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林業・木材製造業の安全大会で講演|大分県日田市で伝えた命と安全

2019年9月25日、大分県日田市で開催された「令和元年林材業労働安全大会」で講師を務めました。

会場は、日田市民文化会館「パトリア日田」。当日は300人を超える方が参加されたと伺いました。

講演では「笑って泣いて心の講演会」として、消防・救急現場で経験した労働災害や交通事故をもとに、命の大切さ、心の健康、安全意識についてお話ししました。

日田市民文化会館の外観

林業・木材製造業の安全をともに考える

日田市民会館で講演する石川
会場は音響設備も整ったホールで、当日は300人以上の参加があったと聞きました。

講演に向けて、大分県西部振興局の担当者の方とは、電話やメールで何度もやり取りをしました。

双方で資料を送り合い、林業・木材製造業に携わる皆さんへ何をお伝えするべきか、相談しながら準備を進めました。

事前の打ち合わせでは、地域で起きた労働災害や、安全を守るための課題についても伺いました。

私は消防士として、多くの労働災害に出動しました。

事故が起きた直後の現場には、負傷された方の痛みだけでなく、突然の出来事に言葉を失う同僚や、連絡を受けて駆けつけるご家族の姿があります。

安全大会で事故の傾向や再発防止策を学ぶことは、もちろん大切です。

同時に、その一件一件に、かけがえのない命と、いつもの帰りを待っている家族がいることも忘れてはいけないと思っています。

「無事・安全」は地味でも一番大切なもの

安全確認や基本動作の繰り返しは、華やかなものではありません。

何度も同じ確認をしていると、

「そこまでしなくても大丈夫ではないか」

と思うこともあるかもしれません。

しかし、安全への地道な取り組みが実を結んだ日は、何も起きません。

事故が起きなければニュースにもならず、大きく評価されることもありません。

それでも、働く人が無事に仕事を終え、家族のもとへ帰ることができたなら、それが安全への取り組みの何よりの成果です。

私は32年間の消防生活で、事故によって突然日常を失った方や、そのご家族を見てきました。

だからこそ、

「無事・安全は地味だが、一番大切なもの」

ということを、現場で働く皆さんにお伝えしたいのです。

300人を超える皆さんに届けた90分

大分県日田市の安全大会で講演する石川達之

この日の講演は90分でした。

消防・救急現場での体験、心身の状態と安全、無事に家へ帰ることの大切さなどをお話しし、オリジナルソングも歌いました。

安全大会というと、事故の統計や規則を学ぶ、硬い内容を想像されるかもしれません。

もちろん、安全に関する正しい知識や手順は欠かせません。

一方で、実際の現場で感じたことや、事故の先にある家族の日常をお伝えし、歌を聴いていただくことで、安全について自分や家族の問題として考えていただける時間にしたいと思っています。

事故の怖さだけを残すのではなく、これからも元気に働き、夢を持って生活していただきたい。

そのような思いを込めて、この日も歌いました。

日田市で歌った「梨のうた」

講演では、家族や故郷への思いを込めた「梨のうた」も歌いました。

講演終了後、西部振興局の方から、

「日田市は梨の栽培が盛んなので、参加者は『梨のうた』を身近に感じていますよ」

と教えていただきました。

鳥取県で生まれた歌が、遠く離れた大分県日田市でも、梨を通して皆さんの身近な歌になったことを、とてもうれしく感じました。

大分県でも鳥取県と同じように、若い人が進学や就職で県外へ出ていくことがあります。

都会でさまざまな経験を重ね、いつか故郷へ戻り、林業や木材製造業を次の世代へつないでくれる人が増えてほしい。

そのような願いも込めて歌いました。

講演前から支えてくださった皆さん

講演前夜には、大分県西部振興局、日田労働基準監督署、日田木材協同組合、日田市森林組合などの皆さんと食事をご一緒しました。

林業や製材業の現状、日田市や玖珠町のことなど、さまざまなお話を聞かせていただきました。

講演当日だけでなく、事前の打ち合わせや資料の準備から、多くの方にお世話になりました。

また、当日は西日本新聞の取材を受け、後日、掲載紙を送っていただきました。大分合同新聞にも安全大会の様子を掲載していただきました。

この講演を開催するために準備してくださった皆さん、会場で耳を傾けてくださった皆さんに、心より感謝申し上げます。

片道7時間をかけて訪れた日田市

日田市豆田町の街並み

鳥取県から日田市までは、車で片道約7時間かかりました。

せっかく日田市を訪れたので、事前にいただいたパンフレットを見て気になっていた豆田町にも立ち寄りました。

昔ながらの建物が並ぶ町には、魅力的なお店やお土産がたくさんあり、気がつけば両手がふさがるほど買い込んでいました。

町を歩きながら、

「今度は妻を連れて来たいなあ」

と思いました。

安全大会で伝えた「無事に家へ帰る」という言葉は、講師である私自身にも当てはまります。

長い帰り道も安全運転を心がけ、家で待つ妻のもとへ帰るまでが、この日の講演でした。

開催概要

項目

内容

行事

令和元年林材業労働安全大会

日時

2019年9月25日(水)13時30分~15時30分

講演

笑って泣いて心の講演会

主なテーマ

救急現場から学ぶ命の大切さと安全意識

会場

大分県日田市・日田市民文化会館「パトリア日田」

主催

大分県西部地域林材業労働安全対策連絡協議会、大分西部流域林業活性化センター労働安全部会

日田市令和元年林材業労働安全大会のポスター

安全大会・労働衛生大会の講演について

私は32年間の消防・救急現場での経験をもとに、安全大会や労働衛生大会で講演しています。

労働災害、慣れと過信、心身の健康、職場の声かけ、チームワーク、そして無事に家へ帰ることの大切さを、実際の現場体験とオリジナルソングの弾き語りを交えてお伝えします。

建設業、製造業、林業、運輸業など、主催者や参加される方に合わせた内容を、事前にご相談しながら構成します。

安全大会、労働衛生大会、企業研修などを企画されている方は、講演案内をご覧ください。

労働衛生・安全大会講演のご案内

心の状態と安全、職場での声かけについては、次の記事でも詳しく書いています。

同僚の「いつもと違う」に気づけますか?|元消防士が考える心の健康と安全

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