心の元気講演家 石川 達之ホームページ

コロナ禍

石川達之の人権講演会チラシ

コロナ禍だからこそ聞いてもらいたい人権講演会

収まりかけては、何度も感染拡大する新型コロナウイルスですが、長引くコロナ禍でコロナ差別や偏見からの人権侵害や器物損壊等の犯罪に関するニュースを、いまだに目にします。

鳥取県も、以前から人権教育に力を入れていたのに、感染者数ゼロの日が続いて、都会以上に過敏になり、コロナ差別などの事例をよく耳にするようになりました。

一部の確信犯を除いて、ほとんどの人が差別などの人権侵害は悪いことだと認識しているはずです。

それでも誹謗中傷や器物損壊などが起こるのは、不安が強すぎて、心の余裕を失ったということもあるようです。

このコロナ禍での出来事を教訓にして、自分だけは問題ないと考えずに、今一度人権意識を高めることを考える必要があると感じました。

国も自治体もコロナ差別を憂慮している

メディアは、今現在もオミクロン株の脅威を煽りたてるような報道を続けていますが、国や自治体は人権問題に危機感をいだき、注意を促しています。

不安を差別につなげちゃいけない
コロナ対策のつもりが過剰な反応になっていませんか?
気づこう、変えよう、そのひとこと
STOP!コロナ差別

(法務省ホームページより)

私の住んでいる鳥取県も昨年から「人権配慮に係る県民へメッセージ」を発信し、以前から施行されていた「鳥取県人権尊重の社会づくり条例」を改正しました。

私たちはウイルスと闘っています。皆が思いやりの気持ちを持ち、お互い「ただいま」「おかえり」と笑顔で言い合える人の輪を「地域」「家庭」「職場・学校」に広げていきましょう。

感染者や関係者に対する、心ない言動や誹謗中傷、詮索などの行為は、絶対にしないようにしましょう。

(鳥取県ホームページより

コロナ禍だからこそ講演会で私が心がけていること

石川の講演が始まる前の公民館

一昨年(2020年)は、ご依頼いただいた人権講演会の多くが中止になりましたが、昨年は何件か開催されました。
やはり「コロナ差別」についても話して欲しいというご要望がありました。

昨年12月に、鳥取市南人権福祉センターで人権講演会講師を務めました。

多くの方がコロナ疲れの日々を送っている状況なので、講演の中でお話する私が消防士時代の消防現場のエピソードも、厳選しました。

参加された方が、交通事故や災害現場の状況をリアルに感じることで、普段とは違う視点で日常を見つめ直していただきたいという思いで話しました。

事故や災害現場で活動することで感じた、自分の命の大切さ、家族の大切さ、人のつながりの大切さなどを伝えることで、優しさや思いやりの大切さを今まで以上に感じていただくために、歌も歌いました。

ジョークに笑い、消防現場のエピソードを聞いて涙を流す人。
講師の私も、参加された方々との一体感がとても嬉しく、ありがたく感じました。

この日、講演後に挨拶された所長さんは、
「今日は、石川さんのお話を聞いてあたたかくなった心のままお帰りいただこうと思いまして、長々と野暮な挨拶はしません」
とおっしゃってくださいました。

コロナ疲れを癒やし、人権意識を高めるお手伝いを、これからもどんどんやっていきたい、とあらためて思った講演でした。

初参加の皆さん、2015年の講演会に続き2度め参加の皆さん、ありがとうございました。
所長さんをはじめ、スタッフの皆さん、たいへんお世話になりました。

鳥取市南人権センターで石川が講師を務める講演会ポスター
項 目内 容
講演会タイトル鳥取市南人権センター人権講演会
日 時2021年12月11日(日)
演 題「泣いて笑って考えるコロナ禍での家族関係」
場 所鳥取県鳥取市八坂  鳥取市南人権福祉センター
お寺で歌う石川達之

感謝の源 お寺で講演

コロナ禍のこんな時期だからこそ、今まで以上に「感謝」の思いを持つことが大事になります。

不安や悩みで、心の余裕がなくなると、どうしても「感謝」の思いも薄らぎます。
「感謝」の思いが薄らぐと、自尊感情も低下します。
親しい人の顔を見て、話せることの幸せをあらためて思い知る日々ですね。

昨年(2020年)の12月18日(土)に、鳥取市鹿野町の浄土真宗のお寺「光輪寺」さんの仏壮・仏婦・若夫合同研修会の講師としてお招きいただきました。

鹿野町光輪寺本堂で歌う石川

久しぶりのお寺での講演ということで、とても楽しみにして早めに入らせていただきました。
前日に雪が降り、心配していたほどの積雪にならなくてホッとしました。

お経をお借りして「おつとめ」にも参加させていただきました。
お寺さんでの講演は、講師としてもとても穏やかな気持ちで歌い、話せるので、そこも楽しみなんです。

この日のテーマは「感謝」です。
感謝といえば仏様ですから、檀家の皆さんも日頃から感謝の多い生活を送っておられることだと思います。

これこそ「釈迦に説法」ではありますが、コロナ禍でストレスを感じる日々を送っておられるので、私の話と歌で、いつもとは違う角度から「感謝」について考えていただく時間にしたいと思っていました。

広い本堂で、アンコールも含めて約1時間半やらせていただきました。

開始時間より数時間前から大型ストーブが点火されていましたが、この日の気温はかなり低く、本堂は少し寒かったようです。それでも、予想以上に盛り上がっていただけたようで、安堵の思いで、終了後は参加された皆さんとともにご住職様からお茶をいただき、身も心もあったかくなりました。

鹿野町光輪寺本堂で歌う石川

参加された皆さんと一体になれた充実感で満たされながら帰途につきました。

つい先日、その会の役をされた方から、参加された方の感想をとりまとめたものをメールでいただきました。

・元気が出る講演でした。
・内容が良かった。
・「ありがとう」の気持ちを大切に生きていこうと思います。
・方言がすごく上手くてよく分った。
・父母、娘に感謝してもらえる親になりたい。
・良く笑った。
・免疫力がアップした。
・実話に基づいた話で、あっという間の時間だった。
・もっと多くの人が聞いた方が良い。
・方言が暖かいです。

アンケート内の「今後の研修会についての要望」欄には、

「石川達之さんの講演を希望」
と書かれた方もいらっしゃったとのことでした。
講師としては一番嬉しい言葉でした。

まだまだ先の読めないこの新型コロナウイルスの感染状況ですが、希望を失うことなく、前に向かって進む気持ちをさらに強くしていただきました。

ご住職様、役員の皆様、参加された皆様、本当にありがとうございました。

項 目内 容
講演会タイトル光輪寺 仏壮・仏婦・若夫合同研修会
日 時2021/12/18(土)13:30~15:30
演 題「ありがとうの言葉で幸せに生きる」
場 所鳥取県鳥取市鹿野町 光輪寺本堂
人権講演会で話す石川達之

コロナ禍を縫っての男女共同参画イベント

大切な人と会えない
親しい人と話せない

人とのつながりで得られる温かい心の交流が、以前のようにできなくなって、多くの人が閉塞感をいだき、中には大きな苦しみ、悲しみをかかえるようになった人も少なくありません。

新型コロナ感染状況が小康状態の2021年10月に、鳥取市の大丸で講演をやらせていただきました。

その時の様子を女と男とのハーモニーフェスタ実行委員会さんがパンフレットにされましたので、その紹介です。

コロナコロナで弱った心が元気になるようにと、男女共同参画の視点から家族関係についてお話し、歌いました。

距離をとっての座席設定でしたが、おかげさまでたくさんの参加をいただけたようで、とても嬉しく、久しぶりの講演なので熱が入りました。

今月(2月)に入って、主催された実行委員会さんが出された記録集を送っていただきました。

コロナ禍を縫うように、感染防止を徹底されながらいろいろな催しをされていました。
今はまたオミクロン株などと新種株が感染拡大していますが、一日も早く平常モードに戻って、地域の人や観光客の人など、心置きなくふれあうことができるようになってほしいものです。

●男女共同参画センター機関紙に掲載されました。詳しくは男女共同参画センター機関紙に掲載されましたで。

●当日の講演内容はコロナ疲れを癒やしましょう「心の元気講演会」で。

輝なんせ鳥取の表紙のアップ

男女共同参画センター機関紙に掲載されました

鳥取市男女共同参画センター機関紙「輝(き)なんせ鳥取」に、昨年10月に開催された「第28回ハーモニーフェスタ」での私の講演のことも掲載していただきました。

鳥取市男女共同参画センター機関紙「輝(き)なんせ鳥取」表紙
鳥取市男女共同参画センター機関紙「輝(き)なんせ鳥取」の「女と男とのハーモニーフェスタ」の紹介ページ

活動記録集にも掲載していただいていたのですが、さらに、ということでありがたいことです。

さらに「輝なんせ鳥取 講座四コマ集」という小冊子でも取り上げていただきました。

「女と男とのハーモニーフェスタ」の紹介イラスト

新型コロナ感染状況も、まだまだ予断を許さないという状況ですが、心を元気にするための講演を、さらに楽しく聞いていただけるように努力してまいります!!
新曲を鋭意制作しながら、お会いできる日を心待ちにしています。

●当日の講演内容はコロナ疲れを癒やしましょう「心の元気講演会」で。

●この日の講演の様子を女と男とのハーモニーフェスタ実 行 委員会さんがパンフレットにされました。詳しくはコロナ禍を縫っての男女共同参画イベントで。

講演で歌う石川達之

在宅介護の疲れを癒やしていただきたい

コロナ禍になって、遠方で生活している家族と会えないことが、とてもストレスになりました。

結婚式を延ばしに延ばして、けっきょくは結婚式も披露宴もやらずに、籍だけを入れた親戚もいます。

私の身近なところでは、親戚と会えないだけではなく、葬儀のやり方について身内同士で意見が分かれ、もめたという人もいました。
家族だけでいいじゃないかという意見、親戚は呼ばなきゃだめだろうという意見。

都会から帰ってくれば感染の心配があるから帰るな、と言われ、遺体に分かれを告げることもできない上に、まるでウイルスそのもののように言われたと傷ついたようです。

高齢者福祉施設に入居する親と会えないストレスを抱えていた人もいます。

また逆に、在宅で介護していて、コロナ禍で今まで以上にストレスを抱えてしまった人たちもいます。
いくら大切な家族だといっても、時にはほかの人と話して気を紛らわせたいと思いながら、高齢者に感染させてはいけないと引きこもり状態になってしまった人も多いのではないでしょうか。

私自身は在宅で介護をした経験はないのですが、日常生活に介護という仕事が加わる(あるいは主になる場合もあるかもしれません)ことは、想像するだけでたいへんだと思います。

平常時ならば受けることができた自治体のサービスも、感染対策のために受けられなくなっているケースもあると思います。

終了日程が皆目みとおせないこのコロナ禍の生活です。
ストレスが日々増大していることは、想像に難くありません。

鳥取県北栄町の社会協議会の方から、講演依頼のお電話をいただいたとき、そんな話も伺いました。

例年の行事は、日頃の介護のストレス解消に旅行に出かけられていたそうですが、このコロナ禍なので講演に切り替えられることになったそうです。

「日頃の慰労と心身のリフレッシュができる内容でお願いします」

とのご依頼だったので、90分の時間内でふだんより多めに歌を入れました。

コロナ禍でも一人でできるストレス解消に有効なストレス解消法についてお話をしました。

在宅介護者講演会で歌う石川

さらに、セルフケアで解消できないストレスは、
家族との会話
知人・友人との会話
など、人と話すことで解消できることがわかっています。

近年、毎年日本のあちらこちらで起こる災害で、いわゆる「惨事ストレス」といわれるストレス反応もクローズアップされるようになりました。

そんな日常生活以上にストレス度が高くなる状態にも、「家族との会話」や「知人・友人との会話」が効果的だと言われています。

なかなかリアルで会う機会がもてない場合は、スマホのビデオ通話でも、普通の電話でもいいですから、話すことを意識したいものです。

90分のあいだ、たくさん笑って、そして泣いていただきました。

終わったあとも、何人かの方が話しかけてこられ、感想を述べられました。

話しながら涙を浮かべられた方もいらっしゃいました。

リフレッシュしてご家庭に帰っていただけていたら、私は最高に幸せです。

今回は人数限定で、大きな部屋でかなり距離を取った椅子の設定でしたが、早くたくさんの方が集まれるようになり、大きな声で語り合いながら聞いていただける状況になることを記念しております。

北栄町在宅介護者の集いのチラシ

項 目内 容
講演会タイトル令和3年度第一回在宅介護者の集い
日 時2021年10月11日(月)10:00~11:30
演 題「しゃべって泣いて笑って免疫力アップ」
場 所鳥取県東伯郡北栄町 北栄町社会福祉センター
男女共同参画講演会で話す石川達之

コロナ疲れを癒やしましょう「心の元気講演会」

昨年、新型コロナウイルスの感染が拡大しはじめたころ、まさかこんなに長引くとは思わなかったという方も多いのではないかと思います。
私もそうでした。

私の住む鳥取県は、都市部のような緊急事態宣言も、まん延防止等重点措置も適応されませんでしたが、県民の心は感染に怯え、緊急事態宣言下の都市部の住民とかわらないくらいの自粛生活がつづいています。

今まで地域のつながりで話し合っていた人たちと会う時間も減り、親戚縁者とも会えず、お出かけする機会もなくなり、日常的にストレスがどんどん蓄積する状態なので、最近は少しずつ私への講演依頼が復活してきました。

「コロナ、コロナでみなさんの気持ちがふさいでいますから、心が元気になるお話をお願いします」
「コロナ禍でも心が元気になるためにできることを話してください」

そんなお電話をいくつかいただきました。

メンタルヘルス的にも、人と話す時間が持てなくなると、蓄積したストレスが解消されづらくなります。昨年は「リモート飲み会」とか「リモート女子会」という言葉が流行りましたが、今年に入るといつのまにかあまり聞かなくなりましたね。

コロナをきかっけに発見したリモートの良さもありますが、リアルに会って話せることの嬉しさや楽しさには遠く及ぶものではないようです。
講演やライブが再開されるようになって、あらためて生の良さを味わった方も多いのではないでしょうか。

鳥取市男女共同参画のイベントであるハーモニーフェスタ講演会で話す石川

10月3日(日)には、鳥取市にある鳥取大丸の5階を会場に、鳥取市男女共同参画のイベントであるハーモニーフェスタが開催されました。
私は90分の講演を担当しました。

やはりコロナ禍ということで、間隔をあけるために定員をかなり少なめに限定しての開催でしたが、ありがたいことに問い合わせの連絡がとても多かったそうです。

私の講演は単にしゃべるだけではなく、歌も歌うのでなおさら参加者さんと距離を取り、フェイスガードをつけ、さらに私の前面には飛沫防止のビニールシートが張られていました。

コロナ禍だからこそ、ストレスを蓄積しないために笑って泣きましょう。
ストレス解消になる感情は「笑い」「泣く」ことだけだといわれています。

笑いテーマの歌では、予想以上の笑いが起こりました。
悲しい出来事を乗り越えた話や、救急現場での実話に、涙を拭いていました。

鳥取市男女共同参画のイベントであるハーモニーフェスタ講演会で話す石川

感染対策した上で人と話し、心を動かせることの幸せを、私も感じさせていただきました。

終わったあとは、笑顔で話しかけられる方、涙で目をうるませながら話しかけられる方、さまざまでした。

一日も早く会いたい人に会って、直に話せる日々が戻ることを祈りながらお話をさせていただきました。

●この日の講演の様子を女と男とのハーモニーフェスタ実 行 委員会さんがパンフレットにされました。
詳しくはコロナ禍を縫っての男女共同参画イベントで。

●男女共同参画センター機関紙に掲載されました。
詳しくは男女共同参画センター機関紙に掲載されましたで。

項 目内 容
講演会タイトル第28回女と男のハーモニーフェスタ
日 時2021/10/3(日)13:30~15:00
演 題泣いて笑って考えるコロナ禍での家族関係
場 所鳥 取県鳥取市 鳥取大丸5階
主 催女と男とのハーモニーフェスタ実 行 委員会
井原市講演ステージで歌う石川

やってみてわかったコロナ禍での心の健康講演会の大切さ

2020年8月29日金曜日、岡山県井原市で心の健康講演会が開催され、講師を務めさせていただきました。

新型コロナウイルス感染症対策を実施しての講演会でしたが、感染者が発生することもなく、無事に開催できました。

開催日から今日で17日が経過していますが、感染者や濃厚接触者の発生情報は来ておりません。
私自身もスマホに新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) を入れていますが、もちろん
「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されています。

当日実際に行われた感染症対策と、講演者として講演を実施することで感じたこと気づいたことを書きたいと思います。

コロナ禍のこんな時期だからこそ開催したい

アクティブライフ井原メルヘンホールの入口外観
会場のアクティブライフ井原

最初に講演依頼の連絡をいただいたのは、昨年の新型コロナの存在などまったく知らなかった時期でした。

岡山県井原市の健康医療課の方が、私のホームページを見て「感動しました」とご依頼メールをいただきました。
健康医療課と教員委員会とのタイアップで、実行委員会で運営しているとのことでした。

3月に入ると、私がご依頼をいただいていた他の講演会の主催者さんから、次々と中止の連絡が入るようになりました。
「井原市の講演会も、近いうちに中止の連絡が入るんだろうな」と、諦めていました。

ところが、4月になっても中止の連絡はありませんでした。
4月末に「5月下旬に実行委員会で方針を決定します」と連絡をいただきました。
担当者さんとのメールでのやりとりの中で「こんな時期だからこそやりたいですね」と話し合っていました。

テレビでは連日早朝から深夜まで、ニュースからバラエティ番組まで新型コロナウイルス関連の情報が飛び交う状態となりました。

「5月には開催する方向で進めているが、会場の使用方法や参加人員をどうするかはまだ明確にはなっていない」旨の連絡をいただきました。
担当者さんをはじめ実行委委員会のみなさんが、情報を収集し、検討されている様子が伝わってきました。

講演会場の感染症対策

メルヘンホール入口の受付
メルヘンホール入口での講演受付

講演会は13時受付、13時30分スタートで、リハーサルもあるため朝9時半から入りました。

当日の新型コロナウイルス感染対策は、

・検温

・マスクの着用の徹底

・手指消毒の実施

・受付での密集対策

会場入口を覗いてみると、すでに受付の準備は完了していました。
参加者が一箇所に滞留しないように、名前のあいうえお順で5つのテーブルで分けて受付できるように準備されていました。

・参加者の連絡先の記録
講演参加申込みは、開催日の2周間前が締め切りになっていて、電話またはFAXでの申込みなっているため、住所氏名は事前に記録されることになっていました。
もしもの事態でも即座に連絡を取ることができていました。

・席の離隔距離の確保
ホールの席数を半数以上に減らし、参加者同士が隣り合わないように徹底してありました。

・講演者と客席との距離の確保
ステージと最前列の客席との距離もかなりある上、講演者である私の立ち位置も客席から離して設定されていました。

・会場の換気
猛暑の昼下がりと強烈に暑い日でしたが、会場のすべての出入り口は開放され、常時換気されていました。

当然のことですが、講演会スタッフの皆様、ホールのスタッフさん、マスク着用は徹底されおり、私自身もステージ上でのリハーサル、本番以外はマスク着用で過ごしました。

演をやって気づいたこと、感じたこと

講演ステージで歌う石川

やっぱりライブ感は失いたくない

私にとっては半年ぶりの講演となりました。
久しぶりの講演で感じたことは、
「生(ライブ)はいい!」ということでした。

テレビのバラエティー番組でよく芸人さんが言われるように、客席の反応がダイレクトに感じられることで、こちらも語りのニュアンスや歌への没入感も違ってきます。

講演を聞きながら涙を拭かれる様子や、しんみりと耳を澄ましていらっしゃる姿を見ながら話したり歌ったりすることで、感動が共有できているなあ、と肌で感じることができます。

ロックのライブみたいにシャウトしながらコールアンドレスポンスするわけではありませんが、表情や反応でのコールアンドレスポンスがあるわけです。
講演者としてやり甲斐を感じる瞬間なんですね。

自室からリモートでやるのと違って、会場の素晴らしい音響でしゃべったり歌ったりすることで、いつも以上にいい声が出せている、いいパフォーマンスができていると感じることができました。

手話通訳さんや要約筆記担当者さんにも、終了後にご挨拶させていただきました。
一緒に講演会を作り上げているんだという気持ちが、参加された皆さんにも伝わっていたと思います。

井原市のスタッフを務めていただいた皆さんが感じのいい方ばかりで、早い時間から入った私へのお心遣いに、頭が下がる思いと、こうやって実際にやって来て言葉を交わすから達成感もひとしおなんだと、あらためて感じました。

アンケートでわかったコロナ禍だからこそ必要な心の健康講演会

井原市から届いた講演アンケートの感想

担当者さんから送っていただいたアンケートを読んでいて、思わず胸にグッとくるものがありました。
その中のいくつかをご紹介します。(プライバシーの問題がありますので部分的にご紹介します)

・心が癒やされました。ありがとうございました。(60代女性)

・自分が元気になって、周りの笑顔を増やす。実際にやってみようと思いました。

・今、家のこと、仕事、親のことで大変な時期になってきて(略)心に染みた。自分にもやさしい言葉をかけていいんだ。(50代女性)

・ご自身の実体験からのお話で、心に響きました。
ついつい「がんばれ」と言い過ぎてしまい、共感を忘れていることに気付かされました。
一日を生きることに必死な友にかけてあげる言葉・・・私にできる支えをしていきたいです。(50代女性)

・今日の講座ほど、心打たれた、心に残る講座はありませんでした。
特に最後の歌は、このコロナの時に東京にいる孫、◯◯にいる娘を思い出し、胸が熱くなりました。本当にありがとうございました。(60代女性)

毎日毎日、朝から晩までテレビからはコロナの話題が続きます。
ただでさえストレスの多い現代を生きている私たちなのに、不安と恐怖を毎日感じ、つのらせています。
親しい人と会って楽しい会話することさえもためらわれ、病気の家族や友人を見舞うこともできないでいます。
今まで普通だと考えていた親しい人との交わりが、これほど尊いものだったことに気付かされる日々です。

今できる手段を用いて、大切な人とつながることや、感染症対策をしっかりして出かけることがとても大切だと思います。
そんな気力さえもなくしてしまう人が多くなっている今こそ、心の健康講演会で
あなたは一人じゃない
あなたは大切な存在
心が疲れた休もう

そんな普段ならば当たり前だと感じることを、心に響く言葉で伝えていくことが、今こそ、これからこそ必要なことだと強く感じた講演会でした。

岡山県井原市の皆様、ありがとうございました。

石川が講師を務めた心の健康講演チラシ
項 目内 容
講演会タイトル令和2年度くらしと人権講座(第1回) こころの健康講演会
日 時令和2年8月29日(土) 13:30~15:00
演 題「救急現場が教えてくれた命の重さ」 ~心を支える言葉の力~
場 所岡山県井原市七日市町12−1 アクティブライフ井原 メルヘンホール
主 催岡山県井原市役所 健康医療課
災害時の非常持出し袋

コロナ禍中での避難について調べてみた

先日、コロナ禍中での避難についてのニュースを見ました。

私自身は、今まで一度も、町が指定している避難所に避難したことがありません。
2016年に鳥取県中部地震を体験しましたが、昼間に起きた地震で、私は仕事で出かけていました。

とはいっても、災害に対して無関心でいるわけにはいきません。
一応、元消防士で現職の頃には、土砂崩れの現場に救助出動したり、非番の日にボランティアで復旧作業を手伝ったこともあり、災害現場の悲惨さを目にしたことは何度もあります。
防災士の資格も持っているので、「もしもの時に備えておかなければ」という防災意識をあらためてしっかりと持っていないといけないと再認識しています。

避難勧告が出たら、空振りで終わってもいいから避難しなくてはいけない、と考えています。
しかし、このコロナ禍の中で避難所に避難することは、3密(密閉・密集・密接)の真っただ中に飛び込むことになるんじゃないか、と心配になります。

おそらく、このタイトルでここまで読み進めていただいたということは、あなたも同じような思いをお持ちなのではないでしょうか。

テレビニュースでは、いまいちどうしていいのかわからなかったので、いくつかの自治体のホームページをめぐりました。
残念ながら自治体のホームページの多くは、欲しい情報が探しにくいですね。
「なんだ、そんなのニュースで見て知ってるよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そのあたりの情報を私なりにまとめてお伝えしたいと思います。

コロナ禍となってからの避難で特に強調されている点は、

手ぶらで避難所に行くのではなく、感染防止グッズを持参すること
在宅避難、分散避難、避難所避難かを慎重に判断すること

主にこの2点です。

避難所には感染対策グッズを持って行く

マスクと手指消毒薬

私自身は避難しなかった鳥取県中部地震のとき、避難所には主に高齢者の方が避難されていました。
地震の規模や時間帯によっては、かなりたくさんの高齢者が同じ空間で長時間過ごすことになります。

各自治体は、3密にならないように避難所の数を増やす方向に進んでいるようです。
たとえば学校の体育館だけではなく、教室も開放して相互に距離をとるなど、いろいろと考えられているようです。

自治体によっては違いがあります。
私の住む鳥取県では、
各市町村では、避難所の十分な換気やスペースの確保等の準備を進めております
とあります。
町のホームページを確認してみましたが、コロナ感染対策での避難所対応についてはまだなんの情報も掲載されていません(2020年5月24日現在)。

避難するときは何に気をつければいいか

今までの避難所への避難について言われていなかった感染対策グッズを持参することがあげられています。

マスク
手洗石けん
アルコール手指消毒液
体温計
使い捨て手袋
ペーパータオル
除菌シート

(松山市ホームページ)

これ、ちょっと意外でした。
個人の家庭では、消毒液とかマスクとか蓄えがなくなっている家庭が多いので、自治体がマスクや消毒液は容易してくれるんだろうなあ、となんとなく思っていました。
体温計にいたっては、行政担当者が額でピッと検温してくれるだろうと思っていました。

しかし、考えてみれば災害時であれば安否確認や怪我人の対応など、てんてこ舞いになりますよね。
自分の体調管理は自分でやらないといけなくなりますよね。

高齢者の方や、持病のある人などは特に体調管理が重要になりますから、日に何度も検温するためにも忘れずに持参してください、ということなんですね。

避難所への避難以外の選択肢を考えておく

ハザードマップ検索サイト

私の住む町の防災マップでは、避難場所に避難することを前提にしています。
「避難場所へ行くことが困難な場合は、安全な場所に避難してください」と記載されています。

自治体によっては「避難所以外に避難することも選択肢に入れておく」ということが、実は数年前から言われていたようですが、今回のコロナの件からはなおさら重要になりました。

今までも、避難所に行かずに車中泊を選ぶ人もいました。
あえて自宅にとどまる人もいました。
ペットを連れて避難所に行けない人や、プライバシーの問題などから自宅や車中泊を選ぶ人もいたと思います。
そして、今回のこのコロナ件での3密を避けるという目的から、あえて避難所への避難以外も選択肢に入れて考える必要があるようです。

地震、洪水、津波、土砂崩れなど、災害の種類によって安全性が確保されている場所を、それぞれ考えておく必要がありますね。

他県のホームページをいろいろと見ていくと、在宅避難か避難所避難かを慎重に判断しましょう、と記載されている自治体が多くなっています。
「避難所避難」はわかりますが、「在宅避難」って言葉そのものの意味はわかるものの、
避難=避難所という考えがしみついているので、ピンときませんでした。

在宅避難とは、自宅の安全性が確保されている場合は、自宅に留まるということです。

分散避難とは、親戚や知人宅、テント泊、車中泊など自治体が指定した避難所以外に避難することです。

実家の高齢な父をどこに避難させるか

災害で通行止めになった道路

私の住んでいる町内に実家があって、今年96歳になる父が兄家族と一緒に住んでいます。

深刻な持病もなく、元気そのものですが、コロナ感染リスクがとても高い年齢です。
避難所に連れて行くことが命取りになるリスクは、どうしても高いです。
在宅避難を選ぶとしても、私のうち、あるいは息子の住んでいるマンション3階の部屋、父の兄弟である叔父や叔母の家など、災害の種類によって選択する必要があります。

津波被害の経験の土地柄ではありますが、もしものときにはどこの家が標高が高い土地に建っているか、河川から離れているかなどを調べ、家族で話し合わなければなりません。

もうひとつ大きなハードルがあります。
それはガンコな父が、素直に自宅を離れることを承諾するか、という点です。
避難勧告の放送を聞いてから説得していたのでは、口論に発展し、親子関係に亀裂が入るおそれすらあります。
そうなるとなおさら事前に父の了承を得ておく必要があります。
かなり難題ですが、命にはかえられません。

自治体の指定する避難所は安全か?

避難場所になる体育館

現在は、どこの市区町村もハザードマップが作成されています。

我が町も、全戸に配布されています。
ところが、町内在住の知人に「開いてみた?」とたずねても、ほぼ誰も目を通していませんでした。

同じ地図上に、洪水などによる浸水想定区域、土砂災害警戒区域、津波浸水想定区域の3種が色分け、色線で分けてあります。
しかし、ルーペを使わないと判断できないほど小さく、色分けも微妙な違いなので入りくんだ土地は判断するのがかなり難しいようです。
高齢者が見て判断基準にすることは、困難だと思われます。

やはり、地域で話し合ったり、自治体の防災担当に直接たずねたりということが必要になります。

ほぼ平野部に住んでいるので、高台の存在自体が近くにないのですが、ハザードマップを見れば、我が家の直近の指定緊急避難場所に指定してあるのが地元公民館です。

しかし、我が家より標高の高いところにあるんですが、海に近くなります。
津波の心配があるときは、まっさきに選択肢から排除しなくてはなりません。

そんなふうに避難場所も、状況によって選択しなくてはならなくなります。

「災害・防災の心理学(木村玲欧 著)」の中にも、
「避難3原則」の1番目に、
想定にとらわれるなとあります。

東日本大震災のとき、想定にとらわれてしまったがゆえに、尊い命を失った人が大勢いたことを、具体的に挙げられています。

「人が死なない防災(片田敏孝 著)」にも、

「想定にとらわれるな」
「ハザードマップを信じるな」

とあります。

東日本大震災の津波は、当時のハザードマップの想定をはるかに越えていて、浸水想定区域外にいた大勢の人が亡くなってしまったことを挙げられています。
そいう目線で、ハザードマップも、あくまで判断材料として参考にするという考え方でなければならないということですね。

自分の住んでいる場所が、海抜何メーターに位置するのか、避難場所は何メーターくらいなのか、どれくらいの危険度が想定されているかなど、基本的なことを知るにはハザードマップを見るのが一番便利です。

紙モノで配布されていなかったり、紛失されたりしたときは、どこの自治体もホームページに掲載されいますので、ネット検索して確認してください。

まとめ

コロナ感染の心配がなくなるまでは、避難するときには、非常持出し袋に感染対策グッズを入れて避難。

高齢者の家族がいる家庭では、在宅避難、分散避難について事前に相談しておく。

特にコロナ感染対策ではありませんが、これも重要です。
ハザードマップで現状や想定を把握し、過信はしない。

なにかのきっかけがないと、自治体のホームページで災害対策などを確認することはないと思います。
しかし、災害も新型コロナも想定することが難しい対象ですので、これを機会にいろいろと家族で話し合ってみることは大切ですね。

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