青果物PRソング制作発表

NHKニュースで紹介されたJA鳥取中央で歌う石川達之

「実は、歌を作ってもらいたいんです」

そんなふうに電話でいきなり楽曲制作の依頼を受けることが、今まで何度かありました。

今回は、
「はあ、なんの歌をでしょうか?」
とたずねたところ、予想外の答えが返ってきました。

スイカ白ネギブロッコリーと らっきょ と ねばりっこ(長芋の一種)の歌です」

今まで「交通安全の歌を」とか、「校歌に曲をつけて欲しい」という依頼はありましたが、
6つのテーマを1曲にして欲しいという依頼は初めてでした。

初めてのチャレンジがその日から始まりました。

目次

ご依頼主はJA鳥取中央さん

楽曲制作のご依頼主はJA鳥取中央さんでした。

2021年3月12日(金)に鳥取県倉吉市のJA鳥取中央本所特別会議室にて開催される「令和3年度 青果物販売取引web会議」で発表したいという主旨でした。

毎年3月に、生産部役員、全国の指定卸売市場担当者、行政、JA関係者ら約100人が参加しての販売拡大についての会議が行われているそうです。

ところが、コロナ禍で昨年は中止されました。
今年はリモートで東京・大阪・京都・広島の市場関係者とつないで会議をやることになったそうです。

どうせやるなら、メディアを通して一般の方にもPRするのがいいじゃないかということになり、オリジナル青果物PRソングを目玉にしようという流れになったそうです。

令和2年度の97億円の売上を、令和3年度は101億円が目標だそうです。

それを聞いて、責任の重大さに気づきました。

「令和3年度 青果物販売取引web会議」で歌う石川
NHK夕方のニュース

困難を極めた楽曲制作

以前、「梨のうた」という曲の作詞をしました。

梨のビジュアル、味、育つ過程、梨に対する思いなど、1曲の中にいろいろと詰め込みました。

しかし、今度は6つのテーマを1曲にするという難題なのです。
作物ひとつを歌にするにも、味、ビジュアル、栄養価、育つ環境や季節など、いろんな側面があります。

1つの作物をじっくり描写していたら20分くらいの長尺な曲になってしまい、最後まで聞いてもらうことが困難になってしまいます。

しかも、梨に関してだけは、かつて実家が生産農家で、私自身も子供の頃から手伝いをしていたので、生産過程を熟知していましたが、他の作物に関しては、食べることはあっても生産過程など詳しい情報などまったく知識がありません。

そこで各作物に関しての情報を送っていただきました。
情報を見れば歌詞がすぐに組み立てられるか、というとそんなことはありません。

曲調も決めておかないと、どんな方向性で歌詞を作るかも定まりません。

青果物も6つ並ぶとキャラクターがまったく違うので、普段つくらない感じの曲にしたいなと思い、賛否両論分かれそうですが、レゲエ風にしてみました。

打ち合わせで、このコロナ禍なので免疫力を上げる効果があることなども盛り込みたいというご要望もありました。
さらに、地域性も出したいので、ある程度方言らしさも表現して欲しいとのことでした。

JA鳥取中央さんと共作

「令和3年度 青果物販売取引web会議」で歌う石川
BSS「テレポート山陰」

2度めの打ち合わせには、広報担当の方も参加され、一緒に歌を聞いていただきました。

成分名を聞いても一般の人はピンとこない
大山(だいせん)を使うと鳥取県西部地域と紛らわしくないか
他地域の商品名とかぶっている

などなど、関係者ではないと気づかない指摘をいくつかいただき、ここは専門家の皆さんと一緒に作る方がいいものになるのでは、と共作となりました。

101億円のプレッシャーがあるので、大いなる力をいただいた気分でした。

青果物販売取引web会議

「令和3年度 青果物販売取引web会議」を報道するNHKのニュース画像

いよいよ当日となり、準備のため早めに会場入りしました。

音響の準備を済まし、集まって来られた組合長さんをはじめ関係者の皆さんと一緒にリハーサルのスタートしました。

歌の途中で一緒に唱和する箇所が、1コーラスに1ヶ所あり、それが合わせづらいということで、急遽歌のテンポを落としました。
なにせ6つの作物の実物や関連グッズを、曲に合わせて振り、さらに唱和するので、皆さん大変です。
さらに、「笑顔でお願いします!」の注文が入ります。

私は歌のところだけに登場すればいいのですが、皆さん会議で慎重審議されなければなりません。

その会議の進行も、かたわらで拝見させていただきました。

青果物の市場価格の変動について、天候の問題、コロナ禍の影響など、ほぼ私の知らない内容だったので興味深く聞かせていただきました。
日本の食を支えつつ、海外へも品質のよい作物を届けようという強い思いが、素人の私にも伝わってきました。

会場正面の大型モニターには、東京、京都、大阪、広島の市場関係者の皆さんのお顔が並び、その真ん前に登場して歌いました。
生産者の方、JAの皆さん、市場関係者の方々の青果物に対する熱い思いを明るく楽しく表現したいという思いで歌わせていただきました。

当日は、新聞社やテレビ局の報道の方も取材に来られていました。

夕方には、NHKニュースBSS「テレポート山陰」で流れました。

3/14(日)朝日新聞デジタルの記事になりました。
「JA鳥取中央、ウェブ会議でナシやスイカ推しPR歌も」

JA鳥取中央さんの特産品に関心を持たれた方は、ぜひホームページの「特産品のページ」を御覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次