親は、子どもが何歳になろうと可愛いものです。子どもが可愛いからこそ、思春期になると成長を喜びながらも、寂しい思いをします。
どうして子離れできないんだろうか、と自分を責める人も少なくありません。
多くの親は、子どもがいつまでもかわいいという気持ちと、子離れできない自分を責める気持ちとがいっしょになって、とてもつらい思いをしています。
そんな思春期のお子さんがいらっしゃるお父さん、お母さんに向けて2冊目の電子出版をしました。タイトルは「子離れしたくない!そんなあなたへの3つの言葉」です。
「子離れしなくては」と焦ったり、自分を責めたりする必要はないということと、
思春期の子育てこそ、大切な親育ちの時期だということを書いています。
私自身の子育ての経験も書いていますが、私が講師をつとめてきた講演会で出会ったお父さんやお母さんの話も書いています。
ついこの前まで「お父さん、お母さん」と慕ってくれていたのに、だんだん無口になり、ときには強く反抗するようになって、ショックを受けて、悲しくなったり寂しくなったりすることもあるかもしれません。
しかし、そんな態度も、彼ら彼女らが自立していくために、必死にそんな修行をしているのです。
いつだって子どものことを大切に考えている私たちの「子離れしたくない」という気持ちは、なにも子どもたちの自立の邪魔をしたり、束縛したりしたいわけではありません。
私たち親も、変わらぬ愛おしさから寂しさを感じることで、親としての修行をしています。
親としてできる手助けはしてあげたいし、応援もしていきます。
子どもの個性を尊重しながら、見守っていきたいですよね。
そんな自分自身の親心を否定する必要はありません。
青春まっただ中の子どもたちも、親の前では生意気で怠惰に生きている用に見えて、実は一生懸命生きています。
たくさんの中学生、高校生に講演で人権や家族の愛情の大切さについて話してきました。
彼らの講演感想文は、どれも誠実に一生懸命自分の思いを書いてくれていました。
そんな感想文を、一部紹介しています。
読んでいただいた方の感想は、
「気持ちが楽になった」
「子離れできないと焦る必要がないと思えるようになりました」
「子どもも一生懸命生きているんだと気づいて、涙が流れました」
そんな感想が多くありました。
「親の思いに泣けた」と、子育てについてだけではなく、子どもとしての自分から親を見て改めて感謝の思いを強くされたという方も多かったように思います。
子どもはまだ思春期ではないというお父さんお母さんも、読んでいただいたら今の子育ての大切さや、今の時間の愛おしさをあらためて考えていただく機会になると思います。
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