エッセイ– category –
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エッセイ
一人暮らし高齢者と傾聴「あなたに生きていて欲しい」
消防士時代に訪問した一人暮らしの高齢者とのやりとりで、傾聴の重要性を痛感したエピソードを書いています。高齢者宅を訪問し、火災予防活動を行ってきた中で、心を閉ざした高齢者でも、じっくりと話を聞くことで心を開き、安全への意識も高まることを経験しました。孤独に生きる高齢者に寄り添う重要性と、地域社会での役割について考えさせられました。 -
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当たり前にある日々は、当たり前じゃない-救急車内のドラマ
消防士時代に救急活動をしていたエピソードです。病気で病院に搬送された妻を心配する夫の姿を見て、何事もなく過ぎて行く日々こそ、とても大切なものなのだと気づかされました。大切な人には日頃から感謝を伝えることが大事だと痛感させられた救急でした。 -
エッセイ
あの子が生きられなかった今日を僕たちは生きている
このブログ記事では、著者が消防士としての経験から学んだ人生の価値と時間の大切さについて語っています。ある日、通学中の少年が交通事故に遭い、救急隊員として出動した著者は、少年を救えなかった無念さと無力感を感じます。この体験を通して、日々の忙しさに追われ不満を感じていた自分を省み、人生の優先順位と大切な人への感謝の意を新たにします。著者は、失われた少年の未来を生きる私たちに、今この瞬間を大切にし、感謝を伝えることの重要性を伝えます。 -
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来年の今頃は生きていないとしたら。後悔のない人生へ
元消防士の現場経験から、命のはかなさを目にしてきて、だからこそ今という一瞬を大切にしたり、大事な人に思いを伝えたり、自分の夢を実現するために、忙しさに流されずに人生を見直すことが大事だと感じました。そのために「もし来年の今頃にはこの世にいなかったら」と考えることが大切です。 -
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50代からの人生再出発。人生はいつでも変えられる
50歳という節目に、このままでいいのかと自問自答の日々。やりたいことをやらずにいた理由に向き合い、夢を追う決意を固めた私。そのきっかけを作ってくれたのが職場の先輩の存在でした。消防士としての経験を活かし、講演を通じて多くの人々にメッセージを伝える道を選びました。 -
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【感謝の力】寝たきり高齢者の救急搬送で教わった事
対照的な2つの救急現場活動の体験から、感謝の大切さを学んだ経験を書いています。頭では分かっていてもなかなか実際には言葉にして感謝を伝える機会は少ないというのがほとんどの人ではないでしょうか。でも、日常生活で伝えてこそ、自分にも相手にもとてもいい効果が表れる実例を目にした経験です。 -
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人生のリモコン
小学生時代から大人になるまでの人生の考え方の変遷を語っています。小学生時代、嫌なことから逃れたいと考え、「人生のリモコン」で時を早送りしたいと願っていました。しかし、大人になり結婚し、子供が生まれてからは、子供との貴重な時間の大切さを感じ、一分一秒が貴重なものだと気付きました。大切な人との時間や自分の存在を大切にすることの重要性について書いたコラムです。 -
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命のスゴサ
消防士として経験した火災現場や交通事故現場で見た、生命が危機に瀕した人々の姿を見てきました。これらの経験から、「命の輝き」がすべての人に宿っていることを強く感じ、命の尊さと人権について考えるきっかけになりました。講演でこの経験を話すことで、命の重さについて考えてもらっています。 -
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「生んでくれてありがとう」と伝えたくなったきっかけは交通事故
救急隊員時代の心打つ体験を通じて、親への感謝を伝えることの重要性を説いています。事故に遭った若者の携えていた母親の手作り弁当が、著者に自身の母へ「生んでくれてありがとう」と伝える勇気を与えました。照れくさがりながらも伝えた結果、幸せを感じることができ、母の死後もその感謝が心温まる思い出となっています。この経験を講演を通して若者たちに共有し、感謝の表現の大切さを伝えています。 -
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やりたいことをやる人生にしよう
消防士時代、定年退職を目前に他界した先輩姿を見て、人生の残りの時間をどう過ごすかを真剣に考えた体験。人はいつ死ぬか分からない。だからこそやりたいことをやり、後悔のない人生を歩もうというメッセージを込めました。 -
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「人生の転機」特別授業で脱サラについて話す
鳥取盲学校で行った特別授業について書いています。視力が衰えたため、今までとまったく違う業種に進まれる方たちからの質問に答えました。どうして脱サラしたのかや、脱サラ後の人との出会いで学んだこと、人とのつながりの大切さについて話しました。また、今までやってきた仕事や人との出会いは無駄ではなく、今後の財産になるということもお伝えしました。リクエストがあったのでオリジナルソングを弾き語りしました。 -
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火災・救急出動で感じる愛のある部屋とすさんだ部屋
消防士として実際の火災や救急出動してきた経験から、部屋の状態が住人の心理状態を反映していると感じることがあります。玄関から入った瞬間に感じる印象が、火災になりそうな予感や愛のある家庭であることが伝わってきたという体験を書いています。 -
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夢破れても生きる力を失わないで
中高校生に講演で話す機会が増えました。大人たちは、子供たちの夢を応援するだけでなく、大きな挫折を経験した時に、生きる力を失わない強い心を育てることや生きる楽しさを伝えることが必要です。夢によってはごく限られた人しか達成できないものもあるので、たとえ夢が破れたとしても、一生懸命夢を追いかける過程で、学ぶことがたくさんあるということを伝えていきましょう。 -
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「大切」の大きさ
心にかかわるテーマの講演をしているために、いろんな方から連絡がはいります。人間関係に悩む人も多いです。大切な人を守るために存在することが当たり前ではなく「大切」に思い、扱うことです。人との関係において、相手の存在の重さや大きさを見誤ってしまうこともありますが、一日一日を大事な一瞬だととらえて、大切な人を思いやってまいりましょう。 -
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動かなくても変われる
新聞に寄稿したコラムです。自己啓発的に「動けば変わる」という言葉がよく使われています。しかし、動きたくても動けない人もいれば、心の苦しみから動く気になれない人もいます。長い人生では自分の殻に閉じこもって傷を癒やすことが必要な時期もあります。孤独な中から多くの価値ある表現や創作物が生まれることも事実です。動けなかった時期の芥川賞作家の安岡章太郎氏のエピソードも書いています。 -
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自分を大切にする一年に
友人との会話が健康に関するものが増えてくる年齢になりました。老後に対してネガティブなイメージが強くて「長生きしようと思わない」と言う友人もいます。しかし、実際に救急現場で活動してきた身からすると、何歳になっても「もういいです」と搬送拒否する人はおらず、逆に命乞いをする人がいます。やはり、自分自身を大切にしながら健康的に齢を重ねることが一番大切です。 -
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心の声を聞くこと
2016年10月に鳥取中部地震があった直後に書いたものです。あれほどの揺れを体験したのですから、誰の心も無傷ではいられません。収束したという実感が得られるまでは、気持ちが続くのではないでしょうか。その中に、イライラしたり、過敏になったり、不安になったり、気持ちがどんよりと曇りがちになったりすることは、心が弱いのではなく、当たり前のことです。自分のできることをやり、身内や友人と話し合うことが大切で、自分自身の心の声を聞くことも重要です。 -
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ネガティブ感情だって大切
生きていく上にはポジティブな感情が不可欠だが、悪者扱いされているネガティブな感情も同じくらい大切です。心の状態によっては前向きになれないこともあり、感情を簡単に分別することはできず、寂しさや悲しさも風情としてとらえる日本人の感覚からも、ポジティブ過ぎるのには抵抗を感じることさえあります。苦しみの中にいる場合は、心が回復してのちに、じっくりと出来事や自分の感情に向きあえばいいのだと思います。 -
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無条件の愛情は裏切られない
子育ての重要性と愛情の力について書いています。自分自身や友人の経験を通じて、親子関係には無条件の愛情が必要。どんな反抗期を経ても親からの愛情が子供たちを支え、人生の大切な教訓になります。 -
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もっと思いを言葉にして
自身が悪質ないたずらや騒ぎを繰り返していた子供時代を振り返り、満たされなかった「承認欲求」に気づきました。親になって、留守番中に子供たちが寂しいと感じていることを知り、自分自身も子供たちに思いを言葉にして伝えるようにしました。お互いに思いを言葉にして伝え合うことが大切です。 -
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もっと分かってあげればよかった
神戸市長田区で心の健康をテーマの講演をしました。高齢者の方が多く、消防現場のエピソードや歌に、涙し、また大笑いされました。講演後の質疑応答の時間では、多くの人が感想や自分自身の体験を涙ながらに話されました。その中でも、亡くなった家族のことを「もっと分かってあげればよかった」という言葉が、貴重な自問する機会となりました。