完璧を目指さない子育て

保育所で子育の講演会で歌う石川達之

親にとっては、子どもは何ものにも代えがたい大切な存在です。 大切な存在だからこそ、精一杯のことをしてあげようと思うのが親心です。

精一杯やってあげようと思っているのに、忙しさでイライラして叱り過ぎてしまった
なかなか思い通りにしつけができない自分を責めてしまう

なんてこともあるのではないでしょうか。

しかし、どんなに万全を期しても完璧な子育てなど、神様ではない人間にできるはずもありません。

完璧を目指さないで、ほんのちょっといい加減くらいの方が、親にとっても子どもにとってもよいのかもしれません。

「大切な子どもに向き合うのに、いい加減なんてとんでもない!」
とおっしゃらずに、完璧を目指さない子育てについて考えてみませんか。

目次

完璧を目指すと親も子もつらくなる

ついつい無意識に完璧な子育てをしようとして、
ああするべきだった もっとこうするべきだった
あんなふうに言うべきではなかった

などなど、自分の至らなさを自分で糾弾してしまうこともあると思います。

しかし、完璧を求め過ぎるがために自分を責め、結果的に親として自信をなくしたり、ついつい気持ちが暗くなったりすると、逆に子どものためによくありません。

親はいつも輝くような存在でいて欲しいと、子どもは思っているはずです。

まずは親が元気でいることが、よい子育ての第一歩だと思います。

子育てに遅すぎるはない

「育て方を間違えたのかもしれません」

講演会のあと、そんな話をされるお母さんもいらっしゃいます。 でも、よく考えてみてください。完璧な子育てなんて存在しません。

親も子どもも個性はそれぞれ違いますから、やんちゃな子どももいれば、慎重な子どももいます。 子どもに大して同じ言葉かけをしても、子ども性格によってうまくいく場合もあれば、うまくいかない場合だってあるでしょう。

同様に、同じ出来事が起きても悲観する親もいれば、楽観的で動じない親もいます。

どんなに優秀な子育てをしているように見える家庭でも、外からはうかがい知ることのできない悩みや心配を抱えているものです。
どんな優秀な親であっても完全な親など存在しないように、完璧な子育ても存在しません。

人間は機械ではないので、感情というものがあります。どこか思い通りにならなかったり、後悔が残ったりするものです。
ですから、子ども◯歳になってしまったから手遅れだ、なんて考えないでください。

子どもが中学生になっていても、高校生になっていても「このことは伝えておきたい」と思うことは伝えてあげましょう。

幼い頃の接し方が間違っていたと気づけば、今の時点でできる限りのことをしてあげましょう。
決して、親である自分を否定などしないでくださいね。

いくら思春期で反応してくれなくても、こちらが真剣に愛情を持って伝えようとしていることは届いています。

子ども自身が、それを受け取ったことを表現するまでまだまだ年月が必要なだけです。

樹木が滋味豊かな土壌から養分を吸収するように、ゆっくりじっくり心の中に溜め込んでいるところなのです。

子どもが親を成長させてくれる

私たち夫婦のことを話させていただくと、完璧とはほど遠い子育てで、悩むことがとても多くありました。

時には育て方についての考え方の違いから、口論になることもありました。
でも、子ども達のことを真剣に考えていたことをお互いに知っています。

自分自身のこと以上に不安になり、こんな育て方で良いのかと苦しむことも何度もありました。
そのおかげで、いつも夫婦でたくさん話しました。

子育てという大事業をやり遂げる過程で、我慢強くもなり、深い愛情も持つことができ、沢山のことを学ぶことができました。

最初から完璧だったら、あっさりとした子育て時代を過ごして、あっさりした薄味の人間になっていたかもしれません。

子育てに疲れた時に気持ちが楽になった経験をこちらに書いています。
子育てに疲れたときには思い出そう

日本全国どこへでも講演に行きます

そんな話を、広島県福山市の手城保育所の講演会でさせていただきました。

私の住む鳥取県の湯梨浜町から車で3時間半かけて伺いました。片道3時間半かかり、日帰りなので、講演終了したらさらに3時間半かけて帰宅します。

この日、遊戯室で持参した音響機器の準備をし、音出し、声出しをしました。
講演の中で歌うオリジナルソングを1コーラスだけ歌いました。
会場の準備をされていた職員さんが、それを聞いて涙ぐんでおられました。

講演中は、保護者さんも職員さんも、多くの方が涙を拭いていました。

講演が終わり、職員さんが謝辞になりましたが、涙でしばらくお話できない状態でした。
講演の内容と、ご自分の子どもさんのことが重なってつい涙になったのでしょう。

終わった後も、参加された方々から「涙が止まらなかった」「歌詞が心に響いた」などなど、嬉しいお言葉をたくさんいただきました。

基本的に、お声をかけていただければ日本全国、ギターを背負って伺います。 北海道は飛行機で、熊本県には新幹線で行きましたが、中国5県と関西方面は基本車で行きます。

ぜひ、実際に生の歌声とともに講演を体験してください。

項 目内 容
タイトル手城保育所保護者会講演会
日 時2023年6月3日(土)
演 題「救急現場で学んだ子育ての原点  ~子育ては親育ち~」
場 所広島県福山市手城町 社会福祉法人福住会 手城保育所
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