p>先延ばしにした結果、取り返しがつかなくなる。 <br>その痛みは、どちらも同じでした。</p>



<p>そして、もうひとつ気づいたことがありました。</p>



<p>私自身が、まさにこの２つを先延ばしにしていたのです。</p>



<p>やりたいことがあるのに、ローンや安定を言い訳にして踏み出さなかった。</p>



<p>会いたがって頻繁に電話をくれる母に対しても、いつでも会えると思い、たまにしか実家に帰らなかった。</p>



<p>妻や子どもに「大切だよ」と言葉にすることもなかった。</p>



<p>そばにいてくれる人の存在を、いつの間にか当たり前だと思っていた。</p>



<h2 class="wp-block-heading">感謝を伝えたら、不安が薄らいでいった</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="536" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/04/tsutaeru-1024x536.jpg" alt="妻に感謝の花束を渡す夫" class="wp-image-8108" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/04/tsutaeru-1024x536.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/04/tsutaeru-300x157.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/04/tsutaeru-768x402.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2024/04/tsutaeru.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>それから早期退職願を提出し、ようやく講演家の道を歩み始めました。</p>



<p>正直、理想通りにはいきませんでした。講演の依頼が思ったほど来ない時期もありました。</p>



<p>でも、続けられたのは、<strong>「やりたいことをやっている」という実感があったから</strong>です。</p>



<p>それは「やりたくないこと」での困難ではなく、 <strong>「やりたいこと」をやる上での困難</strong> でした。</p>



<p>その違いは、大きかった。</p>



<p>今は、一時は諦めかけていたやりたい事をやっています。<br>たくさんの人に出会い、生きがいが感じられる生活を送っています。</p>



<p>「◯◯さん、ありがとうございます。おかげでやっと本気で生きているって実感が持てましたよ！」<br>心の中で先輩に感謝を伝えました。</p>



<p><strong>関連記事：</strong> <a href="https://tatsusan.com/freshstart/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">50代からの人生再出発。人生はいつでも変えられる</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">後悔のない人生とは、この２つを先延ばしにしないこと</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="950" height="518" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi.jpeg" alt="住宅街に朝日が登る風景" class="wp-image-7952" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi.jpeg 950w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi-300x164.jpeg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi-768x419.jpeg 768w" sizes="(max-width: 950px) 100vw, 950px" /></figure>



<p>朝、いつものように目覚める。 今日、こうやって朝日を感じながら、大切な家族と語らい、出社して同僚とあいさつをかわす。</p>



<p>そんな平凡な日常こそ、最大の感謝に値することなのだと気づきました。</p>



<p><strong>「今を大切に生きる」</strong>とは、２つの意味があるのだと思います。</p>



<p>１つは、<strong>自分らしく、やりたいことをやって生きること。</strong></p>



<p>もう１つは、<strong>大切な人に、想いを伝えながら生きること。</strong></p>



<p>この２つが欠けたとき、人は後悔を抱えます。</p>



<p>やりたいことをやらなかった後悔。 <br>大切な人に想いを伝えなかった後悔。</p>



<p>この２つの後悔を同時に抱えてしまったら、自分の人生を肯定することが、とても難しくなるのではないでしょうか。</p>



<p>逆に、この２つを先延ばしにしなければ、たとえ突然の別れが来たとしても、後悔は少なくなるはずです。</p>



<p>もちろん、大切な人を失えば、誰だって「ああもしてあげればよかった」「こんなこともやってあげられたのに」と後悔することはあるでしょう。</p>



<p>それでも、感謝を伝えられていたなら、やりたいことを我慢せずに生きていたなら、喪失感も、自分への後悔も、いくらか癒やされていただろうと思います。</p>



<h2 class="wp-block-heading">今日から、１ミリだけ動いてみる</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="950" height="518" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/kouen.jpeg" alt="講演のベンチに座る夫婦の後ろ姿" class="wp-image-7953" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/kouen.jpeg 950w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/kouen-300x164.jpeg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/kouen-768x419.jpeg 768w" sizes="(max-width: 950px) 100vw, 950px" /></figure>



<p>では、私たちは今日から何をすればいいのでしょうか。</p>



<p>いきなり大きく変える必要はありません。</p>



<p>まずは、<strong>１ミリだけ</strong>、動いてみてください。</p>



<h3 class="wp-block-heading">やりたいことに、１ミリだけ近づく</h3>



<p>・やりたいことについて、情報を集めてみる <br>・できる範囲で、小さく始めてみる <br>・信頼できる人に、想いを話してみる <br>・今は夢みたいな話だと思えても、将来の計画を、紙に書き出してみてください</p>



<h3 class="wp-block-heading">大切な人に、想いを伝える</h3>



<p>小さな<strong>「ありがとう」</strong>や<strong>「大切に思っているよ</strong>」という言葉で十分です。</p>



<p>直接言葉にすることが恥ずかしいなら、手紙やメールでもいい。<br>一緒に散歩をする、食事を作ってあげる、それだけでも想いは伝わります。</p>



<p>「いつか伝えよう」と思ったら、それは先延ばしの始まりです。</p>



<p>今日、伝えてください。</p>



<h2 class="wp-block-heading">後悔のない人生を、一緒に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="950" height="518" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi.jpeg" alt="住宅街に朝日が登る風景" class="wp-image-7952" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi.jpeg 950w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi-300x164.jpeg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/09/asahi-768x419.jpeg 768w" sizes="(max-width: 950px) 100vw, 950px" /></figure>



<p>これを読んでいるあなたに、先輩の言葉をもう一度伝えます。</p>



<p><strong>「人間はいつ死ぬかなんて分からないぞ。やりたい事をやれよ」</strong></p>



<p>そしてもうひとつ、救急現場で泣いていた家族の姿が、私に教えてくれたこと。</p>



<p><strong>「大切な人への想いは、今日、言葉にしてほしい」</strong></p>



<p>この２つが揃ったとき、あなたの人生は「後悔のない人生」へと変わっていきます。</p>



<p>やりたいことに、１ミリだけでも近づいてみてください。</p>



<p>そばにいてくれる人に、小さな感謝を伝えてください。</p>



<p>たとえ何年先でも、何歳になっても、お互いに後悔のない人生を歩んでいきましょう。</p>



<p>まずはほんの小さな事からでも、今日から始めてみましょう。</p>



<p>後悔のない人生を、一緒に歩んでいきましょう。</p>







<p><strong>関連記事：</strong> <a href="https://tatsusan.com/atarimaenohibi/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">当たり前にある日々は、当たり前じゃない－救急車内のドラマ</a></p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e6%84%9f%e8%ac%9d/" rel="tag">感謝</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e7%94%9f%e3%81%8d%e3%81%8c%e3%81%84/" rel="tag">生きがい</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e8%84%b1%e3%82%b5%e3%83%a9/" rel="tag">脱サラ</a></div>



]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>若者に話す自殺予防講演会</title>
		<link>https://tatsusan.com/jisatsuyoboukouen/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 01 Apr 2023 06:31:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[心の健康]]></category>
		<category><![CDATA[メンタルヘルス]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[自殺予防]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3808</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/jisatsuyobou01.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>この記事は、私が講師を務める自殺予防講演会について書いています。救急隊員として自損行為の現場に出動した経験談を交えながら、自殺の悲惨さや家族の苦しみを伝えています。特に中学高校の生徒へ向けて、命が一番大切だということを、実例をあげて話しています。また、悩みを自分ひとりで抱えこまずに、友達や親、先生に相談することの重要性を伝えています。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/jisatsuyobou01.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>日本の若者の自殺者数が増加しています。</p>



<p>2020年に自殺した児童生徒の数が前年比で約4割増 コロナ禍の長期休校が明けた6月や8月が突出して多かったそうです。 （朝日新聞による）</p>



<p>私は、心にかかわるテーマで講演していますが、2017年に神奈川県座間市で起こった殺人・死体遺棄事件に関する報道が頻繁に流れていた頃から、自殺予防講演会の依頼が増えました。</p>



<p>特に、中学校、高校からの依頼が多くなりました。</p>



<p>SNSでのやり取りがきっかけで、自殺願望を持つ若者が一緒に自殺をするという事件もあったので、余計に先生方も保護者の方も不安を持たれたのだと思います。</p>



<p>この記事では、自殺予防講演会で私がお話している内容を、実際に私が救急隊員として自損行為の現場で活動したエピソードを交えてお伝えします。</p>



<h2 class="wp-block-heading">きれいで楽な死に方などない</h2>






<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="450" height="634" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/screenshot.8583.jpg" alt="枚方市で開催された自殺予防講演会のチラシ" class="wp-image-3812" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/screenshot.8583.jpg 450w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/screenshot.8583-213x300.jpg 213w" sizes="(max-width: 450px) 100vw, 450px" /></figure>
</div>


<p>救急種別の中に<strong>「自損行為」</strong>という種別があります。 自らの身体を傷つけ、自殺をはかった人を搬送することです。</p>



<p>いろんな手段で自殺を試みたケースに出動してきました。 未遂で終わる場合もあれば、救急隊が現場到着したときにはすでに亡くなっている場合もあります。</p>



<p>いろんなケースがあり、具体的な描写は避けますが、亡くなった方の苦悶の表情を見ると、楽な死に方やきれいな死に方はありません。</p>



<p>中学生の仲のよかった女子生徒が一緒に飛び降り自殺をしたというようなニュースも、何度か見ました。</p>



<p>思春期には「死」を美化する傾向もあるので、「自分で死を選んでも、美しくないし、苦しむよ」ということをあえて話しています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「死ななくてよかった」と泣いて喜ぶ夫婦</h2>







<p>自動車の排ガス自殺をしようとした夫婦がいました。</p>



<p>救急隊が到着したときには、奥さんは車外に出ていて、運転席でぐったりとして意識を失っていたご主人に泣きながら声をかけていました。</p>



<p>２人を救急車内に収容し、意識はないものの脈も呼吸もしっかりしていたご主人に酸素投与しながら搬送しました。</p>



<p>搬送中も、奥さんは泣きながらご主人の体にしがみついていました。</p>



<p>搬送途上で、ご主人が眼をひらき、意識を取り戻しました。<br>女性は、号泣しながら男性の身体を抱きしめてくり返し言っていました。</p>



<p><strong>「よかった！　本当によかった！　死ななくてよかった！」</strong></p>



<p>自殺をしようとして一命をとりとめた人の多くが、「なんであのとき死のうと思ったんだろう」と早まった行為を後悔されます。</p>



<p>心の病気から希死念慮の症状が現れて自損行為に及ぶケースもあります。</p>



<p>多くは、その時期を乗り越えれば、生きる意欲を取り戻し、死ななかったことの幸運を喜びます。</p>



<p>私の友人にも何人か自殺未遂経験者もがいますが、<br><strong>「自殺して自分を殺そうなんて気持ちではなかった。生きなおしてもっとよりよく生きたいと思った」</strong><br>と同じことを言っていました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">家族の苦しみは計り知れない</h2>










<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="450" height="636" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/wakichoupos.jpg" alt="和気町で開催された人権講演会で講師をする石川のチラシ" class="wp-image-3811" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/wakichoupos.jpg 450w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/wakichoupos-212x300.jpg 212w" sizes="(max-width: 450px) 100vw, 450px" /></figure>
</div>


<p>ロープをはずし、床に横たえた遺体にとりすがって泣きじゃくる家族の姿を、何度も見てきました。</p>



<p>呼吸をしなくなった家族に、呼びかけ、叫び、身体を揺すぶっている様子は、救急隊員も自分の心臓をもつかんで揺さぶられているように気持ちにさえなります。</p>



<p>実は私も、身内が自殺しています。 残された家族の心の苦しみは一生つづきます。 だからなおさら伝えたいのです。</p>



<p>愛おしい家族がこの世からいなくなるなんて。<br>しかも、病気や怪我ではなく、そんな悲しい手段を選ぶなんて。</p>



<p>どうして自分は助けてあげられなかったんだろう、と自分自身をずっと責め続けるのです。</p>



<p>救急隊員として大きな胸の痛みを感じたこと。 家族としてつらい日々を送っていること。</p>



<p>そのことを話すと、生徒たちの感想文には、<br><strong>「残された家族がそこまで悲しむんだということがよくわかりました」<br> 「家族を悲しませたくないと心から思いました」</strong><br>ということを書いてくれていました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「君は大切な存在なんだ」自殺の抑制要因</h2>







<p>寂しさや生きづらさを抱えている人はたくさんいます。</p>



<p>誰かに話を聞いてもらいたいと思っても、共感してくれる人がいない人もいます。<br>家族と一緒に暮らしていても、子どもの話を聞いてあげていない親もいます。<br>子どもの悩みを、「馬鹿げたことを」と取り合わない親もいます。</p>



<p>日本財団自殺意識調査2017の中に、「自殺の抑制要因（自殺のリスクを抑える要因）」についての記述がありました。</p>



<p>・家族に居場所がある（家族の中での「自己有用感」が高い）<br>・人間同士は理解や共感ができると考えている（「共感力」がある）</p>



<p>家族や大切な人に、<br><strong>・苦しさへの理解</strong><br>　「苦しかったね」「つらかったね」</p>



<p><strong>・居場所があることを伝える</strong><br>「ずっとそばにいるよ」「いつも味方だよ」</p>



<p><strong>・存在価値を認める</strong><br>「あなたが大切なんだ」</p>



<p>と普段から伝えることがとても大切です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">命が一番たいせつ</h2>







<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="838" height="570" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/utsunokazokuto.jpg" alt="西宮市で開催された自殺予防セミナー講師石川のチラシ" class="wp-image-3813" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/utsunokazokuto.jpg 838w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/utsunokazokuto-300x204.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/04/utsunokazokuto-768x522.jpg 768w" sizes="(max-width: 838px) 100vw, 838px" /></figure>







<p>生活している中で、夢が破れ、目標が達成できなかったり、いじめられたり、さまざまなケースで生きる意欲を失う場面があるかもしれません。</p>



<p><strong>「それでも命が一番たいせつだよ」</strong> と、生徒たちに話しています。</p>



<p>なにかあったら親でも先生でも友達でも、相談しよう。 自分一人で悩み事をかかえていると、頭の中が悩み事でいっぱいになってしまう。 そうなると、君たちのことを心から愛してくれている周囲に存在さえ見えなくなるから、その前に誰かに心のうちを話そう。</p>



<p>そして、君たちのそばにいる誰かが、元気がなくしているようだったら、声をかけてあげてください。</p>



<p>難しく考えなくても、話を聞いてあげるだけでいいんだよ。</p>



<p>「つらいね」「苦しいね」「悲しいね」「ムカつくね」 そんなふうに共感してあげてほしい。</p>



<p>そんな話をするので、感想文には、</p>



<p><strong>「僕も、悩みは友達や両親に話してみます」<br>「友達が苦しんでいたら、とことん話を聞いてあげようと思います」</strong></p>



<p>など、たくさんの言葉を書いてくれました。</p>



<p>自治体主催の自殺予防講演会でも、同じようなエピソードを話しますが、さらに日常のメンタルヘルス、心の病気を持つ人の家族としてどう接したらいいのかなどを話しています。</p>



<p>私自身がうつ病になった妻をどう支えたらいいのか悩み、模索した経験があります。<br>「死にたい」と訴えられたときのつらさは忘れることができません。</p>



<p>本人も、周囲の人間も悲しい思いをしないために、微力ながら今後も講演活動を続けていきます。</p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%83%98%e3%83%ab%e3%82%b9/" rel="tag">メンタルヘルス</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e8%87%aa%e6%ae%ba%e4%ba%88%e9%98%b2/" rel="tag">自殺予防</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>在宅介護の疲れを癒やしていただきたい</title>
		<link>https://tatsusan.com/kaigosha/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 17 Oct 2021 00:23:24 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[心の健康]]></category>
		<category><![CDATA[講演レポート]]></category>
		<category><![CDATA[ストレス解消]]></category>
		<category><![CDATA[在宅介護]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3445</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5ff039122f83ab4e1b6da2b43a98d7fb-1024x576.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>在宅介護者のストレス解消について書いています。コロナ禍で家族や親戚と会えないストレスや、高齢者に感染させないために引きこもってしまうストレスが増大している中、家族や友人と話すことがストレス解消に効果的です。また、鳥取県北栄町の社会福祉センターで行われた講演会「しゃべって泣いて笑って免疫力アップ」についても紹介しています。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5ff039122f83ab4e1b6da2b43a98d7fb-1024x576.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>在宅で介護をされているあなたに、この記事を届けたいと思っています。</p>



<p>毎日、ほんとうにお疲れさまです。</p>



<p>大切なご家族のために、ご自身の時間を削り、体力を使い、気を張り続ける日々。</p>



<p>その頑張りは、ちゃんと届いています。</p>



<p>でも、どうか少しだけ立ち止まって、 <strong>あなた自身のこと</strong> も気にかけてあげてください。</p>



<h2 class="wp-block-heading">在宅介護のストレスは想像以上に深い</h2>



<p>在宅介護のたいへんさは、経験した人でないとわからないと思います。</p>



<p><strong>終わりが見えない。</strong><br><strong>休みがない。</strong><br><strong>相談できる相手がいない。</strong></p>



<p>大切な家族だからこそ、「自分がやらなければ」と思い、気づかないうちに自分自身を追い詰めてしまう。</p>



<p>時にはほかの人と話して気を紛らわせたいと思いながら、なかなかそうもいかず、孤立を深めてしまう方も多いのではないでしょうか。</p>



<h2 class="wp-block-heading">救急の現場で見た「介護する家族」の姿</h2>



<p>私は３２年間、消防士として働きました。</p>



<p>病気で寝たきりの高齢者を在宅介護しているお宅から、救急搬送したことは何度もあります。</p>



<p>救急搬送のわずかなやり取りで、その家族の日頃の状況がわかるはずもありません。</p>



<p>でも、 <strong>たいへんな日常を過ごされていることは、想像に難くありませんでした。</strong></p>



<p>在宅酸素をしていて、苦しそうな呼吸をしているご家族を心配そうに見つめながら、懸命に病状を話す姿。</p>



<p>その姿から感じたのは、日々のたいへんさと、 <strong>家族に対する強い愛情</strong> でした。</p>



<p>搬送時のほんの短い時間ですが、その方がどれほどの思いで毎日を過ごしてきたのかが、伝わってくるのです。</p>



<p>そんな現場を何度も経験するうちに、 <strong>介護をしている方々の心と体の疲れを、少しでも癒やすことができたら</strong> という思いが強くなりました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">笑って、泣いて、しゃべって — 心を軽くする３つのこと</h2>



<p>鳥取県北栄町の社会福祉協議会から講演のご依頼をいただいたとき、こんなお話を伺いました。</p>



<p>例年は日頃の介護ストレス解消のために旅行に出かけておられたそうですが、その年は講演に切り替えることになったとのこと。</p>



<p><strong>「日頃の慰労と心身のリフレッシュができる内容でお願いします」</strong></p>



<p>そのご依頼を受けて、演題を <strong>「しゃべって泣いて笑って免疫力アップ」</strong> にしました。</p>



<p>介護の日々のなかで、意識して取り入れていただきたいことが３つあります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">① 笑うこと</h3>



<p>疲れているとき、ストレスが溜まっているとき、合間合間に笑えるような息抜きをしてほしいのです。</p>



<p>お笑い番組を見る。<br>ラジオでおもしろい話題があれば、声を出して笑う。</p>



<p>介護されている方とともに笑える話題を探して、一緒に笑う。</p>



<p><strong>笑うと、免疫力が上がることがわかっています。</strong></p>



<p>難しいことは考えなくていい。<br>とにかく、声を出して笑う時間を作ること。<br>それだけで、心も体もずいぶん軽くなります。</p>



<h3 class="wp-block-heading">② 泣くこと</h3>



<p>「大人が泣くなんて」と思われるかもしれません。</p>



<p>でも、 <strong>涙にはストレスホルモンを体の外に出す働きがある</strong> ことがわかっています。</p>



<p>つらいとき、悲しいとき、我慢せずに泣いてください。</p>



<p>映画やドラマで涙を流すのもいい。<br>一人の時間に、思い切り泣いてもいい。</p>



<p>泣いたあとに少しだけ心が軽くなるのは、ちゃんと理由があるのです。</p>



<p><a href="https://tatsusan.com/otonadatte/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">大人だって泣いていい｜涙が心を癒やす理由と元消防士の体験</a></p>



<h3 class="wp-block-heading">③ しゃべること</h3>



<p>セルフケアだけでは解消できないストレスがあります。</p>



<p><strong>人と話すこと。</strong><br>これが、いちばん大切かもしれません。</p>



<p>近年、毎年のように日本のあちらこちらで起こる災害で、「惨事ストレス」と言われるストレス反応がクローズアップされるようになりました。</p>



<p>そんな日常以上にストレス度が高くなる状態にも、「家族との会話」や「知人・友人との会話」が効果的だと言われています。</p>



<p>弱音を吐いてもいい。<br>グチを言ってもいい。<br>「疲れた」と口に出すだけでも、心は少し楽になります。</p>



<p>なかなかリアルで会う機会がもてない場合は、スマホのビデオ通話でも、普通の電話でもいいですから、話すことを意識してみてください。</p>



<p><a href="https://tatsusan.com/guchimodaiji/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">心が疲れたときに必要なのは弱音とグチ。</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">介護する人こそ、自分を大切に</h2>



<p>介護をしている方は、ストレスも多く、心身が疲労するとてもたいへんな日常を送っておられると思います。</p>



<p>病気の方を気遣うあまりに、 <strong>自分自身の心身の疲労に気づかない</strong> ということもあります。</p>



<p>どうか覚えておいてください。</p>



<p><strong>あなたが倒れてしまったら、大切なご家族を支えることができなくなります。</strong></p>



<p>まずは自分が健康でいることを心がけて、そのうえで、ご家族を介護してあげてください。</p>



<p>あなたが元気でいることが、介護されている方にとっても、いちばんの安心なのです。</p>



<p><a href="https://tatsusan.com/selfcare/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">心の傷を自分で癒やす</a></p>



<h2 class="wp-block-heading">講演の様子 — 北栄町「在宅介護者の集い」</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="576" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5280d8f538c49c698b79f10d5901a508-1024x576.jpg" alt="在宅介護の会の講演前の様子" class="wp-image-8452" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5280d8f538c49c698b79f10d5901a508-1024x576.jpg 1024w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5280d8f538c49c698b79f10d5901a508-300x169.jpg 300w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5280d8f538c49c698b79f10d5901a508-768x432.jpg 768w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2021/10/5280d8f538c49c698b79f10d5901a508.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>参加された方々の感情を大いに動かしていただこうと、９０分の講演で、ふだんより多めに歌を入れました。</p>



<p>ギャグソングでは会場が爆笑に包まれました。</p>



<p>日頃の疲れを忘れて、お腹を抱えて笑っておられる姿を見て、私も嬉しくなりました。</p>



<p>そして、家族を思うことをテーマにした歌では、多くの方がハンカチで涙を拭いておられました。</p>



<p>笑って、泣いて。</p>



<p>まさに演題どおりの９０分になりました。</p>



<p>終わったあとも、何人かの方が話しかけてこられ、感想を述べてくださいました。</p>



<p>話しながら涙を浮かべられた方もいらっしゃいました。</p>



<p>リフレッシュしてご家庭に帰っていただけていたら、私は最高に幸せです。</p>






<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="600" height="849" src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/zaitakukaigo03.jpg" alt="北栄町在宅介護者の集いのチラシ" class="wp-image-2242" srcset="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/zaitakukaigo03.jpg 600w, https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2023/03/zaitakukaigo03-212x300.jpg 212w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></figure>
</div>






<figure class="wp-block-table is-style-regular min_width30_"><table><thead><tr><th class="has-text-align-center" data-align="center">項　目</th><th class="has-text-align-center" data-align="center">内　容</th></tr></thead><tbody style="--tbody-th-color--bg:var(--color_deep02);--tbody-th-color--txt:var(--swl-text_color--white)"><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">タイトル</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">令和３年度第一回在宅介護者の集い</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">日　時</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">2021年10月11日（月）10:00～11:30</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">演　題</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">「しゃべって泣いて笑って免疫力アップ」</td></tr><tr><td class="has-text-align-center" data-align="center">場　所</td><td class="has-text-align-center" data-align="center">鳥取県東伯郡北栄町　北栄町社会福祉センター</td></tr></tbody></table></figure>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%82%b9%e8%a7%a3%e6%b6%88/" rel="tag">ストレス解消</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%9c%a8%e5%ae%85%e4%bb%8b%e8%ad%b7/" rel="tag">在宅介護</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>もっと思いを言葉にして</title>
		<link>https://tatsusan.com/omoiwokotobani/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 09 Oct 2017 04:05:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[子育て]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>
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					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2017/10/oyako.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>自身が悪質ないたずらや騒ぎを繰り返していた子供時代を振り返り、満たされなかった「承認欲求」に気づきました。親になって、留守番中に子供たちが寂しいと感じていることを知り、自分自身も子供たちに思いを言葉にして伝えるようにしました。お互いに思いを言葉にして伝え合うことが大切です。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2017/10/oyako.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>年々、子育て講演会の講師としてご依頼いただくことが多くなりました。</p>



<p>私自身は、とても素行の悪い子どもでした。悪質ないたずらを繰り返したり、授業中に騒いだり、取っ組み合いのケンカをしたりと、そんなことが日常になっていました。</p>



<p>後年学んだ心理学の中に、「承認欲求」という言葉がありました。よく目にする「愛の反対は無関心」という言葉のように、自分に関心を持ってもらえないことほどさみしく悲しいことはありません。</p>



<p>私の両親は、特に母は、私に対してそこま無関心であったわけではないのに、悪さをくり返しては、叱られていました。</p>



<p>学校にいても、家に帰っても、神社の境内で友達と遊びほうけていても、どうにも言葉にならない思いが、幼い私の気持ちをイライラさせていました。</p>



<p>親のしつけに対してもとことん反抗するようになりました。</p>



<p>「黙って食べろ」<br>「手遊びせずにちゃんと話を聞け」<br>「早くしなさい」<br>そんなことを言われるたびに、怒りがムクムクと胸の中で膨らみました。</p>



<p>大人になってからは、親の気持ちも、自分の心理もよく分かるようになりました。<br>あの時、自分はどう言ってほしかったのか、そんなことを考えながら、私は自分の子どもたちとたくさん話をしました。</p>



<p>食事時間が長くかかっても、話すことを楽しみながら夕食の時間を過ごすようにしました。<br>「この花、きれいだね」<br>「仲良しだとうれしいね」<br>「こんな事件が起こるって悲しいね」</p>



<p>何かにつけて、感じたことを言葉にしました。共感し合うことで、物事を感じられる豊かな心を持ってほしかったのです。</p>



<p>時には、親の私の方が子どもたちに気づかされることもありました。</p>



<p>忙しさでおいしさも感じないまま食事を済ませたのではないか、景色も見る 余裕のないまま車を走らせていたのではないか、大切な存在をいつの間にかそこにいるのが当たり前の風景のように眺めていたのではないか、と。</p>



<p>私たち夫婦は共働きだったので、子どもたちだけで留守番することもよくありました。</p>



<p>「ぼく、さみしかった」<br>「お父さんも、早く顔が見たくてさみしかったよ」<br>そんなふうに思いを言葉にして伝えてきました。</p>



<p>もっともっと親は子どもに、自分の感情や思いを言葉で伝えてほしいと思います。<br>そんな当たり前と言えば当たり前のことを、歌とね」「ご飯がおいしい一緒に講演会で伝えています。</p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ad%90%e8%82%b2%e3%81%a6/" rel="tag">子育て</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e8%a6%aa%e5%ad%90%e9%96%a2%e4%bf%82/" rel="tag">親子関係</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ありきたりの言葉だけど</title>
		<link>https://tatsusan.com/kanshanokotoba/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 23 Sep 2017 00:54:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[幸福感]]></category>
		<category><![CDATA[感謝]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3621</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2017/09/oyakonote.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>講演会でありきたりな言葉だけど「生んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」と言葉にすることで、心が温かくなり、心の苦しさを救ってくれるということを、消防士時代の体験と、自身の家族関係の経験とを交えて話しました。後日、感謝のお手紙などをいただくことも多いです。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2017/09/oyakonote.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>この夏も、講演会でたくさんの人に出会いました。</p>



<p>猛暑の日が続き、壇上の私も汗だくになって話し、歌いますが、参加された人たちも、空調が暑さを和らげるまでの時間、汗だくで聞いていらっしゃいます。</p>



<p>最後まで汗だくなのは私だけで、講演が進むにつれ、汗が引いて落ち着かれ、私の話で弾けるような笑い声が会場に広がるのがわかります。</p>



<p>そんな会場も後半になると、感情移入して聞いてくださるのが伝わってくるような真剣な表情の人が多くなります。ハンカチを手に、涙を拭かれる人があちこちに見られるようになります。</p>



<p>それは何も、私が特別ドラマチックな話を語るからではありません。 消防士時代の現場 体験や、私生活のエピソードを語り、それがきっかけで生まれてき たオリジナルソングを 歌い、心理学の学びをお話しするだけです。</p>



<p>「産んでくれてありがとう」<br>「生まれてくれてありがとう」<br>「いてくれてありがとう」 </p>



<p>大切な人に対して、 その思いを伝えてくだ さい、という地味なメッセージを、暑苦しくも汗だくで伝えています。</p>



<p>多くの人が、そんな ありきたりなメッセージに涙を流されるのは、誰もが同じ思いを持っているからではないでしょうか。<br>家族、恋人、友人、同僚が、自分にとって大切な存在だとわかっていて も、その思いを言葉にして伝える人は意外に少ないようです。</p>



<p>「ぜひ、皆さんも恥ずかしさを乗り越えて、言葉にして伝えてください」<br>どんなに大切な人でも、毎日会っていると、目の前にいることが当たり前だと感じてしまうのが普通なのかもしれません。</p>



<p>私の講演を聞き、照れくささを乗り越えて思いを伝えた人からのメールやお手紙をいただくことがあります。</p>



<p>「勇気を出して父親に 『育ててくれてありがとう』と伝えました。<br>その時すでに父は病気でした。先日、葬式をして送りました。たくさんの後悔がありますが、感謝の言葉を伝えられたことで持ちこたえられました」</p>



<p>ありきたりの言葉が伝える側も伝えられた側も、どんなに心を温かくし、救ってくれるかを、私の方こそ<br>改めて教えていただきました。</p>



<p>心臓をギューと絞られるような思いを経験した救急現場のことや、自分の生きている意味すら見失いそうになった私生活の出来事を、歌と話で伝えることをちゅうちょした時期もありました。しかし、そんなメールやお手紙に励まされて、これからも汗だくでメッセージを伝えていこうと思っています。</p>



<p>（新聞の月一コラムに掲載されたエッセイです）</p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%b9%b8%e7%a6%8f%e6%84%9f/" rel="tag">幸福感</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e6%84%9f%e8%ac%9d/" rel="tag">感謝</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e8%a6%aa%e5%ad%90%e9%96%a2%e4%bf%82/" rel="tag">親子関係</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>いつか思い出になる瞬間</title>
		<link>https://tatsusan.com/omoideni/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 26 Sep 2016 07:52:17 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[思い出]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3135</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2016/09/oyako02.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>日常の些細な瞬間が、後に大切な思い出になることを語っています。小学生の廊下での思い出、高校生の停学、家族とのキャンプ、そして息子たちの成長を通じて、一日一日を大切に過ごすことの大切さを伝えています。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2016/09/oyako02.png" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>以前、「今この瞬間が、いつか思い出になる時が来るんだろうなあ」と、まるで時間が止まって、自分がどこか懐かしい場所にいるような、鼻の奥がツンとするような切ない気持ちになることが何度となくありました。</p>



<p>悪さばかりをしていた小学生のとき、罰でよく廊下に立たされました。ふざけて大騒ぎしながらも、いつも満たされない思いがありました。<br>大人になった自分を想像することなどできなかったのに、廊下の窓から見える空を見ながら、ふいに大人になった自分が今の自分のことを思い出すだろうか、と想像したら、鼻の奥がツンとなりました。</p>



<p>停学になった高校３年生の秋、学校から呼び出され、駅から母とともに、他に誰も歩く者のいない通学路を歩きました。中学から続いた反抗期は、その頃にはピークを迎えていました。</p>



<p>母親が話しかけながら近づいて来るたびに、声を荒げてそれを制止しました。<br>「すいません、すいません」<br>　と生活指導の教師に頭を下げる母に、<br>「謝らんでええ」<br>　と言い、ツッパリ続けたのを覚えています。</p>



<p>その時、頭を下げる母の背中を見ながら、「この瞬間も、いつか遠い思い出になるんだ」とふいに思いました。</p>



<p>アウトドアにかぶれていたころ、私と次男の二人だけでキャンプ場に向かったことがありました。途中で道に迷ってしまい、退屈して騒ぎはじめた次男がうるさくなり、叱ろうと助手席を向くと、あどけない顔で笑いかけてきました。それを見て思わずこちらも笑い出してしまったことがあります。</p>



<p>「あと何年、こんな笑顔でこの父親に付き合ってくれるだろうか」と思ったら、鼻の奥がツンとなりました。</p>



<p>長男が高校３年の、もうすぐ自由登校になるという時期に、遅刻しそうな彼を車で送ったことがあります。</p>



<p>「たまの休日に朝早くから送らせるなんて」とブツクサ呟いていました。車が学校近くに来たあたりで、こんなふうにこの子を学校まで送ってやれるのも、今日が最後かもしれない、と思った瞬間、鼻の奥がツンとなりました。</p>



<p>すでに他界した母とかつて二人で歩いた通学路を通りかかると、ふいにそのことを思い出すことがあります。通学時間帯でもないときに、学生服を着た息子と歩きながら、母はどんなことを考えていたんだろう、と思います。</p>



<p>あの時に、たったひと言でもいいから侘びの言葉を口にすればよかった、と後悔の思いがこみ上げてきます。同時に、今の私の年齢よりも若かった母の姿を、懐かしく思い出します。</p>



<p>息子たちは、その後何度も私の鼻の奥をツンとさせながら成人し、社会人になりました。</p>



<p>いつかはかけがえのない大切な思い出になっていく平凡な一日一日を、じっくりと味わいながら過ごしていきたいと、久しぶりに帰省した息子を見ながら思った正月でした。</p>



<p>（新聞の月一コラムに掲載されたエッセイです）</p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e6%80%9d%e3%81%84%e5%87%ba/" rel="tag">思い出</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>心を救ってくれる家族</title>
		<link>https://tatsusan.com/family/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 24 Sep 2016 03:59:36 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[心の健康]]></category>
		<category><![CDATA[感謝]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3041</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2016/09/family03.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>消防職員のストレス対策についての取り組み指導から、「家族や友人を大切にする」という項目が重要であることを紹介しています。家族と一緒に過ごす時間は、心の健康に大きな助けになると述べ、自身がプチうつ状態から回復するのに家族との時間が大きな役割を果たしたことを語っています。また、労務管理を円滑に進めるためには、職員間のコミュニケーションを良好にするために、感謝を伝える努力を続けることが大切です。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2016/09/family03.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>ＪＲ福知山線の脱線事故、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災など、大災害、大事故があるたびに、消防庁から「消防職員惨事ストレス対策」についての取組み指導がなされてきました。</p>



<p>時間が経過しても悲惨な光景が突然よみがえったり、感情が湧かなくなったり、うつになったりするケースが多いので、その対策を講じなさいということでした。</p>



<p>その内容は、同じ現場を体験した出動隊員同士で、当時感じた自分の感情について話し合う、気分のリフレッシュをはかる、診療内科等の専門家に相談するというものでした。</p>



<p>そのほかの対策の中に、「家族や友人を大切にする」という項目がありました。</p>



<p>具体的な出来事を話さなくても、一緒に時間を過ごすだけで気持ちが晴れる、という説明でした。そのことを「心の健康講演会」で話してきました。</p>



<p>惨事を経験する場合だけではなく、愛する人との突然の別れや、仕事や人間関係で悩んだ時でも、その対策は大きな助けになると考えたからです。と言いますのも、私自身が、長い消防生活の中で半年ほどプチうつ状態の経験をしたからです。</p>



<p>それには具体的な原因がありましたが、誰にも話せずにいました。いつも陽気に振舞っていたので、家族や友人、同僚にも気づかれずにいました。<br>一人になると大きなため息ばかりが出てくる日々でした。</p>



<p>そんな時に私を救ってくれたのが、当時はまだ幼かった息子たちでした。家族で何度もキャンプや山歩きに出かけました。子供たちの笑い声や、けんかして泣く声を聞きながら、少しずつ元気を取り戻しました。</p>



<p>子供たちが成長して巣立って行ってからは、なおさら当時の時間は宝石のような思い出になっています。<br></p>



<p>心が元気をなくした時こそ、家族と一緒の時間を過ごすことが、大きな癒しになります。普段は意識していなくても、自分と近しい関係の人が、ちゃんとそばにいてくれていると感じられることは、幸せなことだと思います。そんな幸せを感じていられるために、少しでも言葉や態度で感謝を伝えたいと考えるようになりました。</p>



<p><br>今年、研修会でお世話になった労働基準協会の高塚事務局長さんから、労務管理を円滑に進めるために欠かせないことして、「ほんわか」が大切だと教えていただきました。</p>



<p>「ほ」める、「わ」らう、「か」んしゃする。それらは、職場だけではなく、家庭や地域、対人関係すべてにおいて大切な秘訣だと思いました。</p>



<p>照れくささを乗り越えて、感謝を伝える努力を続けて行きたいと思います。</p>



<p>（新聞の月一コラムに掲載されたエッセイです）</p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%bf%83%e3%81%ae%e5%81%a5%e5%ba%b7/" rel="tag">心の健康</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e6%84%9f%e8%ac%9d/" rel="tag">感謝</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>心が前を向くまで待てばいい</title>
		<link>https://tatsusan.com/maewomukebaii/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[石川 達之]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 Sep 2016 04:33:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[家族]]></category>
		<category><![CDATA[感謝]]></category>
		<category><![CDATA[親子]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://tatsusan.com/?p=3069</guid>

					<description><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2016/09/nayami02.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>母が亡くなるまで毎日病院にお見舞いに通いました。それも意識のない母が「心が前を向くまで待てばいい」と言ってくれているように思いました。母親が亡くなった後も悲しみに苦しみましたが、母親が自分を認めて愛してくれたことに感謝し、心が前を向くのを待ちながら進むことが大切だと感じました。]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><img src="https://tatsusan.com/wp-content/uploads/2016/09/nayami02.jpg" class="webfeedsFeaturedVisual" /></p>
<p>３年前、母が倒れて入院していた期間、毎日病院に通いました。</p>



<p>病院に向かう道中、前を見ながら運転していても、おそらく気持ちはうなだれていたのでしょう。病院に行って、自宅に戻り、また自宅から病院へ。病室にいても何もしてやれず、ただ手を握り、手足をさすり、耳元に話しかけるだけでした。</p>



<p>助かる見込みのない母の見舞いは、行きも帰りも気持ちは苦しく、ハンドルをまわしながらも、心は地を這っているようでした。母はまるで、私をあきらめさせるために、意識のない呼吸を続けていたような気がします。</p>



<p>母が他界して数日後、同じ道を仕事の打合せのために走行していました。</p>



<p>Ｔ字路を左折しないといけないのに、いつもの見舞いの習慣で、無意識に病院のある右方向にハンドルを切っていました。</p>



<p>それに気づいて、路肩に車を停めました。ずいぶんしばらくぶりにフロントガラスの外の風景が目に映ったようでした。</p>



<p>やっと心が顔を上げて、前を向いたような気がしました。<br>すると、声にならないうめき声のような息が喉からもれました。別れることがわかっていても、実際に別れてみると、しみじみと寂しさが押し寄せてきました。</p>



<p>子どもの頃、私が熱を出してうなされていると、「おかあちゃんがかわってやれたらなあ」と言っていたことを思い出しました。</p>



<p>年をとってからの母は「すまんなあ、お前には助けてもらって」と、よく言っていました。<br>本当は何もしてあげられなかったのに、とあらためて思いました。</p>



<p>子育て講演会で、「私が子どもだった時代と今とは、いろんなことが変わりました。物質に恵まれていても、生きにくい世の中になっています。しかし、いくら時代が変わっても変わらないことがあります。それは、子どもは自分を認めて欲しい、ということです。子どもの存在を認めて、無条件に愛してあげれば、いくら反抗期がひどくても、ちゃんと戻ってきます。その好例が・・・私です。ひどい少年期を過ごしましたが、見事に立派な社会人として皆さんの前にこうして立っています」そんな話をします。</p>



<p>そこで笑いが起こりますが、「安心した」「気持ちが楽になった」と言われるお母さんが多くいらっしゃいます。</p>



<p>参加された方に少しでも感謝していただけるのも、母が私にそれを実践してくれたおかげです。</p>



<p>見上げると、すっかり秋の空になっていました。</p>



<p>いくつになっても悲しいものは悲しい。悲しいときには悲しめばいい。心が前を向くのを待って、ゆっくりと進めばいい。母が私にそう言っているような気がしました。</p>



<p>（新聞の月一コラムに掲載されたエッセイです）</p>


<div class="taxonomy-post_tag wp-block-post-terms"><a href="https://tatsusan.com/tag/%e5%ae%b6%e6%97%8f/" rel="tag">家族</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e6%84%9f%e8%ac%9d/" rel="tag">感謝</a><span class="wp-block-post-terms__separator">, </span><a href="https://tatsusan.com/tag/%e8%a6%aa%e5%ad%90/" rel="tag">親子</a></div>]]></content:encoded>
					
		
		
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