今ある命を大切に一生懸命生きます!(中学校での講演)

「お父さんやお母さんに、勇気を出して感謝の言葉を伝えようと思いました」

「両親にもっと、『産んでよかった』と思われるような子になりたいと思った」

「当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないと思いました。今、こうしていられることが幸せだと思いました」

5月7日に米子市にある米子市日吉津村中学校組合立 箕蚊屋中学校で、生徒さんに向けて講演をやりました。これはそのときの受講された生徒さんの感想の言葉です。

私の中学時代は、体育館などに集合すると、とても騒々しくてしょっちゅう先生に叱られていたものですが、箕蚊屋中学の生徒さんは、しっかりと真剣に聴いているのがこちらに伝わってきました。

箕蚊屋中学校で講演する石川

数年前から、中学、高校の生徒さんにお話する機会が増えました。

最初の頃は、中学生にどこまで話したらいいのだろう、と内容についてかなり悩みました。
消防現場の凄まじさなど、あまり衝撃を与えるような話は控えたほうがよいのか、とためらうところもありました。

しかし、私自身の中学生時代のことを思い出すと、ビートルズを聴きまくったり、小説を多読したり、大人が鑑賞する内容を背伸びしつつも触れることで、多くのものを吸収しました。

豊かな感受性で、きっとたくさんのことを吸収してくれるのではないか、と思い、大人に話す内容にほぼ近いかたちで話すことにしました。

箕蚊屋中学校講演会の生徒の感想文

ほかにもこんなことを書いてくれていました。

「自分を支えてくれる人がいるのに、当たり前だと思っていて感謝を伝えていませんでした。『いてくれてありがとう』と伝えようと思います」

「今ある命を大切に、いっしょうけんめい生きていきたい」

「『ありがとう』と感謝を伝えたいし、言ってもらえる人間になりたいと思いました」

「人を笑顔にできる仕事に就きたいと思いました」

「ここまで幸せに生きてこれたことにもっと感謝をし、人に必要とされる、そんな人に私はなります」

それを読んでいて、目がウルウルとしてきました。
しっかりと聞いてくれたんだな。
たくさんのことを感じ取ってくれたんだな。
親のこと、友人のこと、将来の自分のこと、そして言葉や行動について、とても真剣に思いを綴ってくれていました。

箕蚊屋中学校での講演会の感想が掲載された学年通信
目次

3-3通信より

石川さんの消防士だった頃の経験から学ばれた、「命の大切さ」や「言葉の重み」、また「幸せとは?」ということについて中心にお話してい ただきました。
約1時間の講演でしたが、ギターの弾き語りやたくさんの写真、エピソードを交えた講演で、あっという間に時間が過ぎました。

私もお話を聞いて、何もない日常のありがたさを強く感じました。命がここにあり、皆さんと出会い、発見や感動など学び多き毎日を過ごすことができていることに、改めて感謝だなあ・・・と思いましたよ!

生徒さんの感想

「幸せとは、『自分が自分らしく、失敗したり後悔したりすることもあるけどあきらめず最後まで生き抜くこと』だと私はとらえました。
最後まで生き抜くためには、周りの人の支えや関わりが必要で、自分1人じゃないんだと感じました」

消防士として色んな現場に行った話の中に、自殺した人の話があ りそれが印象的でした。
言葉で人を死に追いやってしまうこともあり、冷たい言葉は言われた本人だけでなく、その家族や友人も悲しい思いをすると分かりました。
私は普段の会話で、この言葉で相手は傷つかないかなとかあまり考えていないので、気をつけ たいです。

「苦難を乗り越えてこそ、夢にたどりつくとわかったので、僕も簡単にあきらめたりせずに、最後までやりきろうと思いました!」

「『いてくれてありがとう』と私が思っている人はたくさんいるから、私も人からそう思ってもらえる人になりたいです。
私も、周りの人を幸せにできる人になりたいです。将来の夢はまだ決まっていないけど、人を笑顔にできる仕事に就きたいです。
そのために、今から色んなことに興味を持って、積極的に取り組もうと思いました」

「マイナスに考えれば、言葉も人生もマイナスになるんじゃないかなと思った。
だから、感謝や前向きな気持ちを持って生活したい。これは僕の一生の目標だけど、困っている人がいたらすかさず声をかけるようにする、ということを決めた」

「いつもと同じように過ごしている日々が、すべてお父さんやお母さん、友達などみんなのおかげで成り立っていて、そのどれもが当たり前ではなく幸せなんだと思った。
僕は家族みんなに『いてくれてありがとう』や『産んでくれてありがとう』と伝えてみたいです」

そんなふうに書いてくれた彼らは、きっと自分自身も、そして周囲の人も大切にしながら「夢」に向かって歩んでくれるに違いない、と思うと、またもや目がウルウルしてきます。
私自身も、感謝を忘れずにしっかりと思いを伝えて行きたいと思います。

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