エッセイ– category –
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エッセイ
幸福について考えること
近年「幸福」について心理学、経済学、脳科学などの分野で研究が進められています。日常生活ではなかなか「幸福」について具体的に考えることは少ないのですが、悲惨な救急現場に出動するたびに「生きる意味」「幸福」について考えるようになりました。年齢にかかわらずもっと「幸福」について考えてみましょう。 -
エッセイ
親の成長期
新思春期の子育てに悩む親に向けたもので、子育てには正解がないということを書いています。子供が成長する過程で、親も大きなストレスを感じることは自然であり、親が一生懸命考えた答えは「正解」ではないかもしれないが、「間違い」でもありません。子供の思春期は、親も子供と一緒に成長する過程です。 -
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ありきたりの言葉だけど
講演会でありきたりな言葉だけど「生んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」と言葉にすることで、心が温かくなり、心の苦しさを救ってくれるということを、消防士時代の体験と、自身の家族関係の経験とを交えて話しました。後日、感謝のお手紙などをいただくことも多いです。 -
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幸せは気持ち次第
「幸せは気持ち次第」という言葉が必ずしも正しいわけではないことを書いています。ネガティブな思考をポジティブに転じるためには、心のエネルギーが一定以上必要であり、心が弱っている時に、周囲から「もっと幸せになれるはず」と言われても、心は変われないということです。思いやりを持って、相手の心の状態を理解し、かける言葉を選ぶことが大切です。 -
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泣いたっていい
心の健康に良いとされ、笑いと同じくらい大切だという学説もあります。日本人は感情を表に出すことをよしとしない国民性があるとされ、男性は特に悲しい出来事でも涙をこらえるべきだと考えられています。しかし、胸の内を誰かに聞いてもらいたいと思うこともあるため、泣くことを許容することが大切です。 -
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両親への「ありがとう」
消防局を早期退職した日に、両親に感謝の気持ちを伝えるために、恥ずかしさを乗り越えて「生んでくれてありがとう」と伝え、思春期の頃から確執のあった父に「育ててくれてありがとう」と言葉にしたエピソードを書いています。伝えたことで安堵感が得られました。 -
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働き盛りの人に心の健康を
働き盛りの方に向けた心の健康について、労働基準協会で講演させていただいたときのことを話しました。人間関係の悪化が心の変調を招くことが多いため、笑うことや泣くこと、相談することなどがストレスを軽減する方法であることを話しました。また、働き盛りの方の自殺が多いこともあり、自損行為現場の話もしました。 -
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先輩の死が教えてくれたこと
消防士時代の先輩が定年退職を控え、これからの自由な生活を語っていた矢先に癌が発見され、数カ月後になくなりました。それが、自分自身の人生について考えるきっかけとなり、4年後に脱サラを決意しました。先輩の死を通して、人生の意義や自分がやり残すことがないように生きることを教わりました。 -
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生きていることの輝き
消防士として長年にわたって数多くの事故・災害現場で活動し、多くのケガ人を応急処置して搬送しましたが、子供が大ケガをしたり亡くなったりした場合には、その光景が心に深く刻まれていて忘れられません。命の尊さを改めて感じ、「生きていてくれればいい」というのが子育ての原点になりました。 -
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わたしの「故郷」
日本の代表的な唱歌「故郷」へのリスペクトから故郷鳥取の名産である梨の歌を作りました。自身の実家がかつて梨農家であったこともあり、都会で一人で人生を模索しながら悩む息子に「夢を忘れるな」という願いを、梨の花を象徴として作詞しました。 -
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希望の歌へ
脱サラしたころの原点に帰ろうと思ったエピソードを2つ書いています。消防学校の鬼教官と再開し、交流を続けていることと、入院した晩年の母とのことが、自分をライフワークを今一度考えるきかけになりました。 -
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家族の歴史
我が家の家族の歴史について書いていますが、親元を離れていく子どもを持つ親の多くは、同じ思いを持っていると思います。息子たちが成長して巣立っていく寂しさを感じながらも、家族の絆を大切しあうことを書いています。 -
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「笑い」のチカラ
この記事は、笑いの大切さについて書いています。介護者や企業、お寺、公民館など、様々な団体から「笑い」に関する講演依頼を受けますが、ストレスが蓄積することが多い日々を送る中でも、笑いを見つけ、取り入れることでストレスを解消し、心身の健康を保つことができます。また、自己開示を伴う「笑い」はコミュニケーションにおいても優れたツールです。 -
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自分を認める作業
消防士の頃、現場で悲惨な光景を目にして衝撃を受けた自分の心を、歌を作ることで癒やしました。自分の感情を認める作業だったかもしれません。歌を作ることで、自分の感情を客観的に見ることができるようになりました。講演会で歌を聴いた人たちからは、癒された、気持ちが楽になった、優しい気持ちになったという感想がいただくようになりました。 -
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無力感との戦いとメンタルチェック
消防隊員や救急隊員が日常的に抱える「無力感」との戦いについて述べています。現場で全力を尽くしても命を救えなかったとき、またはどうしようもない状況で到着した場合でも、消防隊員や救急隊員は無力感を感じることがあります。この感情から脱するために、個人としてのメンタルチェックが重要になります。 -
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いつか思い出になる瞬間
日常の些細な瞬間が、後に大切な思い出になることを語っています。小学生の廊下での思い出、高校生の停学、家族とのキャンプ、そして息子たちの成長を通じて、一日一日を大切に過ごすことの大切さを伝えています。 -
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苦肉の策から方言ソング
講演の中でも方言ギャグソングを歌うことがあります。最初はただのギャグソングでしたが、方言というものがコミュニケーションツールとして有効なものであるということを知り、方言ギャグソングが多くの人に受け入れられるきっかけとなりました。私自身も、訛りに対するコンプレックスを克服し、思う存分訛りまくることができるようになりました。しかし、「おばさん」という失礼な言葉を使うことを止めたいのに、女性客からは止めないでと言われ、非常に悩ましいところです。 -
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心を救ってくれる家族
消防職員のストレス対策についての取り組み指導から、「家族や友人を大切にする」という項目が重要であることを紹介しています。家族と一緒に過ごす時間は、心の健康に大きな助けになると述べ、自身がプチうつ状態から回復するのに家族との時間が大きな役割を果たしたことを語っています。また、労務管理を円滑に進めるためには、職員間のコミュニケーションを良好にするために、感謝を伝える努力を続けることが大切です。 -
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特急あさしお
今はなき「特急あさしお」をタイトルに故郷への気持ちを歌にしています。都会で暮らす同級生たちも、親が亡くなり、帰る家もなくなったという人も増えてきました。どこで暮らしても故郷や家族への感謝の思いは同じです。 -
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通じなかった方言
方言ギャグソングを講演で歌うことがありますが、県内ではどこで歌っても同じポイントで笑いが起こる方言曲が、県外ではまったく笑いが起こりません。県外では方言曲を封印することにしましたが、鳥取県クイズに切り替えて鳥取PRをしています。 -
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地域探究の時間
鳥取中央育英高では、生徒たちに「ふるさとの魅力や課題を探究」し、「地域貢献の志を抱くようになってほしい」という目的で「地域探究」という授業が作られました。地域創生について学ぶことで、将来的にふるさとの本当の価値を知る源になると考えています。