心の元気講演家 石川 達之ホームページ

命の大切さ

用瀬小学校の講演写真

子どもにも聞いて欲しい人権の話

2019年9月20日は、鳥取市用瀬人権文化センターと鳥取市立用瀬小学校共催の人権講演会でお話しました。

スクリーンに映された画像を指さしながら、隣のクラスメートと顔を見合わせてははじけるように笑う様子を見ながら、講師の私自身の体にも楽しさが満ちてきました。

「子どもと大人と一緒に人権について考えてもらう機会にしたい」というご依頼を、用瀬小学校の人権講演会担当の先生からいただいたときには、正直言うと「さて、どうしたものか」と心の中でつぶやきました。

今までも保育園から高校まで、たくさんの人権講演会でお話する機会をいただいてきました。
以前は、ほとんどが保護者と先生が対象の講演がほとんどでした。
ところが、数年前から生徒を対象に、生徒と保護者と一緒に、というご要望が多くなりました。

その背景には、SNSで「死にたい」「一緒に死んでくれる人いませんか?」というようなメッセージを発信する子どもたちや学生たちが多いという報道に、お父さんお母さん、先生方も不安になっていたということがあったようです。

人権参観日に、生徒と保護者、先生も一緒に講演を聞くというスタイルが多くなりました。

一番悩ましかったのは、小学生にも大人にも関心を持ってもらいながら、しっかりとメッセージを伝えるにはどうしたらいいのか、ということでした。
今まで小学生の高学年と保護者に、というケースは何度かありました。

しかし、今回は1年生から6年生までです。
笑いのツボも違えば、救急現場のエピソードもかなり気をつかいながら話さなければなりません。

鳥取市用瀬人権文化センターと鳥取市立用瀬小学校共催の人権講演会会場の体育館
講演前の体育館

講演が始まってみると、大人も生徒たちも大爆笑してくれました。

救急や火災の現場での体験を通して感じた「命の大切さ」について話しました。
保護者の皆さんにも、子育てで大切なこと、人権の大切なことをお伝えしました。

今日の講演会の話をきっかけに、うちに帰ってから、親子のたくさんの会話が生まれてくれたらいいな、という思いで歌もうたいました。

大切な子どもがいてくれる
お父さんやお母さんがそばにいてくれる

それが当たり前の日常であっても、「嬉しいな」「楽しいな」「いとおしいな」という気持ちを忘れずに大切にしてもらいたいという気持ちをこめてオリジナルソングを歌いました。

鳥取市用瀬人権文化センター主催人権講演会のアンケート結果

涙を流しているお母さん方もいらっしゃいました。
うちに帰ってから子どもさんを、いっぱいいっぱいハグしてもらいたなあ、と思いながら歌いました。

後日いただいた感想文には、

「子どもたちの心を一気につかまれましたね」
「生きること、命の大切さをあらためて深く考える機会になりました」
「子どもたちにも分かりやすく、とても集中して聞いていました」
「家庭で子どもと一緒に今日の内容を話してみます」

と、とても嬉しいことを書いていただきました。

「歌がおもしろかった」だけではなく、メッセージをしっかりと受け取っていただけたことが、とても嬉しかったですね。

これからも、全国の小さい子どもたちにも、大人たちにも、メッセージを届けていたきたいと、あらためて思いました。

鳥取市用瀬人権文化センターでの人権講演会の様子を掲載したチラシ
項 目内 容
講演会タイトル第1部演題「命を大切に心を元気にするおはなし」 第2部演題「元気で心穏やかに生活するために」
日 時2019年9月20日(金)14:30~16:00
演 題
場 所 鳥取県用瀬町用瀬 鳥取市用瀬人権文化センター
主 催鳥取市用瀬人権文化センター
minokaya03

今ある命を大切に一生懸命生きます!(中学校での講演)

「お父さんやお母さんに、勇気を出して感謝の言葉を伝えようと思いました」

「両親にもっと、『産んでよかった』と思われるような子になりたいと思った」

「当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないと思いました。今、こうしていられることが幸せだと思いました」

5月7日に米子市にある米子市日吉津村中学校組合立 箕蚊屋中学校で、生徒さんに向けて講演をやりました。これはそのときの受講された生徒さんの感想の言葉です。

私の中学時代は、体育館などに集合すると、とても騒々しくてしょっちゅう先生に叱られていたものですが、箕蚊屋中学の生徒さんは、しっかりと真剣に聴いているのがこちらに伝わってきました。

箕蚊屋中学校で講演する石川

数年前から、中学、高校の生徒さんにお話する機会が増えました。

最初の頃は、中学生にどこまで話したらいいのだろう、と内容についてかなり悩みました。
消防現場の凄まじさなど、あまり衝撃を与えるような話は控えたほうがよいのか、とためらうところもありました。

しかし、私自身の中学生時代のことを思い出すと、ビートルズを聴きまくったり、小説を多読したり、大人が鑑賞する内容を背伸びしつつも触れることで、多くのものを吸収しました。

豊かな感受性で、きっとたくさんのことを吸収してくれるのではないか、と思い、大人に話す内容にほぼ近いかたちで話すことにしました。

箕蚊屋中学校講演会の生徒の感想文

ほかにもこんなことを書いてくれていました。

「自分を支えてくれる人がいるのに、当たり前だと思っていて感謝を伝えていませんでした。『いてくれてありがとう』と伝えようと思います」

「今ある命を大切に、いっしょうけんめい生きていきたい」

「『ありがとう』と感謝を伝えたいし、言ってもらえる人間になりたいと思いました」

「人を笑顔にできる仕事に就きたいと思いました」

「ここまで幸せに生きてこれたことにもっと感謝をし、人に必要とされる、そんな人に私はなります」

それを読んでいて、目がウルウルとしてきました。
しっかりと聞いてくれたんだな。
たくさんのことを感じ取ってくれたんだな。
親のこと、友人のこと、将来の自分のこと、そして言葉や行動について、とても真剣に思いを綴ってくれていました。

箕蚊屋中学校での講演会の感想が掲載された学年通信

3-3通信より

石川さんの消防士だった頃の経験から学ばれた、「命の大切さ」や「言葉の重み」、また「幸せとは?」ということについて中心にお話してい ただきました。
約1時間の講演でしたが、ギターの弾き語りやたくさんの写真、エピソードを交えた講演で、あっという間に時間が過ぎました。

私もお話を聞いて、何もない日常のありがたさを強く感じました。命がここにあり、皆さんと出会い、発見や感動など学び多き毎日を過ごすことができていることに、改めて感謝だなあ・・・と思いましたよ!

生徒さんの感想

「幸せとは、『自分が自分らしく、失敗したり後悔したりすることもあるけどあきらめず最後まで生き抜くこと』だと私はとらえました。
最後まで生き抜くためには、周りの人の支えや関わりが必要で、自分1人じゃないんだと感じました」

消防士として色んな現場に行った話の中に、自殺した人の話があ りそれが印象的でした。
言葉で人を死に追いやってしまうこともあり、冷たい言葉は言われた本人だけでなく、その家族や友人も悲しい思いをすると分かりました。
私は普段の会話で、この言葉で相手は傷つかないかなとかあまり考えていないので、気をつけ たいです。

「苦難を乗り越えてこそ、夢にたどりつくとわかったので、僕も簡単にあきらめたりせずに、最後までやりきろうと思いました!」

「『いてくれてありがとう』と私が思っている人はたくさんいるから、私も人からそう思ってもらえる人になりたいです。
私も、周りの人を幸せにできる人になりたいです。将来の夢はまだ決まっていないけど、人を笑顔にできる仕事に就きたいです。
そのために、今から色んなことに興味を持って、積極的に取り組もうと思いました」

「マイナスに考えれば、言葉も人生もマイナスになるんじゃないかなと思った。
だから、感謝や前向きな気持ちを持って生活したい。これは僕の一生の目標だけど、困っている人がいたらすかさず声をかけるようにする、ということを決めた」

「いつもと同じように過ごしている日々が、すべてお父さんやお母さん、友達などみんなのおかげで成り立っていて、そのどれもが当たり前ではなく幸せなんだと思った。
僕は家族みんなに『いてくれてありがとう』や『産んでくれてありがとう』と伝えてみたいです」

そんなふうに書いてくれた彼らは、きっと自分自身も、そして周囲の人も大切にしながら「夢」に向かって歩んでくれるに違いない、と思うと、またもや目がウルウルしてきます。
私自身も、感謝を忘れずにしっかりと思いを伝えて行きたいと思います。

上部へスクロール