がん患者の方々に元気を与え、心を癒すためにというご依頼をいただき、鳥取県立厚生病院内のすずかけサロンの5周年記念イベントでオリジナルソングを交えてお話しました。
この講演では、「笑いで元気」というテーマで構成しました。
点滴を受けながら車椅子で聴講している患者さんもたくさんいらっしゃいました。
笑いの力で免疫力を上げる
入院患者さんはもとより、家族の方も大きなストレスを抱えて日々を過ごしていらっしゃいます。
この病院には、かつて癌で他界した私の親族も入院していました。
身内の人間としては、何をやっていても、心の底に重たい鉛のようなものがあり、息苦しさを感じながら生活をしていました。
笑いを届けることで免疫力を上げ、心を癒やしていただこうと、内容をいろいろと考えました。
がん治療中の方々は、身体的、精神的に大変なストレスを抱えていらっしゃいます。 そのような方々に、楽しい時間を一緒に過ごすことが一番大切だと考えました。
涙と笑いで心を癒やす
人間の感情は喜怒哀楽があることはよく知られています。
そんな感情の中でも、ストレス解消に役立つ感情は「笑うこと」と「泣くこと」です。
ギャグソングで大いに笑っていただくだけではなく、泣いていただこうと考えました。
私のオリジナルソングの中に「里帰り」という歌があります。
故郷を離れ、都会の学校に通っている子どもが久しぶりに帰省した情景を歌と語りにしています。
語りのエピソードに笑っていただき、歌部分では子どもを思う親心に、多くの方がハンカチをとりだして涙を拭っておられました。
心が少しでも軽くなっていただきたい
家族の方々は、患者さんの側にいることが多いため、自分自身の体調管理やメンタルケアを怠りがちになります。
しかし、家族の方々が健康でいることは、患者さんをサポートする上で非常に重要です。
このすずかけサロンは、がん患者さん家族の皆様の交流ために作られたそうです。
お互いを支え合いながら、前向きに生活されるために、交流だけではなく勉強会も開催されているそうです。
微力ながら私にそのお手伝いができるならと、一緒に楽しい時間を過ごさせていただきました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
こんな私でお役に建てるなら、ぜひまたお目にかかりたいと思います。
項 目 | 内 容 |
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タイトル | がん患者会すずかけサロン5周年記念コンサート |
日 時 | 2013年6月4日(火)14:00~15:30 |
演 題 | 笑いのコンサート |
場 所 | 鳥取県倉吉市昭和町 鳥取県立厚生病院大会議室 |