歌と言葉で届ける講演〜国府町市民集会2025

国府町市民集会の画像

11月23日、「人権と福祉のまちづくり国府町市民集会2025」にて、記念講演をさせていただきました。
演題は「命を救う言葉の力」です。

実は、この会場となった麻生児童館での講演は2回目。
2014年にも同じ会場で「個性を認める子育てを」というテーマでお話しさせていただきました。
今回はなんと11年ぶりの再訪となりました。

当時のことを覚えていてくださった方もいらして、まるで懐かしい故郷に帰ってきたような温かい気持ちでマイクを握らせていただきました。

11年前の講演会を振り返って

講演終了後に参加者と談笑する石川達之

今回の講演会に、2014年の講演で福祉人権センターのスタッフとして担当してくださった方が来てくださいました。

上の画像は当時の人権週間『わいわい子どもまつり』」の講演後に、麻生児童館のホールでの「わいわい交流タイム」で、参加者さんと談笑している時の画像です。

「あの時、講演の後で石川さんと一緒にお話しした方たちは、皆さんご高齢で亡くなられました。私の母もその中にいて、寂しいです」

そうおっしゃっていました。11年という月日の重さを感じました。

今回の講演の中でも、ストレス解消法や長生きの秘訣などをお話しさせていただきました。笑って泣いて心をリフレッシュするきっかけになって、皆さん長生きしていただければいいな。そんな思いを込めてお届けしました。

なぜ講演に歌を取り入れるのか

壇上で歌う石川

私の講演では、オリジナルソングをギターの弾き語りでお届けしています。なぜ歌を取り入れているのか。
私が講演に「歌」を取り入れているのには、明確な理由があります。

それは、歌でメッセージを伝えることで、理屈を超えて肌感覚で感じてもらえると考えているからです。

人権や安全、メンタルヘルスといったテーマは、ともすれば「正しいけれど難しい理論」になりがちです。

もちろん、頭で理解することも大切です。しかし、人が本当に行動を変えようと思うとき、そこには必ず「心の動き」があります。

消防現場で見てきた命のやり取り、救えなかった悔しさ、救えた時の安堵感。
そんなエピソードを語り、その想いを乗せた歌を聴いていただくことで、頭での理解を超えて、心の奥底に「感覚」として残るのではないか。そう信じています。

それが、日常生活の中でふとした時に思い出され、行動を変える「きっかけ」になってくれたら嬉しいのです。

小学生から高齢者まで届けたい

松江私立第二中学校での講演風景

私の講演は小学生から高齢者まで幅広い年齢層が対象です。年齢層に合わせた選曲で退屈させないことも意識しています。

今年は中学生や高校生を対象にした講演もありました。正直なところ、世代がかなり離れているので「私が作った楽曲が、今の若い子たちに気に入ってもらえるだろうか」という不安もありました。

しかし講演後の感想を見ると、オリジナルソングということに強い関心を持ってくれたようです。

ある高校生は「講演が始まる前にギターを見つけたのでとても楽しみにしていました」と書いてくれました。
「ギターの弾き語りを生で初めて聴いた」という生徒もいました。

中学生からは「歌を聴いていて、涙を我慢するのが大変だった」という声も届きました。
世代を超えて届くものがあるのだと実感しています。

参加された方の声

国府町市民集会2025記念講演のチラシ

今回の国府町市民集会でも、参加された方から温かい感想をいただきました。

「歌も内容も良かった。講演を聞き、優しい気持ちになりました。数々のことばに年を重ねるごとに共感致します。人は、一人では生きられない。肝に銘じます。」

「感動でした。消え去った家族への感謝、言葉を伝える事ができなかった事のざんねんさを再度気付かされました。」

「とてもかんげきして、涙が出ました。自分におきかえて心があつくなりました。参加できて良かったです。(ご自身の体調と向き合われている方より)」

「石川さんの歌、お話に心が洗われる思いでした。」

(※プライバシー保護のため、一部表現を調整して掲載しています)

特に、ご自身の健康上の悩みや、ご家族の介護などの事情を抱えながら参加してくださった方からの「自分におきかえて心が熱くなった」という言葉には、私自身も胸が熱くなりました。
歌のメッセージが、理屈の壁を越えて、その方の人生そのものに寄り添えたのだとしたら、これ以上の喜びはありません。

これからも、一つひとつの講演での出会いを大切に、聞いてくださる方の心に明かりを灯せるような曲を作り、言葉を紡いでいきたいと思います。

ご参加いただいた皆さま、そして開催にご尽力いただいた実行委員会の皆さま、温かい時間を本当にありがとうございました。
またいつか、笑顔でお会いできる日を楽しみにしています。

人権と福祉のまちづくり国府町市民集会 2025のチラシ
項 目内 容
タイトル国府町市民集会2025
日 時2025年11月23日(日)
演 題命を救う言葉の力
主 催人権と福祉のまちづくり
国府町市民集会2025実行委員会
場 所鳥取市国府町麻生
麻生児童館
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