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【社会福祉協議会職員研修】支える人が元気でいるためのストレス対策

「希望が持てて、もう少し頑張ろうと思える、元気が出る話をしてください」

講演依頼のお電話で、研修担当者の方からいただいたご要望です。

2019年5月24日、鳥取県東部地区社会福祉協議会職員連絡協議会の研修会で、講師を務めました。

演題は、「笑顔を増やして住みよいまちに」。

社会福祉協議会の仕事は幅広いですが、その先には、地域で暮らす人たちの安心や笑顔があります。

住民や施設利用者を支えるためには、まず、支える側の職員自身が心身の健康を保つことも大切です。

そこで今回は、人と接する仕事で受けるストレスや、その日の心と身体の状態に合った気分転換についてお話ししました。

地域を支える人にも、心の休息が必要

社会福祉協議会の職員は、地域住民や施設利用者など、さまざまな人と接する仕事をしています。

困っている人の話を聞き、必要な支援につなぎ、地域で安心して暮らせるように働いておられます。

職員の方が接することで、元気になる人がいる。

明るい気持ちになれる人がいる。

どの仕事も、地域の笑顔を増やすことにつながっているのではないかと思い、「笑顔を増やして住みよいまちに」という演題にしました。

私も講演を通して、悩みを抱えて参加された方が、来られたときより少しでも元気になって帰ってくださることを願っています。

仕事の内容は違っても、人と向き合い、その人の心を支えようとする点には、社会福祉協議会の皆さんと重なる部分があるように感じました。

人を支える仕事だからこそ、自分自身の心が疲れていることに気づきにくい場合があります。

「自分が弱音を吐くわけにはいかない」

「困っているのは自分ではなく、相談に来られた方だから」

そう考えて、つい自分の疲れを後回しにしてしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、自分の心や身体が疲れ切ったままでは、人と丁寧に向き合うことが難しくなります。

周りの人を元気にするためにも、まず自分の状態を知り、自分に合った方法で心を整えることが大切です。

消防の仕事で経験したストレス

救急車内の画像

私がかつて勤めていた消防も、さまざまなストレスを抱えやすい仕事でした。

悲惨な現場から受ける衝撃だけではありません。

ときには、理不尽なクレームを受けたり、現場で罵詈雑言を浴びせられたりすることもありました。

「なんで、こんなことまで言われなければならないんだ」

そう感じるようなこともありました。

つらい現場を経験したときだけでなく、理不尽な言葉を受けたときにも、自分の心を守らなければなりません。

社会福祉協議会の仕事について、私がすべて分かっているわけではありません。

それでも、人と接する仕事である以上、口には出さなくても、

「どうして、こんなことを言われなければならないのだろう」

と、つらくなるような場面もあるのではないかと思います。

人と接する仕事では、仕事だからと割り切れない言葉を受けることがあります。

その気持ちを無理に消そうとするのではなく、自分が傷ついていること、疲れていることに気づくことも大切です。

笑うことで、張り詰めた心を少し緩める

心が落ち込んでいるとき、何でもないことで笑い、ふっと気持ちが軽くなった経験はないでしょうか。

講演では、日常生活の中にある「楽しい」「面白い」「おかしい」と感じる出来事についてお話ししました。

忙しいと、目の前にある小さな面白さを見過ごしてしまいます。

いつもなら笑えることにも気づかず、心の余裕がなくなっていることがあります。

日頃から、面白いことを見つけるアンテナを少し立てておく。

無理に笑おうとするのではなく、自分が自然に笑えるものを大切にする。

それも、気持ちを切り替える一つの方法だと思います。

講演では、私自身が日常生活で見つけた面白い出来事をもとに作ったオリジナルソングも聞いていただきました。

会場に大きな笑いが起こりました。

私の話と歌をきっかけに、皆さんと一緒に笑う時間を持つことができました。

趣味まで頑張りすぎていませんか

「自分には趣味がない」

という人もいます。

しかし、よく考えてみると、本人が趣味だと思っていないだけで、楽しみにしていることや気分転換になっていることが見つかる場合があります。

一方で、自分ではストレス解消になっていると思っている趣味が、その日の状態によっては負担になることもあります。

たとえば、運動が好きな人にとって、身体を動かすことは気分転換になります。

けれども、すでに身体の疲れがたまっている日に、無理をして運動すれば、さらに疲労が重なることもあります。

趣味だからといって、いつでも同じように心を軽くしてくれるとは限りません。

大切なのは、

「今の自分の心と身体に、この趣味は合っているだろうか」

と、少し考えてみることです。

心身の状態に合わせて趣味を選ぶ

元気があり、人と会いたい日には、外へ出たり、誰かと一緒に楽しんだりする趣味が合うかもしれません。

身体が疲れている日には、体力をあまり使わず、自宅で一人でもできる趣味のほうが心を休められることがあります。

趣味を一つだけに絞らず、

  • 身体を動かして楽しめるもの
  • 疲れている日にもできるもの
  • 自宅で一人でも楽しめるもの
  • 誰かと一緒に楽しめるもの

というように、いくつか違う種類を持っておくと、その日の状態に合わせて選べます。

趣味は、人に褒めてもらうためにするものではありません。

上達しなければならないわけでも、目標を達成しなければならないわけでもありません。

頑張りすぎる人は、仕事だけでなく、趣味でも頑張りすぎてしまうことがあります。

楽しむために始めた趣味で、かえって疲れやストレスを増やしてしまわないように、自分の心と身体の声を確かめることが大切です。

いつも元気でいなければならないわけではない

地域の人を支える仕事をしているからといって、職員がいつも元気でいなければならないわけではありません。

つらい日もあります。

疲れて、誰とも話したくない日もあります。

いつも笑顔で対応できない自分を責める必要はありません。

大切なのは、自分の疲れに気づき、必要なときに休むことです。

笑えるものを見つける。

その日に合った趣味を選ぶ。

一人で抱え込まず、誰かに話す。

自分に合った方法で少しずつ心を整えることが、再び人と向き合う力につながっていくのだと思います。

支える人が元気でいるための職員研修

鳥取市社会福祉協議会講演会開始前

今回の講演では、社会福祉協議会の職員の皆さんへ、

まずは自分自身が心身ともに元気になって、周りの笑顔を増やしていきましょう

とお伝えしました。

自分を後回しにして、無理に元気を出すという意味ではありません。

自分の疲れに気づき、自分に合った方法で心を休める。

そのうえで、また目の前の人と向き合う。

それが、地域で暮らす人たちの安心や笑顔にもつながっていくのではないでしょうか。

研修会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

福祉職員向けの心の健康講演をお考えの方へ

社会福祉協議会、福祉施設、自治体、各種団体の職員研修で、支える側の心の健康、仕事上のストレスとの向き合い方、自分に合った気分転換についてお話ししています。

消防・救急現場で経験したことや、オリジナルソングの弾き語りを交え、堅苦しい説明だけではなく、笑いながら心の健康を考えられる講演を届けます。

詳しくは、心の健康講演会の内容をご覧ください。

講演についてのご相談は、お問い合わせページから承ります。

項目

内容

研修会名

鳥取県東部地区社会福祉協議会職員連絡協議会研修会

日時

2019年5月24日(金)14:40~15:50

演題

笑顔を増やして住みよいまちに

会場

鳥取市障害者福祉センター「さわやか会館」3階

所在地

鳥取県鳥取市富安

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