【離岸流】海水浴で子どもを溺れさせないために

海水浴シーズンになると、毎年水難事故の悲しいニュースを目にすることになります。

つい先日、私の地元でも、5歳の子どもが溺れて亡くなるという水難事故のニュースを見ました。

子どもが亡くなったと聞くだけでも、胸が痛みます。

このニュースはお父さんと2人の幼い子どもが海水浴に来ていて、5歳の子どもが海面にうつぶせで浮いているところを発見されました。

お父さんの気持ちを想像するだけで、息苦しくなりそうです。

子どもと一緒の海水浴で気をつけていただきたいことをお話したいと思います。

一番大事なことは、基本中の基本ですが、子どもから目を離さないことです。
誰もが、事故になる前には「ちゃんと見ている」と思っているのですね。

私の住んでいる町は、海水浴場があり、消防士時代によく水難事故で救急出動していました。

多い日には、一日に3度出動したこともあります。
海の家の人が119番通報してくれたんですが、3回とも同じ人でした。

流されて溺れた場所が、3回とも同じだったんです。
幸い、3人全員、意識はあり、大事には至りませんでした。

海水浴シーズンの水難事故の多くは、「離岸流」という海の流れによって起こります。

離岸流とは

海の波は、沖から浜辺に向かって打ち寄せてきますが、潮の流れが浜辺から沖に向かって流れることを「離岸流」といいます。

岸から最大でも数百メートル程度で、流れの速度は弱まります。
幅は、10m~30mと、帯状の流れになっています。
流れる速さは、最大で2m/秒といわれています。
人間の早足で歩く速度だと言われています。

出典:海上保安庁ホームページ「離岸流」

そう聞くと、そんなに速いとは思われないかもしれませんが、海水に入って流されてみるととても速く感じるんです。

私は溺れたわけではないんですが、消防士時代に水難救助訓練をしたとき、救命浮環につかまって離岸流に流される体験をしました。

流されたところで、署員にロープで浜辺に引き上げてもらうのですが、助けてもらえるとわかっていても、怖くなるくらい流されるスピードが速く感じました。

「離岸流」の予備知識があっても、実際に流れに乗ってしまうと、大人でもなかなか平静ではいられません。

ましてや子どもであれば間違いなくパニックになってしまいます。

離岸流に流された場合に注意すること

①パニックにならない
②まわりの人に知らせる
③岸に向かって泳がず、岸と平行に泳ぐ
(離岸流から脱出する)
④体力を消耗すると危険なので、自分の体力(余力があるかどうか)と泳ぎの技術を考慮して、無理に泳ごうとしない

以上でわかるように幼い子どもでは、自力で助かるには難易度が高すぎます。

基本中の基本ですが、一番大事なのは子どもから目を離さないことです。
基本は目を離さないこと

誰もが子どもから目を離すことなんてあるわけない、と思っているんです。
それでも一瞬目を離したすきに、事故は起きています。

慌てて助けに行った大人が、よく溺れて亡くなります。
流された子どもは助かったが、助けに行った親は亡くなったというケースも多いです。

離岸流がよく発生する箇所は、その年によって浜辺の形状も変わるので、遠浅の海水浴場であっても油断はできません。

まとめ

遠浅の海水浴場でも「離岸流」は発生する。
とにかく子どもから目を離さない
離岸流に流されていると感じたら、
パニックにならずに落ち着く
周りの人に知らせる
流れに逆らって岸に向かって泳がない
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