キャリアアップ講座で高校生に話した「一番大切なのは命」

「夢や目標は大切ですが、もっともっと大切なものがあります!」
ふたつの高校で、そんな話をしました。

自分に「夢」があると、人生が豊かになったり、楽しくなったりします。
「夢」を追いかけるために努力を重ねることが、人を大きく成長させてくれます。
しかし、長い人生では、挫折して「夢」を見失うこともあれば、「夢」を見たことを後悔するような時期を経験する人だって少なくありません。

また一方で、「夢」なんてとても持つ気持ちにもなれず、孤独を抱えて一日一日をつらい気持ちで過ごしている人もいます。
「夢」や「情熱」などのきらびやかな世界に背を向けて、ようやく呼吸を続けている人もいます。
「夢」に挫折したり、日々の無力感や孤独感に耐えられずに、死を選ぶ人もいます。

死を選択しないまでも、「死にたい」とSNSにつぶやくひとは少なくありません。

キャリアアドバイザーの先生から「是非に」と、担当しておられる2校での講演依頼をいただきました。

2019年11月に、鳥取県立倉吉東高等学校の定時制の生徒さん、そして12月には鳥取県立鳥取緑風高等学校の通信制の生徒さんにお話ししました。
鳥取緑風高校では、どうしても生徒が2日に分かれるので、聞けなかった生徒には録画して見せると言われましたが、録画じゃなく生だから伝わるメッセージがあると思い、2回めも行かせていただきました。

ちょっとレトロで熱くるしい私のオリジナルソングが、果たして若い世代の生徒さんの心に届くだろうか、と少し心配もしながら会場に入りました。
予想外に、アコースティックギターに関心をもってくれて、興味津々という感じで聞いてくれました。

悲しい自損行為現場の話しました。
感じやすい年頃の生徒さんが多いので、現場の具体的な状況は描写しないようにしました。

現場で感じた救急隊員の心の中の思いを、伝えました。
「かっこいい死に方や、楽そうな死に方、きれいな死に方なんてありません」
そんな話をする私を、生徒さん全員がじっと見つめていました。

救急搬送中に車内で意識が蘇り、号泣しながら抱き合って喜ぶ心中未遂の夫婦の話もしました。

つらくて、苦しくて、現実から逃げ出したくなってどうしようもない時期だってあるかもしれません。
でも、一番大切なのは「命」です。
生きていれば、またゆっくりでも心の傷を癒やしたり、エネルギーをためることができます。
元気になったら、そこから「夢」や「目標」に向かって歩みだせばいいんです。

そんな言葉に、しっかりと耳を傾けてくれているのがわかりました。
いろんな思いを経験して、通信制や定時制に通っている彼ら彼女らのエネルギーを感じながら話しました。
生徒さんの後ろの席で聞いている先生方の、真剣に耳を傾けているエネルギーが伝わってきました。

後日いただいたメッセージカードにも、
「命を大切にします」
「感謝を伝えます」

という言葉がたくさんありました。

そして、「歌がよかった」と書いてくれた人もたくさんいました。

何年先か、何十年先かに、心が苦しくてたまらない時期があったときに、今日の言葉を思い出してくれることを祈りながら学校を後にしました。

生徒のみんな、先生方、2020年、ともに楽しみながらがんばりましょう!!