建設会社さんの安全大会でお話をさせていただく機会が、年々増えてきました。
やわらかい話も、かたい話も織り交ぜてお話をさせていただいていますが、2017年6月16日の馬野建設株式会社様の安全大会では、
「心配ごとをなくすことで安全を」
というお話もさせていただきました。
今回の講演では、特に「交通安全」をテーマに、というご要望でしたので、交通事故のお話をさせていただきました。
私の講演の場合、事故事例をお話しても単なる事故の概要ではなく、負傷者の状態や、事故に至るきっかけについてもお話しました。
といいますのは、
交通事故の事故原因は、たとえば「一時不停止」とか「安全不確認」など行為としての原因が主にあげられますが、さらにその行為の原因は? というところは詳らかにはなりません。
救急隊員は、事故現場の詳細な調査をするわけではなく、負傷者の応急処置と搬送が仕事なのですが、病院に到着するまでずっと負傷者と一緒にいることになります。
道中、負傷した方がいろいろと話されることがあります。
「実は、心配事があって、気持ちがそっちにいってたんです」
「家を出る前に、家内と言い合いになって、カッとしたまま車を出したせいであんな事故になったんですわ」
というようなことを耳にすると、統計上の事故原因にはあがってこない、「心の原因」というものも、かなり多くあるようだと感じました。
ストレスが蓄積していたせいで、追い越されただけでカッとなったり、
心配事があったために、注意力が散漫になったり、
いろんなケースがありました。
普段からのストレス解消や、家庭や職場でのコミュニケーションを円滑にすることで、回避できた事故もたくさんあったはずです。
日頃から心配事やイライラをなくすために、ストレス解消法について今一度考え直してみることや、
会話によって意志の疎通をはかることが、結果として交通安全への効果的な取り組みになります。
悲惨な交通事故現場のエピソードをお話させていただくことで、少しでもリアルに感じていただけたら、とこの日も汗だくで話し、歌いました。
終了後、代表取締役社長の馬野様から、
「心に響きました」
というお言葉をいただきました。
項 目 | 内 容 |
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タイトル | 馬野建設株式会社安全大会 |
日 時 | 2017/6/16(金)13:30~15:00 |
演 題 | 「消防現場で学んだ安全意識と心の健康」 |
場 所 | 鳥取県倉吉市 鳥取県立倉吉未来中心 |
主 催 | 馬野建設株式会社 |