線状降水帯に慌てて準備する

気象庁の雨雲レーダーの画面

2021年7月8日、線状降水帯が私の住んでいる鳥取県を直撃しました。

「もしかしたら我が家も浸水してしまうかも」
と心配していろいろと準備したことをお話しようと思います。
私は元消防士で防災士でもありますが、やるべきことを抜かしているところもあるかもしれませんが、少しでも参考にしていただけるところがあれば嬉しいです。

前日のテレビニュースで、線状降水帯が私の住んでいる鳥取県を狙って進んでいることを知りましたが、朝には雨脚はさらに強くなっていました。
天気図を見ると、線状降水帯は近づいているものの、まだ私の町にはやって来ていませんでした。

妻は平常どおり仕事に出かけましたし、まあ様子を見ながらパソコンに向かって仕事をするか、という感じでした。

町の放送も何度も流れていて、地域によっては警戒レベル4の「危険な場所にいる人は全員避難してください」と呼びかけていました。

我が家は平野部に建っているので土砂崩れの心配はなく、浸水だけを心配していたんですが、33年前に家を建ててから一度も浸水したことも、浸水しそうになったこともありませんでした。
近年の災害状況を考えると、今までは起こらなかったことがあちこちで起きているので、安心していられないとは思いながら、そこまでひどくはならないだろうとタカをくくっていました。

正午になり、昼ごはんを食べていたら、我が家の目と鼻の先に住んでいる長男が来て、
「車、ヤバいよ。それに、家も浸水するよ!」
と、言うんですね。それも落ち着いた声で(笑)

「本当か?」
と、玄関から外を見ると・・・、こんな状況でした。

冠水した道路画像

息子の住んでいるアパートが、我が家より敷地が高いところにあるので、そこのお客さん用の駐車スペースに停めさせてもらいました。
家の前の道路は冠水していましたが、もう少し水位が上がったら車の移動もできなくなってしまうところでした。

「一階の物を二階に移動させるなら連絡して」と言って息子は淡々と仕事に行きました。

私は元消防職員です。

32年間勤務して、いろんな災害を見てきました。
土砂災害の現場で活動したこともあります、警報が出ると管轄地域を巡回していた経験もあります。まあ、言ってみれば災害対応のベテランです。

「そうか、浸水対策か・・・えーと、何をすればいいんだっけ?
と、頭の中の10年前に退職した消防の知識の引き出しを探しますが、なかなか該当データを検索できません。

まずは避難準備だけはしておこうと思いました。

私の住む地区の避難所はどこかということは、町発行のハザードマップを見ていたのでわかっていたのですが、全部の避難所が一気に開設されるわけではないので、町のホームページを確認しました。

確認したところ、3ヶ所だけ開設していました。

大雨情報を掲載した湯梨浜町ホームページ

ハザードマップで避難所の確認だけでもしておくと、いざというときに、
「あれ、ハザードマップどこに置いたかな?」と探しているうちに水が入って来ちゃったなんてならずにすみます。

ハザードマップの確認と合わせて、スマホで住んでいる市町村のホームページを確認していただいた方が間違いないと思います。

これはパソコンのブラウザでYahooのトップページを見ている画面です。

土砂災害情報を掲載したヤフーのページ画像

警戒レベル避難情報がページトップに表示されていました。

Yahoo天気・災害ページから避難場所も見ることができます。F

湯梨浜町の避難場所を掲載したヤフーページ

さきほどお話したように、たくさんの避難所を表示していますが、この画面の下に、
「開設が必要な施設もあります。避難の際には自治体へご確認ください」と注意書きがあります。

湯梨浜町の避難場所を掲載したヤフーページ

避難所の開設の有無を確認が必要だということですね。うちの地区だと、町が放送で知らせてくれますがタイミング悪く聞けてない場合もあるので、スマホで確認されるのが一番はやくて確実だと思います。

避難時の道路状況もネットで確認できますので、確認後に避難されないと、車が水没する恐れがあるのでご注意ください。

ヤフーに掲載された道路規制情報のページ画面

ご存知だとは思いますが、スマホのヤフー天気アプリの画面ですが、事前に地域を登録しておけば、こんなふうに警戒情報を見れます。

スマホのヤフー天気アプリの画面
スマホのヤフー天気アプリの大雨情報を知らせる画面

避難所の確認をして、さて次の準備です。

石川家の防災持ち出し用品

ザックやペットボトルの水や懐中電灯、着替えや非常食など、非常用に置いていたものをチェックしました。携帯の充電器を入れてなかったので準備しました。

頭の中で避難時に何をやるかをシミュレーションしました。
アウトドア用のレインウェアを、妻と自分の分を出して準備しました。

うちを出るときには、配電盤のスイッチをオフにして、とイメージトレーニングしときました。

気象庁のサイトとヤフー天気で、雨雲の動きを逐次更新しながら確認しました。

配電盤の画像

気象庁のサイトとヤフー天気で、雨雲の動きを逐次更新しながら確認しました。

気象庁の災害情報のサイトページ
ヤフーの災害情報のサイトページ

どちらも同じデータを元にしているんだろうと思っていたんですが、拡大して局地的に見ると、微妙に違うんですね。
もちろんスマホからでも見られます。

ヤフーのスマホ災害情報のサイトページ

あとは、水位が上がって来ても、玄関と勝手口から水が侵入しないように、本当は土のうがあればいいんですが、土のう袋も入れる土もないので、その代わりに水のうを作ることができるようにゴミ袋と紐を準備しました。

石川家の浸水対策準備品

ゴミ袋を二重にして、中に水を入れ、口を紐で縛って、それを並べるというわけです。

土のう代わりに使用する水のうの画像

あと、ブルーシートも使って対処しようという考えでした。
それ以上の掃き出し窓から侵入するくらいの水位になったら、もう諦めるしかないなあ、という感じでした。

あとで調べてみたら、水のうの作り方が、草加市のホームページに詳しく掲載されました。
草加市ホームページ「水のうで我が家を守ろう」

さすがに有事に備えて土のうを常備して置くってことは、広い庭があれば可能かもしれませんが、袋も定期的に交換しないといけないでしょうし、なかなかできません。

昨日の夜になって、町の放送で、「土のうが必要な方は役場まで来てください」と流していました。
町が土のうを提供してくれるなんて知りませんでした。

ホームページにはなかったので、車で移動できる状態であれば、電話で確認されるといいかもしれません。

普段はなかなか避難について、具体的考える機会はないと思います。
テレビのニュースで災害を見たり、警報が発令されたりしたら、それを機会に自分の住む町の避難所の位置や、準備品や、スマホにアプリを入れて必要な情報が確認できるようにしてください。

このブログを読んで、
「いやいや、それでけじゃなくて、これも準備しないといかんだろう」とか、
「こういうことをやっておかなきゃいけないよ」ということがあれば、ぜひ教えてください。

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