鳥取市で人権講演会|家族と人とのつながりを考えた時間

2021年12月11日、鳥取市南人権福祉センターで、人権講演会の講師を務めました。
演題は、「泣いて笑って考えるコロナ禍での家族関係」です。
当時は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、講演会や地域行事の中止が続いていた時期でした。
私のもとへご依頼いただいていた人権講演会も、2020年には多くが中止になりました。
それでも2021年になると、感染防止に配慮しながら、少しずつ講演会を開催していただけるようになりました。
コロナ禍であらためて考えた人権
コロナ禍では、感染への不安から、感染した人やその家族、医療従事者などに対する心ない言葉や誹謗中傷が問題になりました。
誰もが、差別や人権侵害はよくないことだと分かっていたはずです。
それでも、不安が大きくなり、心の余裕を失うと、その苦しさがほかの誰かへ向かってしまうことがあります。
講演のご依頼をいただいた際にも、「コロナ差別について話してほしい」というご要望がありました。
私は、人権について知識として説明するだけでなく、命や家族、人とのつながりを自分自身のこととして考えていただく時間にしたいと思いました。
消防・救急現場で感じた命と家族の大切さ
講演では、32年間の消防士生活で経験した火災、救急、事故や災害の現場についてお話ししました。
事故や災害は、それまで続いていた当たり前の日常を、突然変えてしまうことがあります。
だからこそ、普段そばにいる家族の存在や、誰かと支え合って生きていることを忘れてはいけない。
現場で感じてきた命の大切さ、家族の大切さ、人とのつながりのありがたさをお伝えしました。
重い話だけが続けば、聞いている方も疲れてしまいます。
そこで、身近な話やジョーク、オリジナルソングの弾き語りも交えました。
笑ってくださる方がいる一方で、消防現場の話に涙を流される方もいらっしゃいました。
私自身も、参加された皆さんと一緒に、命や家族について考えているような一体感を覚え、とてもありがたく感じました。
「あたたかくなった心のまま」
講演終了後、所長さんが挨拶の中で、次のようにおっしゃいました。
講師として、とてもありがたい言葉でした。
人権講演会というと、難しい言葉を学ぶ時間を想像されるかもしれません。
もちろん、人権について正しく知ることは大切です。
ただ私は、知識を得るだけでなく、自分の家族や身近な人の顔を思い浮かべることも、人権を考える一歩になるのではないかと思っています。
「自分が言われたら、どう感じるだろう」
「相手にも、大切に思っている家族がいるのではないか」
そんなふうに、ほんの少し立ち止まって考えることができれば、言葉や行動も変わってくるかもしれません。
コロナ禍を過ぎても変わらないこと
この講演は、コロナ禍という特別な状況の中で開催されました。
しかし、講演でお伝えしたかったことは、コロナ禍が過ぎたからといって古くなるものではありません。
不安や苦しさを抱えたとき、自分とは違う立場の人を遠ざけたり、強い言葉をぶつけたりするのではなく、その人の背景や思いを想像してみる。
そして、家族や地域、職場や学校で、人と人とのつながりを大切にする。
それは、今も変わらない人権の基本ではないでしょうか。
この日は、初めて参加してくださった方だけでなく、2015年の講演に続いて、もう一度足を運んでくださった方もいらっしゃいました。
ご参加くださった皆さん、そして開催に向けて準備してくださった所長さんをはじめ、スタッフの皆さんに心より感謝いたします。
開催概要
項目 | 内容 |
|---|---|
開催日 | 2021年12月11日(土) |
会場 | 鳥取市南人権福祉センター |
演題 | 泣いて笑って考えるコロナ禍での家族関係 |
講演内容 | 命、家族、人とのつながり、コロナ禍における人権 |

人権講演会を企画されている皆さまへ
私は、消防・救急現場での体験とオリジナルソングの弾き語りを交え、命の大切さ、家族への思い、人とのつながりについてお伝えしています。
講演の対象や開催目的に合わせて、内容や歌の曲数なども調整しています。
人権講演会の内容や、これまでの講演実績については、次のページをご覧ください。
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