小学校全校生徒の笑い声が、体育館に響きわたりました。

スクリーンに映された画像を指さしながら、隣のクラスメートと顔を見合わせてははじけるように笑う様子を見ながら、講師の私自身の体にも楽しさが満ちてきました。

「子どもと大人と一緒に人権について考えてもらう機会にしたい」というご依頼を、小学校の人権講演会担当の先生からいただいたときには、正直言うと「さて、どうしたものか」と心の中でつぶやきました。

今までも保育園から高校まで、たくさんの人権講演会でお話する機会をいただいてきました。
以前は、ほとんどが保護者と先生が対象の講演がほとんどでした。
ところが、数年前から生徒を対象に、生徒と保護者と一緒に、というご要望が多くなりました。

その背景には、SNSで「死にたい」「一緒に死んでくれる人いませんか?」というようなメッセージを発信する子どもたちや学生たちが多いという報道に、お父さんお母さん、先生方も不安になっていたということがあったようです。

人権参観日に、生徒と保護者、先生も一緒に講演を聞くというスタイルが多くなりました。

一番悩ましかったのは、小学生にも大人にも関心を持ってもらいながら、しっかりとメッセージを伝えるにはどうしたらいいのか、ということでした。
今まで小学生の高学年と保護者に、というケースは何度かありました。

しかし、今回は1年生から6年生までです。
笑いのツボも違えば、救急現場のエピソードもかなり気をつかいながら話さなければなりません。

講演が始まってみると、大人も生徒たちも大爆笑してくれました。

救急や火災の現場での体験を通して感じた「命の大切さ」について話しました。
保護者の皆さんにも、子育てで大切なこと、人権の大切なことをお伝えしました。

今日の講演会の話をきっかけに、うちに帰ってから、親子のたくさんの会話が生まれてくれたらいいな、という思いで歌もうたいました。

大切な子どもがいてくれる
お父さんやお母さんがそばにいてくれる

それが当たり前の日常であっても、「嬉しいな」「楽しいな」「いとおしいな」という気持ちを忘れずに大切にしてもらいたいという気持ちをこめてオリジナルソングを歌いました。

涙を流しているお母さん方もいらっしゃいました。
うちに帰ってから子どもさんを、いっぱいいっぱいハグしてもらいたなあ、と思いながら歌いました。

後日いただいた感想文には、
「子どもたちの心を一気につかまれましたね」
「生きること、命の大切さをあらためて深く考える機会になりました」
「子どもたちにも分かりやすく、とても集中して聞いていました」
「家庭で子どもと一緒に今日の内容を話してみます」

と、とても嬉しいことを書いていただきました。

「歌がおもしろかった」だけではなく、メッセージをしっかりと受け取っていただけたことが、とても嬉しかったですね。

これからも、全国の小さい子どもたちにも、大人たちにも、メッセージを届けていたきたいと、あらためて思いました。