やりたいことをやる人生にしよう

太陽を見上げ両手を広げる人

やりたいことを1ミリもやらずに死ぬのか

50歳になって、ふいにそう思う瞬間がありました。

50歳は、やり直すには遅すぎる年齢かもしれない。
しかし、この歳だからこそ残りの人生について考えます。

今までどうしてやりたいことをやらずにいたのか、あらためて考えてみました。

生活費や住宅ローン、教育ローンの返済を、ずっと実行できないとの言い訳にしてきたことに気づきました。

そんな私だったんですが、自分に言い訳できない出来事が起きました。
それは 職場の先輩の死でした。

当時、私は消防士で、現場体験も豊富で、ベテランといわれる経験年数になっていました。
しかし、満たされない気持ちがいつもあったことも事実です。

煙の中の消防車

救急現場や救助現場でショッキングな光景を目にするたびに、人間はいつ死ぬのか分からないことを見せつけられてきました。

「やりたい事があるのにどうして踏み出さないんだ?」
数分前までは呼吸をしていた人を心臓マッサージしながら考えました。

何度もそんな事を考えたのですが、現場活動が終わり、日常生活に戻るとしだいにそんな思いも薄らいでいきました。

そんなことをくり返しながら、気づいたら50歳になっていました。
このままでいいのかという気持ちと、もう定年まで10年だからこのまま安泰に過ごせばいいじゃないかという逆の気持ちもありました。

ある日、数カ月後に定年退職の日を迎える先輩に聞いてみました。
「◯◯さん、退職後は何をして過ごすんですか?」

「退職したら朝から晩までパチンコやるわ」
満面の笑顔でそう答えました。

非番の日も非常招集がよくあるので、ずっと束縛されている感覚がある職業でした。
何の心配もなくギャンブル三昧の生活をしたいのだと、ほがらかに笑った顔を今も覚えています。

その先輩が体調を崩し、医師の診察を受けると癌が見つかりました。
半年前には人間ドックも受けていたので、まさかという気持ちだったようです。

病院のモニター

本人の意思もあり、しばらくは仕事を続けながら通院。
その間にも痩せて、だんだん無口になっていきました。

定年退職の日は、病院のベッドの上で局長から退職辞令を渡されたそうです。

その数カ月後に他界。

病院の無人のベッド

24時間勤務なので、一般的な会社員の先輩後輩の関係とは異なり、文字通り寝食を共にした仲でした。
現場では、危険な状況下で協力しながら活動しました。
休憩時間には雑談で爆笑し、非番の日はよく飲んだものです。

本当にやりたいことを1ミリもやらずに死んで後悔しないのか?
自問する日が続きました。

「石川君、本当に今のままで後悔しないのか?」
仮眠室で横になっていると、頭の中で先輩の声が聞こえました。

「人間はいつ死ぬかなんて分からないぞ。やりたい事をやれよ」

それから脱サラ計画を立て、数年かかりましたが、早期退職願を提出しました。

青空の下に「未来」の文字

今は、一時は諦めかけていたやりたい事をやっています。
たくさんの人に出会い、生きがいが感じられる生活を送っています。

「◯◯さん、ありがとうございます。おかげでやっと本気で生きているって実感が持てましたよ!」
心の中で先輩に感謝を伝えました。

これを読んでいるあなたに、先輩の言葉をもう一度伝えます。

「人間はいつ死ぬかなんて分からないぞ。やりたい事をやれよ」

たとえ何年先でも、何歳になっても、お互いに本当にやりたい事をやりましょう。

まずはほんの小さな事からでも、やりたいことを始めてみましょう。

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